1. 種類

世界で5000種といわれるブドウ品種。世界で最も生産量が多いとされる果物だが、その半分以上がワイン用とされる。ところが日本で栽培されるものは、食用がほとんど。その歴史は鎌倉時代の初期に溯るとされ、甲斐国勝沼(現在の山梨県甲府市)で栽培が始まったという。江戸時代には甲斐の名物はブドウとされ、明治時代までは特産品だった。その様子は、芭蕉も勝沼宿にて「勝沼や馬子もぶどうを食いながら」と一句ひねるほど。その後現在まで国内各地で、世界の品種と掛け合わされ、様々な新品種が各地で誕生している。あまりにも数が多いので色別に人気のものをあげてみよう。
《黒》
◇巨峰/ブドウの王様として人気のロングセラー。日本で最も多く作られている品種。1945年に静岡の大井上康が育成し、その名を富士山の雄大な姿にちなみ命名したとか。花がついた後、間引きすることで糖度があがり、色も黒くなる。
◇ピオーネ/巨峰にカノンホールマスカットをかけあわせ、1973年静岡に生まれた。名前の意味はイタリア語で「開拓者」。果粒は大きく15~20g。果肉は巨峰よりもしまり食べごたえがある。
◇藤稔/神奈川県藤沢市で1983年に誕生したニューカマー。粒は大きいもので500円玉サイズ以上の特大にもなる品種。多汁で皮離れがよく、プリプリの食感が楽しめる。
《赤》
◇デラウェア/アメリカ原産。日本には明治時代の1872年に入ってきた。小粒種なしブドウの定番として親しまれている。糖度が高く酸味が少ないため子供も食べやすい。
◇甲斐路/別名「赤いマスカット」。欧州種のブドウを日本の気候で生産できることを目指し、1977年に登録された晩成品種。甘味は強く香りは華やか。皮ごと食せる。
◇マニキュアフィンガー/粒の形が長く、先端部分がマニキュアを塗ったように赤く女性の指を思わせる。1988年初結実。種はあるが、皮は柔らかく、パリパリとそのまま食べられる。
《緑》
◇シャインマスカット/2006年に品種登録されたばかりだが、今や大人気。マスカットの香りと高い糖度、皮ごと食べられるプリッとした食感が人気の秘密。色も鮮やかで美しい。
◇瀬戸ジャイアンツ(桃太郎)/1979年、岡山生まれ。シャボン玉が3つくっついたような形が特徴。大粒で糖度は18度前後と高く、皮が柔らかく種なし。赤いシミが浮き出てきたら食べ頃。
《黒》
◇巨峰/ブドウの王様として人気のロングセラー。日本で最も多く作られている品種。1945年に静岡の大井上康が育成し、その名を富士山の雄大な姿にちなみ命名したとか。花がついた後、間引きすることで糖度があがり、色も黒くなる。
◇ピオーネ/巨峰にカノンホールマスカットをかけあわせ、1973年静岡に生まれた。名前の意味はイタリア語で「開拓者」。果粒は大きく15~20g。果肉は巨峰よりもしまり食べごたえがある。
◇藤稔/神奈川県藤沢市で1983年に誕生したニューカマー。粒は大きいもので500円玉サイズ以上の特大にもなる品種。多汁で皮離れがよく、プリプリの食感が楽しめる。
《赤》
◇デラウェア/アメリカ原産。日本には明治時代の1872年に入ってきた。小粒種なしブドウの定番として親しまれている。糖度が高く酸味が少ないため子供も食べやすい。
◇甲斐路/別名「赤いマスカット」。欧州種のブドウを日本の気候で生産できることを目指し、1977年に登録された晩成品種。甘味は強く香りは華やか。皮ごと食せる。
◇マニキュアフィンガー/粒の形が長く、先端部分がマニキュアを塗ったように赤く女性の指を思わせる。1988年初結実。種はあるが、皮は柔らかく、パリパリとそのまま食べられる。
《緑》
◇シャインマスカット/2006年に品種登録されたばかりだが、今や大人気。マスカットの香りと高い糖度、皮ごと食べられるプリッとした食感が人気の秘密。色も鮮やかで美しい。
◇瀬戸ジャイアンツ(桃太郎)/1979年、岡山生まれ。シャボン玉が3つくっついたような形が特徴。大粒で糖度は18度前後と高く、皮が柔らかく種なし。赤いシミが浮き出てきたら食べ頃。
2. 特産地と旬

ブドウの特産地としてあげられる生産量が多い県は、栽培発祥の地・甲斐の山梨県がダントツ。続いて長野、山形と続く。
全国産地にはブドウ狩りができる観光農園もあり、穫れたてフレッシュなブドウを味わうことができ人気だ。
ブドウの旬は、早生と晩成で若干バラ付きがあるが、露地もので8月、9月、10月。
ちなみにワイン用のブドウ生産高が高いのは北海道。近年、日本産のワインの品質も向上し、生産量も愛飲家も増えている。
全国産地にはブドウ狩りができる観光農園もあり、穫れたてフレッシュなブドウを味わうことができ人気だ。
ブドウの旬は、早生と晩成で若干バラ付きがあるが、露地もので8月、9月、10月。
ちなみにワイン用のブドウ生産高が高いのは北海道。近年、日本産のワインの品質も向上し、生産量も愛飲家も増えている。
3. 選び方

軸がしっかり張っていて、皮にハリがあり、白い粉のようなブルームに覆われていると新鮮。さらに果実のつき方が密で、持ち上げても粒が落ちないものを選ぶといいだろう。
房のどの部分についた粒がより美味しいかといえば、上の部分。よく陽光が当たる甘くなり、下へいくほど酸味が強くなる傾向がある。
房のどの部分についた粒がより美味しいかといえば、上の部分。よく陽光が当たる甘くなり、下へいくほど酸味が強くなる傾向がある。
4. 旬の美味しい食べ方

ブドウはできるだけ新鮮なうちにそのまま食べるのが一番。冷蔵庫に入れっぱなしだと甘味が抜けてしまうので、食す直前に冷やすのがオススメだ。もちろんそのまま冷凍して、シャーベット状にして食すのもうまい。ゴルゴンゾーラチーズなどどとあわせたサラダも意外性があって後をひく美味しさになる。
また、皮がはずしやすい大粒のブドウが手に入ったら、コンポートを作ってみてはいかがだろうか。皮の部分にはポリフェノールもたっぷり。できるだけ捨てずに余すところなく栄養をいただきたい。
房から1粒ずつ果実をはずす→熱湯にくぐらせて冷水にとり皮を剥く→鍋に水、砂糖、ハチミツ、ブドウの皮を入れ煮立てて、色が出たら皮を取り出す→さらに赤ワインとブドウ、レモン汁を加えて一煮立ち→保存容器に入れ冷蔵庫へ→2〜3日置くと色が鮮やかになり、味もよりなじんで美味しくなる。余った煮汁もゼラチンで固めてゼリーにしてもうまい。
また、皮がはずしやすい大粒のブドウが手に入ったら、コンポートを作ってみてはいかがだろうか。皮の部分にはポリフェノールもたっぷり。できるだけ捨てずに余すところなく栄養をいただきたい。
房から1粒ずつ果実をはずす→熱湯にくぐらせて冷水にとり皮を剥く→鍋に水、砂糖、ハチミツ、ブドウの皮を入れ煮立てて、色が出たら皮を取り出す→さらに赤ワインとブドウ、レモン汁を加えて一煮立ち→保存容器に入れ冷蔵庫へ→2〜3日置くと色が鮮やかになり、味もよりなじんで美味しくなる。余った煮汁もゼラチンで固めてゼリーにしてもうまい。
結論
毎年恒例でブドウ狩りに行くというご家族もあるかと思うが、穫れたてのブドウの美味しさには特別なものがある。ぴんと張った果実をほお張れば、たちまち果汁が弾け、心身まで元気にしてくれるブドウ。主な栄養成分は、糖類の中でも吸収しやすいブドウ糖だ。食べ過ぎには注意したいところだが、宝石のようにたわわに実ったブドウを家族で分かち合うとき、格別な幸せを感じる。