1. ジャンドゥーヤって何?
まずはジャンドゥーヤについて詳しくなっておこう。
イタリア発祥のチョコレート菓子
ジャンドゥーヤとは、焙煎したヘーゼルナッツなどをペースト状に加工し、チョコレートと一緒に溶かして混ぜ合わせたお菓子を指す。イタリアにあるお菓子メーカーのカファレルが発案したチョコレート菓子で、現在でも「ジャンドゥーヤといったらカファレル」といっても過言ではない。そのため、イタリア人にとってカファレルのジャンドゥーヤは、なじみ深いスイーツでもあるのだ。
名前の由来
ちなみに、ジャンドゥーヤという名前は、18世紀のイタリア・ピエモンテ地方で誕生した歌劇「コンメディア・デッラルテ」に登場する主人公「ジャンドゥーヤ」が由来している。イタリアのみんなから愛されている歌劇の主人公のように、このお菓子も人気が出るよう願いを込めて、この名前がつけられたという説がある。
2. ジャンドゥーヤとプラリネは何が違うの?
ジャンドゥーヤとよく比較されるお菓子としてプラリネが挙げられる。非常に似ている両者だが以下のような違いがある。
ジャンドゥーヤとプラリネの違い
- ジャンドゥーヤ:焙煎してペースト状にしたナッツ類をチョコレートと混ぜたもの
- プラリネ:焙煎してナッツ類をカラメルと絡め、ペースト状や粉末状にしたもの
ナッツを混ぜるという部分は同じだが、ジャンドゥーヤはチョコレートと混ぜ合わせており、プラリネはカラメル(場合によってはシロップ)と混ぜ合わせている。そのためジャンドゥーヤはチョコレート菓子として、プラリネは混ぜ物として扱われる。またジャンドゥーヤは、チョコレートが混ざっているためカカオの風味や香りを堪能できる。一方プラリネは、カラメル特有の甘いにおいや味が堪能できる。
3. ジャンドゥーヤは手作りできる!
ジャンドゥーヤは、実は簡単に手作り可能だ。ナッツが好きな人に、誕生日のプレゼントやホワイトデーのお返しなどとして贈れば、きっと喜ばれるだろう。以下の手順を参考にぜひ作ってみてほしい。
手順1:ヘーゼルナッツをペースト状にする
殻をむいたヘーゼルナッツをフードプロセッサーに入れて、ペースト状になるまで砕く。ヘーゼルナッツを砕いている間に、製菓用のチョコレートを湯せんし溶かしておく。
手順2:溶かしたチョコレートと混ぜ合わせて冷やす
ペースト状のヘーゼルナッツと溶かしたチョコレートが用意できたら、2つをよく混ぜ合わせていく。チョコレートが固まってしまう前に手早く混ぜて、型に流し込んだら冷蔵庫で数時間冷やそう。チョコレートが完全に固まったらジャンドゥーヤの完成である。
4. ジャンドゥーヤに合う飲み物は?
ジャンドゥーヤを単体で食べても十分美味しいが、相性のよい飲み物と一緒に味わえば、さらに満足感を高めることができる。それでは、ジャンドゥーヤに合う飲み物の例をいくつか紹介していこう。
苦みの強いコーヒー
苦みの強いコーヒーとジャンドゥーヤを一緒に味わえば、甘さと苦さのほどよいバランスを堪能することができる。甘いものが特別得意ではない人にもおすすめできる組み合わせなので、コーヒーとジャンドゥーヤのセットをプレゼントとして贈るのもよい。
軽めの赤ワインやデザートワイン
軽めの赤ワインやデザートワインのおともとしてジャンドゥーヤを食べれば、ワンランク上の大人向けのデザートタイムを楽しむことができる。女子会や食後のデザートにぴったりな組み合わせなので、ぜひ試してみてはいかがだろうか。
5. おすすめのジャンドゥーヤ3選を紹介
最後に、おすすめのジャンドゥーヤを厳選して3つ紹介しよう。
カファレル「ジャンドゥーヤ・クインディチ」
ジャンドゥーヤを世に送り出した老舗である。型を使わない伝統的な製法で作られた本物のジャンドゥーヤをぜひ味わってみてほしい。クインディチは15(個入り)という意味だ。
明治「ザ・チョコレート魅惑の旨み ジャンドゥーヤ」
人気のため品切れ続出というジャンドゥーヤがこちら。ヘーゼルナッツチョコを挟み込んだ3層構造が、ビター感をより引き立たせる。
ザイーニ「ジャンドゥーヤ ミルクチョコ」
ザイーニは、1913年にイタリア・ミラノで創業した老舗メーカーだ。ちょっとしたプレゼントに喜ばれそうな、高級感あふれるパッケージのジャンドゥーヤである。
結論
ジャンドゥーヤはナッツ特有の味や香りを楽しむことができる贅沢なチョコレートといえるだろう。簡単に作ることができ、コーヒーや酒といった飲み物とも相性がよいため、チョコレートやナッツが好きな人はぜひジャンドゥーヤを一度食べてみてほしい。