1. カシスオレンジの度数

最初にカシスオレンジのアルコール度数を紹介しよう。スプモーニ・モヒート・マルガリータ・マティーニなど、さまざまな味のカクテルがあるが、カシスオレンジはロングカクテルのひとつだ。
カシスオレンジのアルコール度数
飲料メーカーの公式サイトに掲載されているカクテルレシピでカシスオレンジのアルコール度数を調べてみると3.2%だった。同じメーカーが缶で販売しているカシスオレンジのアルコール度数は3%で、別の飲料メーカーの公式サイトに掲載されているカクテルレシピでカシスオレンジのアルコール度数を調べてみると8%以下である。
アルコール度数の計算方法
ちなみにウォッカ45mlを2~3倍の量のオレンジジュース(90~135ml)で割るときのアルコール度数の計算方法について解説しよう。ウォッカが全体の1/3の量であれば、オレンジジュースはノンアルコールだから、単純にウォッカの平均的なアルコール度数(40度)に1/3をかけあわせればOKだ。
2. カシスオレンジに使用するカシスリキュールの度数

次に紹介するのは、カシスオレンジに使用するカシスリキュールのアルコール度数だ。
カシスリキュールのアルコール度数
カシスリキュールを代表するクレーム・ド・カシスのアルコール度数を飲料メーカーの公式サイトで調べてみると20度だった。別の飲料メーカーでチェックしても同じ20度である。ほかにインターネットのショッピングサイトで販売されているカシスリキュールのアルコール度数を調べてみると、先述したように20度のものもあれば15度や16度と若干低めのものもある。逆に日本の酒造が販売するカシスリキュールで25度とアルコール度数がかなり高いものもあった。
クレーム・ド・カシスを使用したカシスオレンジの度数
では、アルコール度数が20度のクレーム・ド・カシスを使用してカシスオレンジを作るとアルコール度数はどのくらいなのだろう。先述した計算方法にあてはめてみると、クレーム・ド・カシス30mlにつき少し多めの4倍の量のオレンジジュース(120ml)で割ってみる。クレーム・ド・カシスのアルコール度数(20度)に1/4をかければOK。つまりカシスオレンジのアルコール度数は5度くらいといえる。
スピリッツとリキュールのアルコール度数の目安
アルコール度数を知る計算自体は簡単だが、バーでカシスオレンジを飲む場合は、バーテンダーに聞くのもひとつの方法だ。ただし自分でもある程度理解しておけば、悪酔いを防ぐこともできるだろう。ちなみに基本的な知識として覚えておくと便利なのは、主な酒のアルコール度数だ。ジン・ウォッカ・ウイスキーのようなスピリッツは例外もあるが、だいたい40度くらいと高めで、リキュールは25度くらいだ。この程度を覚えておけば、カクテルのアルコール度数を知りたいとき役に立つだろう。
3. カシスオレンジと度数が同じくらいのアルコールとは

最後にカシスオレンジと同等のアルコール度数のアルコールについて紹介する。
カクテルの場合
カシスオレンジのアルコール度数はだいたい5~8度くらいが多い。8度以下のアルコールを調べてみるとカシスオレンジと同じカクテルでは、カルーアミルク・チャイナブルー・ファジーネーブル・レッドアイ・アプリコットフィズ・ディタソーダ・スプモーニ・ピーチフィズなど。
カクテル以外の場合
ビール・発泡酒・チューハイ・ハイボールはカシスオレンジと同じくらいのアルコール度数だ。逆にもっとアルコール度数が高いのは、ワイン・清酒・ウイスキー・焼酎・ブランデーなどが挙げられる。一般的にカクテルのアルコール度数は20度前後がレギュラーで、10度前後は弱め、30度前後以上が強めといわれている。といってもウイスキーの水割りとソーダ割りでは酔い方が違うように、カクテルもアルコール度数のみで強弱ははかれないようだ。
結論
カシスオレンジのアルコール度数とアルコール度数の計算方法についてご紹介した。カシスオレンジは5%から8%が多いようだが、カシスリキュールとオレンジジュースの配分を代えれば、アルコール度数を調整することができる。カシスオレンジはロングカクテルなので、ゆっくり会話などを楽しみながら、味わってほしい。