1. パスタはなぜ吹きこぼれる?
パスタを茹でていると高確率で鍋の湯が吹きこぼれてしまう。パスタは強火で麺が踊るように茹でるのがうまさの秘訣なので、弱火にすることもできないため悩ましい。吹きこぼれる原因はパスタから溶け出たデンプン質だ。湯面に膜を張ったデンプン質は蒸発できずに泡になり、その泡が溜まり湯面を押し上げることで湯があふれてしまう。デンプン質が含まれた茹で汁は、吹きこぼれるとガスレンジの片付けも面倒だ。
2. 家にあるもので吹きこぼれは防止できる
本来は、パスタに対して十分な水の量があり、それを入れても高さに余裕がある鍋で茹でれば湯面が上がっても吹きこぼれない。しかし、容量の大きい鍋は誰もが持っている訳ではないので、家にあるものでできる吹きこぼれ防止の裏技を紹介する。
テフロン系フライパン
テフロン系フライパンを使って茹でるだけ。テフロンは表面がざらざらしていて気泡が細かく分散されることと、底から湯面までが浅く泡同士がくっつきあうこともないので、湯面を引き上げるほどの泡にならない。フライパンは浅いので、パスタを沈めたら最初の2分だけ麺がくっつかないように絶えず混ぜることがポイント。
油
オリーブオイルやサラダ油を鍋にひとさじ入れるだけ。油にはデンプンの膜を作りにくくする効果があるので、泡が割れやすい。
急須の蓋
鍋底に急須の蓋を入れるだけ。急須の蓋の裏に泡が集まることで、割れやすい大きな泡になる。その大きな泡が湯面に出た衝撃で他の泡も割れるという原理。この原理を応用した吹きこぼれ防止商品が100円ショップで大ヒットしているそう。
結論
味付けのバリエーションも豊富なパスタは、今や日本の定番料理。家にあるモノを使うだけで吹きこぼれのストレスが減れば、ますます料理が楽しくなるだろう。