目次
- ※1:文部科学省食品成分データ「野菜類/きゅうり/果実/生」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06065_7
- ※2:公益財団法人長寿科学復興財団「カリウムの働きと1日の摂取量」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-k.html
- ※3:大学病院医療情報ネットワーク「体温」 http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/10tempttxt.pdf
- ※4:国立国会図書館「レファレンス事例詳細」 https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000182106
- ※5:食品安全委員会「食品安全関係情報詳細」 https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03460440464
- ※6:文部科学省食品成分データ「調味料及び香辛料類/<調味料類>/(ドレッシング類)/半固形状ドレッシング/マヨネーズ/全卵型」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=17_17042_7
- ※7:文部科学省食品成分データ「調味料及び香辛料類/<調味料類>/(みそ類)/米みそ/赤色辛みそ」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=17_17046_7
- ※8:独立行政法人農畜産業復興機構「きゅうり」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=17_17046_7
1. きゅうりの食べ過ぎによる症状

きゅうりを食べ過ぎると身体に悪いという情報の真偽は、YESである。そもそもどんな食材でも食べ過ぎという状況は、身体にいいとは言えない。ここではきゅうりを食べ過ぎによって引き起こされる可能性のある症状について、学んでいこう。
体温低下の可能性
きゅうりに含まれている成分で温度低下に影響を及ぼすとされているのは、カリウムである。
きゅうり100g(およそ1本)
カリウム:200mg(※1)
カリウムには肝臓でのナトリウム再吸収を抑制し、尿への排出を促す効果がある。これが血圧を下げるといわれるゆえんである。さらにきゅうりには水分が多く含まれているため、利尿作用がさらに高くなる。(※2)尿が排出されるときは、体内の熱も同時に排出される。(※3)血圧低下、排尿による熱の放出が活発になること、きゅうりの食べ過ぎと体温の低下が結びつけて考えられるのは、このためである。
また東洋医学における陰陽論によると夏野菜であり、体を冷やす効果があるとされている。(※4)
腹痛や下痢の可能性
きゅうりをはじめとするウリ科の植物には、ククルビタシンという苦味を感じる成分が含まれている。高濃度含まれているものは、観賞用として楽しまれるのが一般的だ。ただ、食用のものにも微量含まれていることがある。
このククルビタシンは嘔吐や下痢、さらには重篤になると胃腸不全などを招く危険性がある。このため、きゅうりを食べすぎると腹痛や下痢につながる可能性があるとされるのだ。(※5)
高カリウム血症の可能性
一般的にカリウムは腎機能が正常な場合、サプリメントを多用するなど、特別なケースを除いては過剰摂取の可能性は低いと考えられている。
ただもしきゅうりを食べ過ぎて、カリウムが体内に過剰に存在することになれば、高カリウム血症を引き起こす危険性がある。筋収縮が不全になりしびれがおき、重篤な場合は心停止を起こすなどの場合も。(※2)
2. きゅうりの食べ過ぎは何本から?

きゅうりは、食べすぎるとさまざまな症状を引き起こす可能性を否定できない。ここでは、きゅうりの食べ過ぎに認定される本数について解説していこう。
一日の摂取目安
カリウムの1日の摂取量を鑑みてみると18歳以上男性では1日2500㎎、女性では2000㎎が目安となっている。生活習慣病の予防を目的にする場合は、さらに多めのカリウムが必要とされる。
きゅうりだけで考えれば、単純に1kgで2000mgだが、カリウムはさまざまな食品に含まれることでも知られる栄養素だ。健康な成人であれば、2?3本が適量だ。それは食べ過ぎと考えるといいだろう。(※1,2)
3. きゅうりの食べ過ぎは太る?

ここからはきゅうりの食べ過ぎとダイエットとの関係について調査していこう。きゅうりの食べ過ぎによって太る可能性はあるのだろうか。
調味料による
きゅうりそのもののカロリーは、非常に低い。
きゅうり100g
カロリー:13kcal
水分:95.4%(※1)
きゅうりはその95%が水分なのだ。カロリーが高くなるわけがない。ただ、問題は食べ方である。きゅうりにマヨネーズをつけて食べるのが好きという人もいるだろう。マヨネーズは大さじ1杯(12g)で80kcalもある。(※6)きゅうりをヘルシーに食べたい、ダイエット中に食べたい場合は調味料選び、食べ方に注意が必要だ。
塩分にも注意
同様に注意したいのが塩分である。たとえば、きゅうりに味噌をつけて食べる人も多いだろう。一般的な辛口の米みそは大さじ1(18g)で32kcal、塩分相当量は2.3gである。同じように塩も塩分が多い。
日本人の食生活では、ナトリウムの過剰摂取が引き起こす生活習慣病などが問題視されている。ダイエットとは直接的な関連性がない内容に思えるが、健康的な体という観点からみると塩分にも注意する必要がありそうだ。
4. きゅうりの効果

適度な量、適切な食べ方であれば、きゅうりは健康にもいい食材である。きゅうりを食べることによって得られるメリットについてここでは解説していこう。
身体に嬉しい効果とは
きゅうりは、古くからむくみを予防する効果があると民間療法的に取り入れられてきた。前述の通り、ナトリウムの排出を促すこと、利尿作用が高いことなどから、むくみ予防に期待が持てる。(※8)またきゅうりを食べ過ぎると体調不良を引き起こす可能性があるとされるククルビタシンは、一方で唾液や胃液の分泌を促してくれる効果がある。このため、食欲増進にも繋がる可能性がある。
結論
どんな食材でも食べ過ぎは、身体に毒である。きゅうりの場合は、体を冷やしたり、腹痛などの症状が出る場合がある。ただし適切な量であれば、身体に嬉しい効果もある。調味料や調理法に気をつけて、上手に取り入れれば、ダイエット向きな食材ともいえそうだ。
(参考文献)