1. 白だしで作った味噌汁はまずい?

白だしで作った味噌汁はまずいといわれている。その理由は、白だしの原料にある。白だしの原料として使われているのは、かつお節や椎茸、昆布などの出汁に白醤油や薄口醤油で味付けをしてさらに、甘みとして砂糖やみりんなどの調味料を加えて作られている。味噌汁は出汁汁に味噌を溶かしたもので、白だしを使うことで醤油や砂糖、みりんなどの味噌汁には本来必要のない調味料も加わってしまうのだ。そのため、本来の出汁としての要素だけではなく濃い味付けになってしまうので、しょっぱく感じたりすることでまずいといわれてしまうのだ。
使い方次第で美味しい味噌汁も作れる
ヤマキのような市販の白だしの多くは濃縮タイプで作られている。そのため、使う分量を間違えてしまうと塩分が多くなりしょっぱく感じてしまうことがある。そのため、白だしを使った味噌汁を作る場合は、使う白だしの量をしっかり調整しないと失敗しやすいというデメリットがある。つまり、使用量を正しく使えば、決してまずい味噌汁になるわけではないのだ。
2. 白だしで味噌汁を作る方法

自宅にほかに出汁がない場合は、味噌汁に白だしを活用するのもいいだろう。そんな時の作り方のコツやおすすめの具材を紹介しよう。
白だしを使った味噌汁の作り方
白だしを使って味噌汁を作る際は、白だしと味噌の割合が重要になってくる。作る量や市販の白だしの濃縮タイプなどによっても異なるが、白だしは使う味噌のだいたい半分を目安に入れるようにしよう。そうすることで、濃すぎず美味しい出汁として白だしを活用することができる。白だしを入れすぎてしまうとお吸い物のような味わいが強くなってしまったり、せっかくの味噌の味わいを邪魔してしまうので注意しよう。
おすすめ具材
白だしを使って味噌汁を作る場合は、とくに具材に決まりはないがおすすめなのがなめこだ。なめこは味噌汁の具材としても人気で、なめこ特有のつるっとした食感が何ともいえない味わいだ。さらに豚汁を作る際にも、白だしを使うことができる。さまざまな具材が入っていろいろな旨みが溶けだす豚汁も、白だしを使っても美味しく仕上がるのだ。
3. 白だしと味噌汁の塩分の違い

白だしと味噌汁では塩分に違いがあり、塩分の違いから白だしを使った味噌汁はまずいといわれることもある。そんな気になる白だしの塩分と味噌汁の塩分を比較してみよう。
白だしのお吸い物と味噌汁の塩分の違い
白だしのお吸い物は主に、ヤマキなど市販の白だしを使って作ることが多いが、その塩分はお椀1杯あたり3.2gだ。それに対して味噌汁の塩分は、お椀1杯あたり1.2gほどだ。使う白だしや味噌の種類によって塩分は異なるが、白だしのほうが塩分が多いのがわかる。つまり味噌汁に白だしを加えることで、より塩分が濃くなるので使う際は量に注意したい。
白だしと出汁の違い
通常味噌汁に使われる出汁は、水に昆布やかつお節を加えて取ったものだ。それに対して白だしは、同じくかつお節や昆布から取られた出汁に醤油やみりんなどが加わっていることから塩分濃度が高くなるのだ。白だしの塩分濃度は15%ほどといわれているが、それは濃口醤油と同じくらいの塩分濃度をさしている。
結論
白だしを使って味噌汁を作ることが塩分の多さなどからあまりおすすめはできないが、自宅に出汁がない場合などは、活用することができる。白だしを味噌汁に使う際は、使用量に注意し、塩分が高くならないように注意する必要がある。白だしで味噌汁を作る場合は、白だしの分、味噌を少なくするなど調整して美味しい味噌汁を作るように心がけてほしい。