1. ウインナーコーヒーの名前の意味は?
ウインナーコーヒーといっても、ウインナーがつくからといって、弁当のおかずに入れるようなウインナーとは関係のないドリンクだ。想像がつかないという人もいるかもしれないが、どのような特徴があるのだろうか。
ウインナーコーヒーはどんなコーヒー?
ウインナーコーヒーとは、ふんわりと泡立てたクリームをコーヒーにトッピングするドリンクのことだ。特徴はコーヒーの香りと苦み、生クリームのコクが口の中で合わさり、とても美味しい。ただし上手に飲まないと、こぼれたり生クリームが最後に残ったりする。
ウインナーコーヒーの由来は「ウィーン」にあり
ウインナーコーヒーの由来はオーストラリアの「ウィーン」にある。ウィーンでよく飲まれていた生クリームをのせたコーヒーを日本で作った際、ウィーン風のコーヒーという意味を込めてウインナーコーヒーと呼んだそうだ。
ウィーンでの呼ばれ方とは
日本ではウインナーコーヒーと呼ぶが、本場ウィーンでの呼び方は、アインシュペンナーだ。アインシュペンナーの言葉は、一頭の馬で引く馬車という意味をもつ。コーヒーのような飲み物とまったく関係なさそうな由来だが、きちんとした理由がある。次にその理由を解説する。
クリームがふたになる?
ウイーンでは馬車が現在のタクシーのような役割をしている時代があった。馬車を操縦する人がお客さんを待つ間に、眠気覚ましとリラックス効果を兼ねてコーヒーをよく飲んだという。当然だが待ち時間が長びくほど、温かなコーヒーが冷めてしまう。そこで考えらたのが、コーヒーに生クリームをホイップしてふたをすることだった。また、ウイーンでは馬車などに乗った際に揺れてもこぼれないよう、ふたとして生クリームをのせたという説がある。そのことが、現地での呼ばれ方の由来になっているようだ。
2. ウインナーコーヒーの作り方
先述したようにウインナーコーヒーは、コーヒーにホイップしたたっぷりの生クリームをのせる飲み物だ。美味しいウインナーコーヒーを作るには、コーヒー豆とクリームの選び方が重要だ。コーヒーの風味とクリームの甘さの、どちらかが一方に負けてしまうのは避けたいもの。大切なことは、どちらの風味もしっかりと楽しめるようなバランスをとることを意識することだ。
コーヒー豆の選び方
コーヒー豆の選び方のポイントは、苦みや香りがしっかりと際立つ深煎りの豆を選ぶこと。コーヒー豆の苦みは焙煎の程度によって変わりやすい。浅い焙煎よりも深い焙煎の豆のほうが苦みが濃く、香りも際立つ。ウインナーコーヒーを作るのにおすすめのコーヒー豆は、2番目に深い焙煎方法であるフレンチローストだ。
クリームの選び方
生クリームは、フレンチローストの苦みや風味に負けないコクがあるものを選ぶこと。生クリームは動物性油脂と植物性油脂が原料となっている。厳密な意味の生クリームは、植物性油脂を含まないものを指す。植物性油脂が含まれる生クリームは、ホイップクリームという呼称で販売されている。動物性油脂で作る生クリームと比べると、あっさりとした味わいだ。ウインナーコーヒーを作るとき、生クリームは動物性油脂で作られた、コクと風味があるものを選ぶこと。
クリームの泡立て方
ホイップするために必要な、直径22~30cmほどの大小のボウル2つと、泡立て器を用意する。大きいほうのボウルに氷水を入れ、小さいほうにクリームを入れる。小さいボウルを冷やしながらホイップして泡立てる。低い温度を維持しながら、作業するのがポイントだ。ステンレス製のボウルは、内側が剥がれてクリームに混ざる可能性がある。見ためが悪くなる可能性があるため、ガラスやプラスチック製を使うとよい。
あとは砂糖やバニラエッセンスを加え、泡立て器で7分立てを目安に泡立てる。7分立ての目安は泡立て器を持ち上げたときにクリームが流れ落ち、筋が残らないくらいだ。7分立てに泡立てたあとは変化が早い。とくに電動泡立て器を使うなら、泡立て具合に気を付けることだ。
あとは砂糖やバニラエッセンスを加え、泡立て器で7分立てを目安に泡立てる。7分立ての目安は泡立て器を持ち上げたときにクリームが流れ落ち、筋が残らないくらいだ。7分立てに泡立てたあとは変化が早い。とくに電動泡立て器を使うなら、泡立て具合に気を付けることだ。
3. ウインナーコーヒーの飲み方
ウインナーコーヒーの味わいはコーヒーの香りと苦み、生クリームのコクが絶妙なバランスの美味しさだ。人によっては生クリームとコーヒーを混ぜてから飲むべきか、混ぜずに飲んだほうが美味しいのか......と悩む人もいるだろう。正しいウインナーコーヒーの飲み方とは?
クリームは混ぜて飲む?混ぜずに飲む?
生クリームがたっぷりのウインナーコーヒーであれば、カップに口を付けてコーヒーを飲むのが基本だ。次にコーヒーと一緒に生クリームをスプーンですくって口に入れよう。数回飲むと量が減り、混ぜたときに生クリームがあふれ出るのを防げる。混ぜると温かいコーヒーに生クリームが溶け出し、別々に飲むのと違う美味しさを楽しめるだろう。
シナモンスティックが添えられたウインナーコーヒーの飲み方
ウインナーコーヒーの中には、シナモンスティックを添えるタイプもある。もしあれば、シナモンスティックでコーヒーを混ぜるか、カップに入れておけばよい。生クリームがたっぷりで混ぜにくければ、ある程度量が減るまでカップに入れておくとコーヒーに少しずつ香りがうつる。混ぜられるくらいに量が減ったら、シナモンスティックで全体をかき混ぜて飲んでみよう。少しずつシナモンの香りが強くなり、味わいの変化を楽しみながら飲み進められる。
アイスのウインナーコーヒーの飲み方
アイスのウインナーコーヒーはコーヒーが冷たいため、混ぜても生クリームが溶けにくい。アイスを注文すると、一緒にスプーンが付いてくることが多いようだ。スプーンで生クリームをすくって食べながら、アイスコーヒーを楽しむといいだろう。スプーンがなければ、店員に声かけして持ってきてもらうとよい。無理に混ぜると、生クリームが分離して見ためが悪くなるので注意が必要だ。コーヒーと生クリームの量のバランスを見ながら、交互に進めていくと最後まで美味しく飲めるはずだ。
4. ウインナーコーヒーのカロリー
生クリームやザラメを多く使うウインナーコーヒーのカロリーは、トッピングの量によって大きく変わる。コーヒー自体のカロリーは100mlにつき4kcalと非常に少ないが、生クリームや砂糖を加えることでカロリーアップする。生クリームのカロリーは100gにつき433kcalだ。もし50gの生クリームをウインナーコーヒーにのせると、約216kcalものカロリーアップになる。
またコーヒーに混ぜるザラメは、100gあたりで393kcalだ(※1)。仮に5gのザラメをウインナーコーヒーに加えると、約20kcalアップする計算だ。約100ml、4kcal分のコーヒーにこれらのトッピングを加えた場合の総カロリーは240kcalとなる(※2)。よくカロリーや糖分量に注意したい飲み物として挙げられるコーラは、100mlあたりで46kcalだ(※3)。コップ1杯が200mlだとすると、砂糖の固まりというイメージの強いコーラでさえ92kcalということになる。
このようにウインナーコーヒーはかなり高カロリーな飲み物だ。飲むときはそのことをしっかりと頭に入れておく必要がある。
またコーヒーに混ぜるザラメは、100gあたりで393kcalだ(※1)。仮に5gのザラメをウインナーコーヒーに加えると、約20kcalアップする計算だ。約100ml、4kcal分のコーヒーにこれらのトッピングを加えた場合の総カロリーは240kcalとなる(※2)。よくカロリーや糖分量に注意したい飲み物として挙げられるコーラは、100mlあたりで46kcalだ(※3)。コップ1杯が200mlだとすると、砂糖の固まりというイメージの強いコーラでさえ92kcalということになる。
このようにウインナーコーヒーはかなり高カロリーな飲み物だ。飲むときはそのことをしっかりと頭に入れておく必要がある。
5. ウインナーコーヒーはどこで飲める?
ウインナーコーヒーを飲みたいと思っても、どこで飲めるのかわからないという人もいるだろう。ウインナーコーヒーが飲める場所のひとつが、コメダ珈琲店だ。コーヒーの上にとろけるようなホイップクリームがのっており、甘くてほろ苦い本格的なドリンクだ。また、スタバのメニューにウインナーコーヒーはないが、カスタマイズで対応可能だ。方法はドリップコーヒーを注文し、カスタムメニューの中のホイップクリームを追加すればよい。
結論
ウインナーコーヒーの名前の意味や作り方、飲み方、カロリーを紹介した。見たり聞いたりしたことがあっても、実際にウインナーコーヒーを飲んだことがある人は少ないだろう。店で頼むのは勇気がいるという人は、ぜひ自宅でウインナーコーヒーを作って楽しんでみてはいかがだろうか。自宅なら飲み方にこだわらず、自分の好きなように飲めるのが魅力。本格的な味を楽しみたい人は、コメダ珈琲店やスタバでオーダーするのもありだ。
(参考文献)
※1 文部科学省「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/ざらめ糖/グラニュー糖」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=3_03005_7
※2 文部科学省「し好飲料類/<コーヒー・ココア類>/コーヒー/浸出液」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=16_16045_7
※3 文部科学省「し好飲料類/<その他>/(炭酸飲料類)/コーラ」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=16_16053_7
※1 文部科学省「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/ざらめ糖/グラニュー糖」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=3_03005_7
※2 文部科学省「し好飲料類/<コーヒー・ココア類>/コーヒー/浸出液」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=16_16045_7
※3 文部科学省「し好飲料類/<その他>/(炭酸飲料類)/コーラ」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=16_16053_7