1. 千葉県生まれの太巻き寿司

今では全国的に普及している太巻き寿司だが、はじまりは海や山の幸などの自然の恵みが豊かな千葉県の上総地方で生まれた郷土料理だといわれている。千葉県では古くから、冠婚葬祭や年中行事の時のごちそうとして地元の名誉職の男性が作りふるまうものだったとか。そのうち作り手が女性になったことで華やかになっていった。「太巻き祭り寿司」「花寿司」「房総巻き」などと呼ばれることもある。
太巻き寿司の由来
太巻き寿司のルーツに関しては、はっきりしたことはわかっていない。170年から180年前にお葬式の時に芋がらの煮付けを芯にしてにぎりめしを作ったもの、紀州の漁師が房総方面まで鰯を追いかけて来た時に弁当として持っていためはり寿司、などさまざまな説がある。具を芯にして巻くという技法が原点になっていることは確かなようだ。
千葉県の太巻き寿司
ふだん私たちが太巻き寿司としてイメージするのは、シイタケ、でんぶ、かんぴょう、卵焼きなどの具材を酢飯で包んで海苔で巻いた寿司だろう。一方、本家千葉県の太巻き寿司はそれとは異なり、大きいものだと直径が10cmにもなり、何種類もの具材を使った豪華なものになる。凝った絵柄を作るのも千葉県の太巻き寿司の特徴で、桃の花や椿、桜などの花柄のほか、アニメのキャラクターや動物、蝶々など作り手次第でさまざまな柄ができる。
2. インスタ映えのポイント

太巻き寿司のインスタ映えポイントは、個性豊かで繊細な柄。見たことのないような珍しい柄を見つけて、インスタにアップしたいところ。一人では食べきれないような、大きな太巻き寿司もぜひ見つけたい。
千葉県では子ども用のお弁当やお祝い事の際など各家庭でも頻繁に作られている太巻き寿司だが、旅行などで訪れた際にはどこで発見することができるのだろうか。
置いてある確率が高いのが「道の駅」。近隣の寿司屋や料理屋で作られたさまざまな種類の太巻き寿司が売られていて、その場で購入して食べることができる。また、年中行事やお祭りにも太巻き寿司を売るお店が出店している場合が多い。大きめのお祭りに行くときはチェックしてみよう。また農林業体験のひとつとして、太巻き寿司作り体験を行なっている場所もある。作る工程も含めてインスタにあげれば、インスタ映え間違いなしだ。
千葉県では子ども用のお弁当やお祝い事の際など各家庭でも頻繁に作られている太巻き寿司だが、旅行などで訪れた際にはどこで発見することができるのだろうか。
置いてある確率が高いのが「道の駅」。近隣の寿司屋や料理屋で作られたさまざまな種類の太巻き寿司が売られていて、その場で購入して食べることができる。また、年中行事やお祭りにも太巻き寿司を売るお店が出店している場合が多い。大きめのお祭りに行くときはチェックしてみよう。また農林業体験のひとつとして、太巻き寿司作り体験を行なっている場所もある。作る工程も含めてインスタにあげれば、インスタ映え間違いなしだ。
3. 太巻き寿司を作ってみよう

太巻き寿司は家庭でも作ることができる。これなら千葉県に行かなくとも、家でインスタフードをアップすることができる。華やかな見た目はおもてなしメニューにもぴったり。子どものお弁当に入れても、喜ばれるだろう。簡単な作り方を紹介する。
花椿の太巻き寿司の作り方
- ふつうのすし飯のほか、粉末食用酢やでんぶを混ぜてピンクのすし飯を作っておく。
- 薄く作った卵焼きの上に白いすし飯を薄く敷き、中央に1/2の海苔を置き、その上にピンクのすし飯を1/4置いて丸める。これがひとつ目の花びらになる。片側に青菜を置く。
- 2の上に海苔を1枚置き、中央に線切りたくあんを置いて、ピンクのすし飯を両側に置き、海苔を両側からかぶせる。
- 3の上に、1/2の海苔にピンクのすし飯をのせたものを逆さにしてかぶせたら、片側に青菜を置く。
- 片手に巻き簾ごと持ち、具材を落ち着かせながら巻く。
ちょっと難しいかもしれないが、4枚の花びらの花とその左右斜めに添えられた葉(青菜)をイメージして作ってみよう。
結論
馴染みのあるシンプルな太巻きとは、ちょっと異なる千葉県の太巻き寿司。「これどうやって作るの?」と想像もつかないような柄のものも見つかるかもしれない。出会ったら迷わず購入して、その繊細な姿をインスタにアップしよう。