1. 長野の特産品1:りんご

長野は縦に長い地形をしており、その長さは南北で測ると212km!フルーツの栽培地の多くが標高500m以上の地点にあり、昼夜の寒暖差が大きいため、フルーツの栽培に非常に適している。また、全国でも有数の日照時間を誇る地域もある。なかでもりんごは青森県についで、全国第2位の生産量だ。
長野のりんご
長野では非常に多くのりんごが栽培されている。早生種の夏あかり、小サイズのシナノピッコロ、甘みと酸味のバランスがよいシナノドルチェ、大玉の秋映、「ふじ」と「つがる」を親にもつシナノスイート、美しいゴールドのシナノゴールドなど、長野生まれの品種も多彩。とくに、秋映、シナノスイート、シナノゴールドは長野県オリジナルりんご三兄弟と呼ばれることもある。収穫時期が少しずつずれるので、長い間長野のりんごを楽しむことができる。
サンのなぞ
サンふじ、ふじ、サンつがる、つがる...このようにサンがつくものとつかないものは何が異なるかご存知であろうか?サンがついているものは、無袋栽培を意味している。逆にサンがつかないものは袋がけして栽培をしている。
2. 長野の特産品2:おやき

郷土料理から特産品に発展したおやき。これは小麦粉やそば粉で作った皮で具を包み、囲炉裏端や網の上で焼いたもので、こんがりとした皮とほっこりするような具材の組み合わせが、どこか懐かしいムードを楽しませてくれる。長野県民にとってはソウルフードともいえる存在だ。
おやきの中身
おやきのフィリングは、多種多様。これも家庭料理から生まれたことを感じさせてくれる。昔は残り物を詰めたり、多く作った常備菜をフィリングにしたりしていたのだろう。超ベーシックなフィリングといえば、野沢菜やねぎみそ。かぼちゃやつぶあん、季節のキノコや切り干し大根などもある。近ごろでは焼くのではなく、蒸しあげたものもあるようだ。観光しながら食べるもよし、冷凍品を購入して家でのんびり食べるのもおすすめだ。
3. 長野の特産品3:野沢菜

野沢菜とは、アブラナ科の植物で長野県の野沢温泉付近を中心に栽培されてきた野菜のこと。現在では全国で栽培がされている。実は野沢菜はかぶの仲間である。そもそもは天王寺蕪のタネを信州で育てたものといわれている。そのため、栽培すると小さいながらもかぶの部分がきちんとある。ただ、葉を野沢菜漬けにすることが多いため、あまり流通はしていない。野沢菜の葉は非常に大きく、1mになるものもある。
健康的な漬物
長野県で野沢菜漬けとは、野沢菜を植物乳酸菌で発酵させた漬物のこと。浅漬けとは異なるものだ。長野県では非常にポピュラーな食べ物である。自宅で漬けている人も多く、その光景は晩秋のひとつの景色としても知られている。野沢菜漬けは生きた乳酸菌をそのまま食べることができるところがポイント。発酵が進むので、そのときどきで味わいも異なる。春近くなるとかなり酸味が増すため、塩抜きをして煮物や炒め物にすることも多い。
結論
長野県の特産品は、りんごやおやき、野沢菜のほかにもぶどうや桃、信州そばなど、さまざま。大きな山に囲まれた大自然を有する県だからこそ、農作物の栽培が盛んなのであろう。おやきや野沢菜漬けは寒い冬を越すための保存食としても愛されてきたことがうかがえる。
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