1. 粉山椒を使ったおすすめ料理
粉山椒といえばうなぎやうな重を思い浮かべる人が多いはず。粉山椒は名前の通り粉末状にした山椒で、実を乾燥させたあとに種を取り除いてから粉砕したもの。粉末にすることで香りが引き立ち、ほどよい刺激と香りが楽しめる。うなぎのイメージが強い粉山椒だが、じつはいろいろな活用法がある。
肉や魚にふりかける
粉山椒は香りの強いスパイスのため、肉料理や魚料理の仕上げにふりかけても美味しい。焼いたサバやサンマにかけたり、ステーキにふりかけて和風ソースで楽しんだりするのもおすすめ。鶏肉や豚肉、牛肉や魚などいろいろな食材にあわせて使える。
ポテトサラダ
ちょっと意外な使い方が、ポテトサラダに入れる活用方法。ピリッと辛い粉山椒を加えることで引き締まった味わいになり、いつもとは違うポテトサラダが楽しめる。入れすぎると刺激が強くなってしまうため、少量から試してみよう。
うなぎ以外の蒲焼き
蒲焼きにして美味しいのはうなぎだけではない。サンマやナスの蒲焼きを作り、粉山椒をかけると本格的な味わいになる。ほかにも、ちくわや豚肉などいろいろな食材を使ってアレンジ蒲焼きを作ってみよう。
2. 実山椒を使ったおすすめ料理
実山椒はその名の通り実のままの山椒で、青山椒とも呼ばれる。若いうちに収穫したものが実山椒として出荷され、少し熟して赤くなったものは粉末状にして粉山椒として使われるのだ。実山椒は水にさらしてアク抜きをする必要があり、下処理をしてから料理に使う。さわやかな香りとピリッとした辛さが特徴で、いろいろな料理に活用できる。
ちりめん山椒
山椒を使った料理の定番といえば、ちりめん山椒だろう。ちりめんと実山椒を甘辛く煮付けた佃煮で、ホカホカのごはんにかけて食べると絶品。
山椒の佃煮
山椒が好きな人には、シンプルな山椒の佃煮もおすすめ。ちりめんを加えず、山椒だけで作った佃煮はプチプチした食感とダイレクトに伝わる香りが楽しめる。山椒をアク抜き後、甘辛く煮るだけなので意外と簡単に作れるのも魅力的。
炒め物のアクセントに使う
実山椒は、野菜炒めなどのアクセントとして使うのもおすすめ。仕上げにパラっと散らしたり、炒める際に加えたりすると美味しく食べられる。
山椒の実の酢漬け
山椒の実を酢漬けにしておくと日持ちするだけでなく、調味料として活用できる。茹でた山椒の実を好みの酢や砂糖、塩などで漬けるだけで簡単に作れる。作った山椒の酢漬けは料理のアクセントとして使ったり、ドレッシングなどに活用したりできる。
3. 中国の山椒を使った本格中華料理
日本では粉山椒や実山椒が有名だが、中国でメジャーなのは花椒(ホアジャオ)。花椒は粉山椒や実山椒に比べて香り高く、痺れる辛さも強いのが特徴。本格的な中華料理を作るのであれば、やはり花椒を使うのがおすすめ。
麻婆豆腐
花椒を使った中華料理といえば、痺れる辛さが美味しい麻婆豆腐が思い浮かぶだろう。麻婆豆腐の中に入れるのはもちろん、粉末状にした花椒をふりかけて食べるのもおすすめ。パンチの効いた花椒を仕上げにふりかけるだけでも、ぐっと本格な中華料理に近づく。
花椒を使ったピリ辛唐揚げ
鶏肉を調味液に漬ける際、一緒にホールの花椒を加えるとピリッと辛い唐揚げが作れる。いつもの唐揚げに花椒を加えるだけで簡単に作れるのも魅力的。中国では、唐揚げに花椒と塩を合わせた花椒塩をつける食べ方もある。
中華スープ
鶏ガラスープの素やわかめなどで作った中華スープに花椒を加えると、一気に本格的な香りと味わいに。たくさん入れると辛くなってしまうため、少量ずつから試しながら加えてみよう。
結論
山椒は日本で親しまれているスパイスだが、中国では花椒と呼ばれるスパイスが主流。粉山椒や実山椒、花椒などを料理によって使い分けられると料理の腕がワンランクアップする。それぞれの味や特徴を活かし、山椒を使った美味しい料理を作ってみてはいかがだろうか。