1. 沖縄文化〆ステーキとは

飲んだあとの空腹
たらふく酒を飲んだ日や翌日は、なぜあんなにお腹が空くのだろうか?その原因は、アルコール代謝に関係がある。体内に入ったアルコールは、胃で20%、小腸で80%が吸収され、そのほとんどは肝臓で分解される。肝臓の通常業務は栄養分などの代謝だが、アルコールは毒と判断されるため、優先的に処理が進められる。肝臓がアルコールを分解するときに必要とするのが糖分。結果、血中の糖分が消費され、体内の血糖値が下がる。これが空腹感を引き起こすひとつの原因だ。またアルコールは利尿作用が高い。その際、水分だけでなく塩分もともに排出されてしまう。結果として、しょっぱいものが食べたくなるというのだ。
〆ステーキ文化
〆の定番といえばラーメンだが、実は地方によってポピュラーなものは違うらしい。そのなかでも群を抜いて特徴的な〆が、沖縄のステーキである。若い世代にはあまりなじみがないそうだが、オリひと世代よりも上では知っているという人もまだ多くいるらしい。戦後もアメリカ統治が続いたこと、米軍基地が多く存在することなどから、沖縄はアメリカ文化が色濃く反映されている。食文化に関しても然り。那覇には数多くのステーキショップが存在する。そんなステーキを酒を飲んだ〆に食べるのが、〆ステーキ文化である。
人気の〆ステーキ
沖縄のステーキショップで食べられているポピュラーなステーキは、ボリュームは満点だがライトな食べ心地の輸入牛。脂身の少ない赤身やヒレ、サーロインとヒレが一度に食べられるTボーンなどが人気。鉄板に乗ったステーキを〆に食べるとはかなりのインパクトだが、意外にさっぱりと食べられるのかもしれない。
2. 〆ステーキが食べられる店

ジャッキーステーキハウス
沖縄には数多くのステーキショップが存在するが、なかでも老舗のこちら。1953年創業。アメリカのダイナーを思わせる雰囲気の店内で食べるステーキは、格別だ。塩コショウだけのシンプルな味付けもおすすめ。
ステーキハウス88
創業40周年を越える沖縄屈指のステーキショップ。石垣牛など沖縄のブランド牛から、アメリカンタイプのステーキまで幅広く揃うラインナップが自慢。県内に有する店舗数も多い。こちらも店内は、アメリカンダイナーのような雰囲気だ。
3. ステーキ以外にもある?全国〆〇〇

北海道発!〆パフェ
全国各地に存在する独特な〆メニューのなかでもよく話題に登るのが、北海道の〆パフェ。パフェとはフランス語の「完全な」を意味するparfaitが語源。日本では背の高いグラスにフルーツやアイスクリーム、生クリームなどがトッピングされたデザートを指す場合が多い。そんなパフェを食事のあとに食べるのが北海道、とくに札幌では定番だ。北海道の名産品であるしぼりたての牛乳から作られるアイスクリームやソフトクリームを使ったものも多いらしい。札幌パフェ推進委員会ができるなど、〆パフェを盛り上げる活動も広がっている。
西日本発!〆うどん
四国や近畿を中心に〆として食べられているのがうどんだ。東のそば、西のうどんと古くからいわれることも多いように、西日本で麺類といえば、うどんがポピュラー。〆にうどんが食べられることも多いという。西日本は、東日本の茶色いしょうゆ味の濃いつゆとは違い、出汁がしっかりと効いた薄色のつゆが特徴。あの出汁感は、確かに酒のあとに食べたくなる気がする。
結論
酒を飲んだあとの〆にも全国津々浦々、地域性がある。とくに沖縄の〆ステーキは特徴的だ。霜降りのこってりしたステーキというよりかは、アメリカタイプの赤身。肉の旨みを楽しむことができるステーキが主流のようだ。自由に旅行ができるようになった暁には、沖縄を訪れ、〆ステーキを楽しんでみたいものである。
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