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低炭水化物食品

低タンパクの食事とは!制限とうまく向き合うための方法を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2022年3月22日

栄養素のひとつタンパク質は、生命を維持するために不可欠である。タンパク質が不足すると、免疫機能が低下したり成長に障害をもたらすこともある。(※1)そのいっぽうで、タンパク質の量を制限する低タンパクの食事をする必要がある場合もある。本記事では、低タンパクとはどのような特質があるのか詳しく説明する。

  

1. 低タンパクの必要性

低炭水化物の食品
健康の維持のために重要な役割を果たすタンパク質を制限する必要があるのは、どのような場合だろうか。低タンパクの食事の特徴とそれを必要とするケースについて説明する。

負担を軽くする

炭水化物と脂質、そしてタンパク質は、エネルギーを作り出す3要素とされている。このうちタンパク質は、体内で尿素窒素を発生させる性質を持つ。尿素窒素は毒素であるため体外に排出する必要があり、それを請け負うのが腎臓の機能である。腎臓に問題がある場合には、この負担を軽くするためにタンパク質の摂取を制限する必要が出てくるのである。つまり、弱くなった腎機能の維持のために必要な療法というわけである。(※2)この療法のベースとなる低タンパクの食材については、消費者庁が認可する特別用途食品として販売されている。(※3)

2. 低タンパクの食事にする方法

ファーマーズマーケットでの新鮮な野菜
低タンパクの食事を用意するためには、情報や知識が必要である。腎臓への負担を軽減するための低タンパクの食事の準備、その概略を見てみよう。

低タンパク食品を使う

低タンパクの食事のためには、消費者庁が認可した食材を使うと楽である。低タンパクの特別用途食品は、同種の食材の30%以下のタンパク質量に抑えられている。(※4)タンパク質量は減らしてもエネルギーは摂取できるよう特化された米やパンなどの特別用途食品は、率先して活用するとよいだろう。(※2)

下準備

低たんぱく食を摂取する必要があるのは、腎臓の機能に問題がある場合である。(※2)つまり、尿とともに排出されるカリウムも過剰摂取を避けなくてはならないケースもある。(※5)野菜にとくに多く含まれるカリウムは、水に晒したり茹でこぼしなどをして除去してから調理するようにしよう。(※6)

分量を確認しながら調理

低タンパクの食事療法を行う場合には、担当医や病院から栄養指導がされることも多い。(※2)腎臓の機能を守るために、タンパク量の数値を具体的に把握する必要がある。(※7)文部科学省の食品成分表などの資料を参考に、摂取する食材のタンパク質量はしっかりと計算しよう。

カロリーを調整する

タンパク質を抑えようとすると起こりうる現象が摂取カロリーも低下してしまうということである。カロリーがしっかり摂取できていないと、タンパク質の利用効率も下がってしまう。(※8)体力の維持のために、カロリーは摂り過ぎないよう不足しないよう上手に調節する必要がある。

3. 低タンパクだからこそ良質なタンパク質を

タンパク質を多く含む食品
低タンパクの食事が必要となる場合、注意すべきはその量だけではない。タンパク質の質にも気をつけて料理に用いることになる。良質なタンパク質とは具体的にどんな特徴があるのか見てみよう。

良質なタンパク質とは

良質なタンパク質は、アミノ酸のバランスがよく、体内での利用効率に優れている食材を指す。また、老廃物となって破棄されることが少ないものもそれに該当する。その代表が魚や肉、乳製品である。豆類に含まれる植物性のタンパク質は、動物性のタイプと比べると利用効率が悪いとされている。(※9)限られたタンパク質量の摂取は、良質なものに頼り無駄なくエネルギーにすることが先決なのである。

結論

生命の維持のために重要な役割を果たすタンパク質。しかし腎臓の機能に問題がある場合には、タンパク質から発生する尿素窒素排出を減らすために、低タンパク質の食事をする必要が出てくる。病院や担当医、栄養学の専門家から正しい知識と情報を取得し、市販の特別用途食品も活用しつつ、正しい低タンパク質の食事を摂るようにしてほしい。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2022年3月22日

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