1. 赤身ひき肉とひき肉

ひき肉とは
餃子にハンバーグ、肉団子にそぼろなどの定番おかずに欠かすことのできない豚ひき肉は、毎日の食卓を支える存在。そもそもひき肉とは部位を指しているのではなく、食肉を加工する際に出る切れ端やそのままでは販売にむかない部位、取り除いた脂肪などをミンチ状に加工したものである。比較的リーズナブルに販売されているのはこのためだ。
赤身ひき肉とは
見た目が赤いひき肉は、赤身ひき肉や上ひき肉といった名前で販売されていることが多い。これは脂肪分が少ない部位だけをミンチ状に加工したもの。普通の豚ひき肉よりも少々高値で販売されていることが多い。赤身主体なので脂身が少なく、さっぱりとした味わいが特徴である。
豚ひき肉
赤身ひき肉に比べると白っぽい部分が目立つのが普通の豚ひき肉。こちらはさまざまな部位をミンチ状に加工しているため、脂肪が多く白っぽい仕上がりになる。並ひき肉と呼ばれることもあるようだ。とくに旨みの強い脂肪をあえて入れてミンチにしているケースも多く、結果としてまろやかな味わいになる。
2. 赤身ひき肉とひき肉の違い

味わい
赤身ひき肉と普通のひき肉は、味わいに違いがある。赤身ひき肉はその名の通り、赤身が主体なので肉の味が濃厚で、旨みにパンチがある。火入れをすると食感も弾力のあるものになる。 対して普通のひき肉は脂肪が多く、ジューシーで甘みのある味わい。火入れをしても赤身ひき肉に比べると固くなりにくい。
カロリー
赤身ひき肉と普通のひき肉はカロリーも異なる。赤身ひき肉に使われるとして、豚もも赤肉のカロリーを参考にすると、可食部100gあたり128kcalである。それに対し普通の豚ひき肉のカロリーは可食部100gあたり221kcalである。
3. 赤身ひき肉とひき肉の使い分け

料理による使い分け
赤身ひき肉と普通のひき肉は、味わいと食感に違いがある。それぞれの違いを生かして料理するとぐっと美味しくなる。例えば、麻婆豆腐やしゅうまいは豚ひき肉がおすすめ。対して、牛ひき肉と合わせて使うハンバーグやボロネーゼなどは、赤身ひき肉を使うと旨みが出ていい。好みの問題という部分でもあるが、意識するだけで味わいに違いが出るので、使い方で味わいに変化をつけてみるといいだろう。
カロリーによる使い分け
豚の赤身ひき肉とひき肉はカロリーに差がある。体型が気になるオリひと世代ならば、赤身ひき肉を選ぶといいかもしれない。カロリーが低いだけでなく、しっかりと肉の旨みを味わうことができるので、食べ応えもある。また自宅でひき肉を作るのもおすすめだ。こうすると好みの部位で作ることができるし、摂取カロリー把握しやすくなる。
食べる人による使い分け
体型を気にしている人には、ぜひ赤身ひき肉をチョイスしたい。逆に咀嚼の力が衰えた老人には、普通のひき肉の方が食べやすい印象だ。子どもには、バランスよくどちらの味も覚えさせておきたい。
結論
赤身ひき肉も豚ひき肉も、使う部位が異なるだけでどちらも豚肉であることに変わりはない。それぞれに味や食感、カロリーなどメリットデメリットがあるので、特性を生かして上手に使い分けるといいだろう。
この記事もCheck!