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ごま油の代用品4選!えごま油やオリーブオイルで代用可能?

ごま油の代用品4選!えごま油やオリーブオイルで代用可能?

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年7月28日

ごま油のえもいえぬ香りは、料理のよきアクセントとなる。ごま油を含めて、調理に使用する油の種類は存外に多い。こうした油や食材のなかには、ごま油の代用となるものがあるのだろうか。本記事では、独特の風味をもつごま油の代用について詳細を紹介する。

  

1. ごま油の風味がほしいときの代用アイデア

ごま油は唯一無二のものと思っている人も多いと思うが、いくつかの代用方法が存在する。ごま油の風味は、どのような食材を使ってそれに似た味わいを再現できるのだろうか。その方法とコツを見てみよう。

ごま油の代用品1:サラダ油とラー油

ごま油の代用としておすすめなのが、サラダ油にラー油をプラスする方法。とても簡単に作ることができ、火なども使わないため手軽だろう。作り方はとても簡単で、皿や器にサラダ油を適量出してラー油を少量加えるだけで完成。ラー油にはもともとごま油が使われているものが多く、サラダ油に入れることでゴマの香りが付いた油が作れる。ごま油の代わりにこれを使用してチャーハンを作ると、ほどよい辛みのきいた大人味の一品となる。ラー油をごま油の代用に使うときは、原材料にごま油が使われているラー油を選ぶのがおすすめ。また、ラー油は辛みのある油なので、たくさん入れてしまうと辛くなるので注意しよう。数滴のラー油でも十分香りが付くので、辛さや香りを確かめながら自分好みの味に仕上げてみてほしい。

ごま油の代用品2:すりごまや練りごま

ごま油の原材料でもあるごまを使えば、本物のごま油に近い代用油が作れる。サラダ油にすった白ごまを加えるだけでも代用できるが、油の中にすりごまが入った状態になってしまう。またペースト状で使いやすい練りごまも、サラダ油などとのコンビでごま油の代用となる。とくにナムルなどの料理には、練りごまは利便性の高い調味料なのである。

ごま油の代用品3:煎りごま

サラサラのごま油が作りたいときは、フライパンで白ごまを炒ってからサラダ油を加えるのがおすすめ。ごまを炒ることでより香りが引き立ち、茶こしなどでこせばサラサラのごま油になる。ごまを炒るときは弱火にし、焦げないように注意しよう。こまめにフライパンを揺らしながら炒ると、全体が焦げずにしっかり香ばしく仕上がる。サラダ油は火を止めてから加えると、加熱し過ぎを防げる。フライパンに入れたサラダ油はかなり熱くなっている可能性もあるので、注意しながら調理しよう。この炒りたてのゴマの香ばしさは、キャベツをたっぷりと食べるやみつきキャベツに応用すると、止まらない美味しさを味わえる。

ごま油の代用品4:ピーナッツバター

ごま油といえばごまを使った油だが、じつはごま以外のもので作られた意外なものが代用品として使えるのだ。ごまとは少し違うが、同じような香ばしい香りが感じられるのは、ピーナッツを使って作られたピーナッツバター。ナッツの香ばしい香りがごま油によく似ていて、代用品としてもおすすめ。実際にごま油を使って作る担々麺などには、ピーナッツが用いられることがある。コクの強いピーナッツバターはごま油よりも香りが引き立ちやすいため、少量をサラダ油などに混ぜて使うとよい。炒めものなどにピーナッツバターを単体で使ってしまうと、焦げ付きやすいので注意してほしい。また、ピーナッツバターは砂糖が添加されていないものを使用しよう。砂糖の入ったピーナッツバターは甘さがあるため、作る料理によっては適さない可能性があるのだ。

ごま油の代用品を使う時の注意ポイント

ごま油はいろいろな調味料を組み合わることで代用可能だが、まったく同じ味や香りになるわけではない。ごま油の原材料であるごまを使って代用のごま油を作ったとしても、市販されているごま油よりも香りが弱くなってしまう可能性が高いのだ。あくまでも代用というだけで、同じ味を求めてしまうと納得のいくものが作れなくなってしまうので注意しよう。ごま油の代用レシピは、ごま油に近い香りや味を出すためのものだと覚えておくとよいだろう。どうしても香りが足りないと感じるときや、もの足りないときは代用レシピを使わずに素直にごま油を購入するのがおすすめだ。

2. オリーブオイルやえごま油はごま油の代わりになる?

キッチンに常備している油といえば、オリーブオイルもそのひとつに挙げられる。風味がまったく異なるオリーブオイルは、ごま油の代用となるのであろうか。香りこそ違え、炒めるという目的のためであればオリーブオイルを使用することは可能である。しかし、当然のことながらオリーブオイルにはごま油特有の香りはなく、タイプによってはオリーブの香りが濃厚なものも多い。料理によっては、イメージとは別の風味の料理ができあがる可能性はゼロではない。また、昨今よく耳にするえごま油はどうであろうか。その響きから、えごま油はごま油の相似形という印象があるが、実際にはえごまはシソ科の植物を原料としている。独特の香りも、ごま油のそれとは異なる。オリーブオイルもえごま油も、炒めるという目的であれば問題ないものの、風味については別物であることを覚えておこう。

3. 製菓用ごま油や太白ごま油はごま油で代用できる?

ごま油と名乗っていれば、とりあえずは通常のごま油と同じ風味をもっていると考えている人は存外に多い。しかし、用途や製法によってはごま油と名乗っていても、想像するごま油とは様相を異にするものがある。そうしたごま油の例である製菓用と太白ごま油について説明する。

ごま油は製菓用ごま油や太白ごま油の代わりにならない

ごま油といえば、その独特の香りを生かした料理がまず頭に浮かぶ。一方、製菓用や太白ごま油は、ごまを原料としていながらこの独特の風味がない。その理由は、生のごまを圧縮していることにある。われわれがイメージする香りの強いごま油は、炒ったごまを原料としているのである。そのため、製菓用のごま油の代わりに通常のごま油を使えば、当然あの風味がお菓子にも移行することになる。同じごま油でも、用途には相違があることを知っておこう。

製菓用ごま油や太白ごま油の代用品

製菓用のごま油を使った代表的なお菓子のひとつがシフォンケーキである。メレンゲで膨らませるふわふわのシフォンケーキに製菓用のごま油を使用すると、生地を混ぜやすいうえに生地のキメも均等に仕上がるというメリットがある。この製菓用ごま油の代用としては、オリーブオイルやサラダ油が挙げられる。ただし、いずれの油もキメの細かさでは製菓用ごま油に及ばないのが難である。

4. ダイエット中におすすめのごま油の代用品は?

油といえばダイエットの大敵というイメージもあるが、ごま油も中高年のダイエットに悪影響を及ぼすのであろうか。カロリーなどをほかの油と比較して、どのくらいの違いがあるのだろうか。ごま油とダイエットについて見てみよう。

油のカロリーはすべて同じ!おすすめの代用品はない

ごま油のカロリーは、100gあたり890kcalである。ごま油には香ばしさがあるので、ほかの油に比べてカロリーが高いイメージがあるかもしれない。しかし、植物系の油脂のカロリーはほぼ同じカロリーだ。日常使いのひまわり油やなたね油、綿実油は880~890kcal前後となる。ヘルシーな印象のオリーブ油、米ぬか油やアマニ油、えごま油もほかの植物系油脂と同じくらいのカロリーである。ごま油がほかに比べて高いわけではないのだ。
つまるところ、油のカロリーはいずれもどんぐりの背比べで、ごま油だけが突出してカロリーが高いわけではない。カロリーダウンのためには、量を減らす以外方法はないのである。

ほかの油の代用としてごま油はおすすめ

ごま油の最大の特徴は、なんといってもその風味にある。この性質を利用し、ほかの油を使用する際にもごま油を少し足すと、その香りで満足感を高めてくれる。カロリーオフする食べ方をしたいと思ったら、ごま油、それも黒ごま油をちょい足しすることを覚えておくと便利だ。また、香りの濃厚なごま油を選択すると、この効用はさらに高まるだろう。

結論

代用が難しそうなごま油であるが、実はいくつかの代替は存在する。まったく同じ味というわけにはいかないが、十分代用として使えるだろう。ピーナッツバターはコクも強く、作る料理によってはより美味しく仕上がるので試してみてはいかがだろうか。また、カロリー面においてごま油がとくにほかの油と比べてデメリットがあるわけではない。状況に合わせて油を使い分けて美味しい料理を作ってほしい。
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  • 公開日:

    2020年8月29日

  • 更新日:

    2021年7月28日

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