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【世界の年越し】ギリシャのヴァシロピタってどんな食べ物?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2019年12月31日

新しい年を迎える大切な瞬間に欠かせない食べ物。ギリシャではヴァシロピタと呼ばれる食べ物で新年を祝う。ヴァシロピタとはどんな食べ物なのか、どうやって食べるのか、なぜお正月に食べられるのか、などについて解説する。

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1. ギリシャのお正月

ギリシャでは、12月25日のクリスマスから1月6日の「エピファニー(主顕節)」がホリデーシーズンだ。この期間は、至るところで「おめでとう!」のあいさつが交わされる。ギリシャでは、キリストの生誕や聖人をお祝いする特別な12日間なのだ。
キリスト教の一派であるギリシャ正教が主な宗教であるギリシャでは、クリスマスではキリストの誕生を祝い、1月1日は、聖人・大バシレイオスを祝う日となっている。
聖人バシレイオスは福祉事業に大いに貢献したことからギリシャ語で「アギオス・ヴァシリス」と呼ばれ、ギリシャのサンタクロースとして広く知られている。そのため、クリスマスのプレゼントは、現代の習慣に乗っ取ってクリスマスに受け取る場合もあるものの通常は1月1日に開けるという。
1月6日の「エピファニー」はキリスト誕生の物語において、東方から3人の博士(王といわれることもわる)が、星に導かれてベツレヘムにたどり着き、幼子のキリストに贈り物を贈って誕生を祝った日とされている。キリストが神の子として人間の前に姿を現した日とされ、ギリシャでは祝日だ。
ちなみに、ギリシャ人の名前の多くはキリスト教の聖人の名前からつけられ、そして子供の名は、基本的には祖父母の名をつけるのが習わしになっているという。そして自分と同じ名前の聖人の記念日を「ネームデー(ギリシャ語でオノマスティキ・ヨルティ)」とよび、自分の誕生日より盛大に祝う風習がある。人気の名前にも「ヴァシリス」があげられ、1月1日が男性ヴァシリスと、女性ヴァシリキの名をもつ人々のネームデーともなっている。

2. ヴァシロピタって?

ギリシャで新年を迎えるときに欠かせないのがヴァシロピタと呼ばれる食べ物。ヴァシロピタは新年を迎えるときに食べるパン又はケーキの総称だが、ヴァシロピタと一口に言ってもかなりバリエーションが多く、実に様々な種類があり、アーモンドやオレンジの風味が効いたシンプルなパウンドケーキや菓子パン風のものが多いそうだ。また肉やチーズのパイをヴァシロピタとして食べる地方もあるという。
家庭で焼く場合もあるが、パン屋や菓子店などにもバラエティに富んだヴァシロピタが並ぶ。上には新しい年の年号が、アイシングやチョコレート・ナッツ・生地などを使って書かれていたり粉糖で飾られていたりと見た目も様々だが、中には必ずアルミホイルに包まれたコインの「当たり」が入っているのが特徴だという。
ヴァシロピタは前述した「聖アギオス・ヴァシリス(聖バジル)と呼ばれるギリシャのサンタクロースにあたる聖人にちなんだピタ」という意味。昔聖人バシレイオスが貧しい家の子ども達にこの時期にプレゼントをしていたことにちなんでいる。ケーキの中にお金を入れ、それをプレゼントしていたということから、ヴァシロピタの中にはアルミホイルに包まれたコインを入れるのが習わしとなっている。

3. ヴァシロピタの食べ方

ヴァシロピタは大みそかの夜のご馳走のあとのデザートや新年を祝う食べ物として切り分けられる。
ヴァシロピタの切り分けにはいくつかルールがあり、基本的に家長が切り分けることになっている。
まず十字を3回切ってから、キリスト、マリア、ヴァシリスなどに供えるためのそれぞれの一切れが切り分け、次に家長のため、さらに、ヴァシロピタの起源でもある困窮している人々、恵まれない人たちのためにも一切れ切り分けられるのが一般的な手順となっている。家庭によって家族以外に切り分ける対象はいろいろだが、家族の人数に切り分ける前に何切れかに切り分けられるのが習わしとなっているようだ。
ヴァシロピタの中には「ラッキーコイン」と呼ばれるアルミホイルに包まれたコインが入っており、コインが当った人には新年の一年間は幸運が訪れるといわれている。これが運試しとして意外と盛り上がるそうだ。
ちなみに、職場でも仕事始めにこのヴァシロピタを切る習慣があるといい、お正月に色々な場所でヴァシロピタを何度も食べる機会がある場合もあるようだ。バラエティに富んだヴァシロピタは、それぞれ味も特徴も全く違うようで、家庭で作る場合はいわゆる「おふくろの味」のように、各家庭に伝わる味があるという。

結論

このように、ギリシャのお正月にヴァシロピタが欠かせない。ヴァシロピタは実に色々な種類があるため、好みのヴァシロピタにめぐりあったときには喜びも大きいそうだ。ラッキーコインが入った一切れが当たれば、喜びも倍増だ。

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