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【管理栄養士監修】スーパーフード『アサイー』の栄養素|栄養図鑑

【管理栄養士監修】スーパーフード『アサイー』の栄養素|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2020年10月 2日

アサイーについては、ある時期に突然ブームが訪れたという印象が強いだろう。栄養価が高いとはいわれるものの、元々どこの食品なのか、なぜブームになったのかは、意識しなければ知ることも少ない。そもそもアサイーはどのような栄養を含んでおり、食べると何が嬉しいのか、から確認する必要がありそうだ。本記事で詳しく見ていこう。

  

1. そもそも、アサイーとはどんな食品?

アサイーはヤシ科の植物で、原産はブラジルのアマゾン川流域だ。高さ25mに迫るほどの大型の樹だが、直径1cm前後の小さな果実をつける。可食部である果肉はその果実の中でもほんの僅か、5%程度といわれる。アサイーという名前は原住民の言葉に由来し、果実は古くから食料として親しまれてきた。栄養価の高さが注目されており、日本でも一時期ブームとなった。ブームのきっかけとなったのは、ハワイでアサイーボウルが人気を博したことだといわれる。ブラジル原産の果実がいきなりハワイで人気になるというのは不思議だ。詳細は不明だが、アサイーの栄養価の高さが人々の健康志向にうまくマッチしたと予想できる。現在では、果実のまま食べる、あるいはアサイーボウルのようにスムージーにして飲むことが多いほか、ジュースや粉末、ピューレなどに加工され販売される例もある。

2. スーパーフードともてはやされるアサイー、気になる栄養成分は?

栄養豊富でスーパーフードとまで呼ばれるアサイーは、具体的にどのくらいの栄養を含むのだろうか。アサイー100gあたりの具体的な栄養成分を見てみよう。

エネルギー:65kcal
たんぱく質:1.2g
脂質:5.3g
炭水化物:5.0g
食物繊維:4.7g
カルシウム:45mg
マグネシウム:20mg
鉄:0.5mg
亜鉛:0.3mg
ビタミンA:レチノール活性当量34μg

ミネラルを中心に、幅広い栄養を含んでいるのが特徴だ。カルシウムやマグネシウム、鉄などを含んでいるのが、スーパーフードと呼ばれている所以だろう。上記のほかにも、ビタミンB群やEも含む。また、食物繊維が豊富であること、糖質が100gあたり約0.3gと非常に低いことも特徴だ。したがって、基本的にはアサイーは糖質の心配なく食べることができ、さらにミネラルやビタミンを幅広く摂れる。栄養面から考えれば、アサイーは非常に嬉しい食品だといえる。ほかにも、ポリフェノール(アントシアニン)が豊富に含まれるのも特徴だ。栄養が不足している人にとっては、うってつけの食品だといえる。

3. 栄養豊富なアサイー、気になる味わいは?

実は、アサイーには味がほとんどない。甘そうな印象があるものの、先述のように糖質が極めて低く、甘みはほとんど感じられない。ポリフェノール由来の渋みが若干感じられる程度だ。そのためか、アサイーをそのまま食べることはほとんどないのではないだろうか。甘みと組み合わせると、いくらか食べやすくなるのが特徴でもある。実際、日本でアサイーを食べる際には、スイーツに混ぜる、あるいは甘い食材たっぷりのアサイーボウルとして食べることが多い。そのため、アサイー自体を食べるというよりも、スイーツの一部として親しまれていると考えるほうがよさそうだ。もしアサイー自体にしっかり味があれば普及の仕方も違ったのかもしれないが、あくまでハワイのアサイーボウルという型でブームが起こったというのが面白い。仮にアサイーのほかの食べ方が普及すれば、再びアサイーが日本で親しまれるかもしれない。

結論

アサイーは元々ブラジル原産の植物だが、栄養価の高さからまずハワイで人気を博し、日本でもブームとなった。アサイーの栄養価は実際に高く、ミネラルなどを豊富に含む。積極的に食べたい食品であり、ブームで終わらせてしまうのはもったいない。アサイーを食べる機会があれば、栄養の豊富さを意識しながら積極的に味わっていただきたい。
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  • 公開日:

    2020年3月14日

  • 更新日:

    2020年10月 2日

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