1. 使用済みのティーパックの活用法その1:料理に

使用済みのティーパックは、料理のアクをとるのに活用することができる。アクをとるのに使用するのは、茶殻を取り除いたティーパック。使用後に、風通しのよいところで、ティーパックをよく乾燥させたあと、中身の茶殻を取り除く。あとは、スープや煮込み料理などアクの出やすい料理を作る際に、具材と一緒に入れるだけ。具材から出たアクが、ティーパックの繊維のすき間に入り込み、うまくアクをとることができる。
また、アク取りのほかにも、肉をやわらかくして旨味をアップさせる効果も望めるので、たとえば、豚肉の紅茶煮などに活用することもできる。その際は、ティーパックごと使用できる。
なお、アク取りの際にティーパックを使用する場合、中身の茶殻も、のちほど紹介するさまざまな活用法の主役であるので、捨てずに活用しよう。要は、ティーパックに入っているか、いないかの違いだけなので、これから紹介する活用法のいくつかに使うことができる。ただ、ティーパックに入った状態のほうが何かと使い勝手がよいことだけは確かだ。
2. 使用済みのティーパックの活用法その2:掃除に

使用済みのティーパックは、掃除にも活用できる。油汚れなどを落とすことができるし、消臭効果も望める。
使い方は、使用済みのティーパックで、気になる箇所をスポンジを使うのと同じ要領でこするだけ。洗剤を使う必要がないので、とってもエコな点も魅力。台所のシンクや食器、排水溝、魚焼きグリル、電子レンジの庫内、鏡やガラスなど、かなり広範囲の掃除をカバーできる。
前述のアク取りに活用するためにティーパックから取り除いた茶殻は、乾燥した状態のものをカーペットなどに撒いてから掃除機で吸い取ると、細かな汚れを絡みとってくれる効果や消臭効果が期待できる。
3. 使用済みのティーパックの活用法その3:消臭に

緑茶や紅茶には、フラボノイドと呼ばれる消臭や抗菌に優れた効果を発揮する成分が含まれている。使用済みのティーパックの茶殻にもまだまだ十分に含まれているので、これを活用しない手はないといえるだろう。
たとえば、使用済みのティーパックをよく乾かしたあと、容器に入れて冷蔵庫に置けば、消臭剤の役目を果たしてもらえる。下駄箱あるいは、ダイレクトに靴の中などに入れておくと、嫌なにおいを消してもらえる。さらにポプリとして、部屋に吊るしておくと、ほのかな香りに癒される。
緑茶に含まれているフラボノイドは、においだけでなく、シックハウス症候群の一因といわれるホルムアルデヒドを吸着する働きも認められているようだ。気になる家具のそばに置いておくという活用法も試してみよう。
なお、アク取りの際に、ティーパックから取り出した茶殻も同様に活用できる。ちなみに、長期間おいておくと雑菌やカビが繁殖するおそれもあるので、ティーパックや茶殻は1週間前後を目安に新しいものと交換しよう。
結論
使用済みのティーパックの活用法を紹介した。このほか、使用済みのティーパックは、疲れ目の緩和のために目に当てたり、カミソリ負けを予防するために顔に当てたり、という活用法もあるようだ。ティーパックをよく使う場合は、まとめて乾かしてストックしておいてはいかがだろう。