1. おおざっぱでOK

まずは群を抜いてシンプルな切り方の手順を紹介する。包丁を入れる回数が1~3回程度で済むので至って簡単だ。気軽に自分や家族だけで食べる分なら、この切り方だけでも充分である。ドラゴンフルーツの果肉はとても柔らかい。例えるなら、熟しきっていて少し力を入れて握ったら潰れてしまいそうなキウイフルーツ程度だ。そのためにザックリと切った後はスプーンですくったり、フォークでそぐようにするだけでも食べられる。
- 半分に切る
1.水でしっかり洗う。
2.へたの部分から縦半分に切る。
3.スプーンですくって食べる。 - 1/4に切る
1.水でしっかり洗い、へたの部分から縦半分に切る。
2.さらに縦半分に切る。
3.フォークで果肉をそぐようにして食べる。先端部分の皮を持ち、バナナを剥く要領で引っ張ると簡単に果肉と皮を引き離すことができるので、そのままかぶりついて食べることも可能だ。
かぶりついて食べるときの注意点
ドラゴンフルーツの中で最も流通しているのは果肉が白いホワイトピタヤ(ピタヤはドラゴンフルーツの別称)だが、運が良ければレッドピタヤに出会えることもあるだろう。レッドピタヤは目が冴えるようなピンク色が特徴で、その鮮やさを生み出す色素「ベタシアニン」は他のピタヤには含まれていない。このベタシアニンは抗酸化作用があると言われており大変ありがたいものなのだが、汁が服に付くと取れない場合があるので気を付けて欲しい。
2. 手早く見栄えよく、盛り合わせにも

ちょっとした特別感を出したいとき、半分~1/4に切っただけでは物足りなさを感じることもあるだろう。ここでは、難易度は高くないが来客時にも使える切り方を紹介する。
他の方法に比べ、皮と実の色あいを活かすこともできる。少々手間はかかるが、果肉の赤・白を混ぜたり皮が黄色いものと並べてみると、それぞれの色がより映える。
他の方法に比べ、皮と実の色あいを活かすこともできる。少々手間はかかるが、果肉の赤・白を混ぜたり皮が黄色いものと並べてみると、それぞれの色がより映える。
- 皮に乗せたままカットする
1.水でしっかり洗い、へたの部分から縦半分に切る。
2.さらに縦半分に切る。
3.両サイドの皮を果肉から剥がし、皮を切らないよう注意しながら包丁を垂直に入れ、果肉が食べやすい大きさになるよう等分する。フォークやピックを刺して食べる。 - 皮が付いたまま食べやすいサイズにする
1.水でしっかり洗い、へたの部分から縦半分に切る。
2.一口大にしたければ、さらに縦半分に切る。
3.皮ごと1~2cm幅で切っていく。 - くし形の1/2にする
1.水でしっかり洗い、横半分に切る。
2.放射状になるよう6~8等分にする。全部で12~16カットになる。
3.平らな面を下にし、皮部分が左右交互になるよう並べると美しい。手で食べることができる。 - 輪切りにする
1.水でしっかり洗い、横に包丁を入れて行く。幅は5mm程度にしておくと手で持ちやすく食べやすい。
2.皮の一部を、切り離さない程度に切っておくと食べるときに果肉を外しやすい。
赤や白以外のドラゴンフルーツもある?
皮が黄色く果肉が白い「ゴールデンドラゴン」や「イエローピタヤ」、果肉が薄ピンク色の「ピンクピタヤ」が存在する。「ゴールデンドラゴン」や「ピンクピタヤ」は一般的なホワイトピタヤやレッドピタヤと同じような味わいだが、「イエローピタヤ」は他のものより甘みが強く、果皮もゴツゴツとしていて固い。
3. 皮を除いてカットする

料理やデザートに使う場合は、皮を除く必要がある。カットしたものは、とっておいた皮を容器代わりに盛り付けるだけでも雰囲気が出る。
- 角切りにする
1.水でしっかり洗い、輪切りにする。
2.皮を切り離し、1つ1つが同じ大きさになるよう縦・横に包丁を入れて刻む。
3.周囲のカーブしている部分を切り落としてから刻むと、綺麗な四角形のものをたくさん作ることができる。 - 丸く一口大にする
1.水でしっかり洗い、へたの部分から縦半分に切る。
2.くり抜きスプーン・フルーツボーラーなどの専用器具や、小さじを使って丸くくり抜く。グッと果肉に差し込み円を描くように動かすのがコツだ。 - 型で抜く
1.水でしっかり洗い、輪切りにする。
2.クッキーや野菜の抜き型で抜く。
カットしたドラゴンフルーツの使い方
あっさりとした甘みのドラゴンフルーツは、そのままドレッシングをかけたり、他の野菜やチキン・生ハムと合わせて鮮やかなサラダにすることが出来る。ヨーグルトやアイスにトッピングすれば南国風の簡単デザートにもなるし、他のフルーツと一緒にサイダーやゼリーなどと一緒に混ぜ合わせてフルーツポンチにするのも定番だ。味を足しつつシンプルに食したいときは蜂蜜や砂糖、レモン汁をかけると良い。
結論
1/2カットや1/4カット、角切りにされていることが多いが、意外とたくさんの切り方があることをおわかりいただけただろうか。数年前よりは目にすることが増えてきたが、それでもやはり珍しい食べ物だという印象が強いドラゴンフルーツ。自家用・盛り合わせ用・料理用...と、目的や用途別に使い分け、存分に味わおう。