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石のテーブルの木製のボックスで新鮮なオレンジ色の果実

オレンジを漢字で書ける?果物の名前を漢字で書いて読んでみよう!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤井千晃(ふじいちあき)

鉛筆アイコン 2022年3月16日

スーパーの果物コーナーに行くと、ほとんどの果物の名前は平仮名やカタカナで書かれている。そのため、いざ果物の名前を漢字で書いてといわれると困ってしまう。ここでは、果物の名前の漢字について紹介する。普段はなかなか使うことはないかもしれないが、豆知識として知っておいてはどうだろうか。

  

1. 果物の名前の漢字一覧:一文字の漢字

新鮮な桃
漢字一文字で表記される果物は意外と多い。たとえば、苺(いちご)や柿(かき)、桃(もも)、李(すもも)、梨(なし)がある。

・苺

甘い香りと真っ赤な色が特徴的な苺。ケーキのトッピングにもよく使われる。この漢字を見たときに印象に残るのが「母」という字だ。なぜ母という漢字が使われているのかというと、いちごが乳首のような形をしており母をイメージさせるからといわれている。

・柿

秋を代表する味覚である柿。キレイなオレンジ色と程よい硬さ、甘みが堪らない。柿の漢字の由来だが、中国からやってきた漢字をそのまま使っているといわれている。

・桃

可愛らしい見た目と甘みが特徴的な桃だが、神聖な果物としても知られ桃太郎などのお伽噺にもよく出てくる。気になる桃の漢字の由来だが、右側の「兆」という文字は離れる様子を表しており、桃の見た目から連想してこの漢字が当てられたとされる。

・李

見た目は桃に似ているが、甘酸っぱい味わいが特徴の果物だ。名前は桃に似ていることから名付けられたが、漢字に関しては実(子)がなる様子から当てられたといわれている。

・梨

シャリっとした軽い食感と程よい甘みが堪らない梨。漢字を分解すると「利」と「木」という文字になる。利という漢字には「鋭い」、「よく切れる」という意味があり、梨の食感に関連付けてつけられたとされる。

2. 果物の名前の漢字一覧:二文字の漢字

りんご
漢字二文字で表される果物の名前は多い。たとえば、桜桃(さくらんぼ)、西瓜(すいか)、花梨(かりん)、葡萄(ぶどう)、林檎(りんご)、蜜柑(みかん)、檸檬(れもん)、柚子(ゆず)などがある。

・桜桃

コロコロとした実がヘタで結ばれた桜桃は見た目も可愛らしく、食後のデザートに出ると嬉しい果物だ。漢字では「桜」と「桃」の2文字で表される。桜という文字はそのまま、さくらんぼという名前から来ているとされる。

・西瓜

西瓜の特徴的なシマ模様を見ると夏が来たと感じる人も多いだろう。西瓜はウリ科に属するため、「瓜」という漢字が使われている。また、「西」という漢字は中国よりさらに西の地域から伝わったことに由来しているといわれる。

・花梨

花梨はスーパーではなかなか見かけない果物だ。しかし、のど飴に使われており意外にも身近な果物である。花梨という名前は「花櫚(かりん)」という植物に見た目が似ていたことから名付けられたといわれる。可愛らしい言葉の響きと漢字から女の子の名前としても人気が高く、もともとは果物の漢字であったということを知らない人も多いだろう。

・葡萄

最近は葡萄と一口にいっても品種が多く、見た目も味わいもさまざまだ。ギリシャ語で「botrus(ボトルス)」と呼ばれていたのが、中国で葡萄という名前に変わり、それがそのまま日本へやってきたため、このような漢字と名前になったとされる。

・林檎

有名な詩にも出てくる林檎という漢字。そこでこの漢字を知ったという人も多いのではないだろうか。平安時代に記された書の中では「利宇古宇(りうこう、りうごう)」と記されており、これは林檎になったといわれている。ちなみに、漢字で使われる「檎」の文字は鳥を表し、甘い実に誘われて鳥がやってくる様子を表しているという。

・蜜柑

冬を代表する果物である蜜柑。柑橘類の1種であるため、「柑」という文字が使われているのは当然だともいえる。また、「蜜」という漢字は甘いものを指すことから甘い柑橘類という意味でこの字が当てられたといわれる。

・檸檬

読めても書けないという人が多いのが檸檬だ。有名な小説のタイトルにもなっているため、一度は見たことがあるだろう。漢字本来の読み方だと「ねいもう」となる。もともとは中国で使われていた檸檬という漢字に、英語読みの「レモン」という呼び方をしたため、漢字と読み方がまったく異なってしまったとされる。

・柚子

冬至には欠かすことができない柚子。漢字の通り、「柚の実(子)」ということでこの漢字が使われるようになったといわれている。漢字と読み方は中国からそのままやってきたとされている。

3. 果物の名前の漢字一覧:三文字の漢字

紫のイチジクの果物
果物の名前は漢字一文字、または二文字で表されることが多い。そのため、漢字三文字で書く果物の名前はなかなか思い浮かばないかもしれない。有名な果物で漢字三文字で表記される果物を挙げると、無花果(いちじく)と伊予柑(いよかん)くらいしかない。そのほかにも漢字三文字で表される果物はあるが、難しい漢字で紹介する。

・無花果

漢字通りに読むと、花の無い果実という意味になる。しかし、実際には無花果も花をつける。ではなぜ、この漢字になったのかというと無花果の花が外から見えず、一見花がないように見えたことが関係しているといわれる。ちなみに、「いちじく」という読み方は漢字とは関係なく、中国から日本にやってきたときに変化したためとされる。

・伊予柑

伊予柑は日本で発見された果物だ。そのため、実は名前もある地域が由来となっている。その地域とは愛媛県だ。伊予柑の発見自体は山口県だが、愛媛県で盛んに栽培されていたことから、愛媛県の旧名である「伊予(いよ)」をもじってこの名前がついたとされる。

4. 果物の名前の漢字一覧:難しい漢字

パイナップルとスライス
最後に紹介するのは難しい漢字を使った果物の名前だ。難読漢字を使っているだけでなく、思いがけないような読み方をするため、頭の体操にはぴったりだ。たとえば、甘蕉(バナナ)、火龍果(ドラゴンフルーツ)、檬果・菴羅(マンゴー)、鳳梨(パイナップル)、甘橙(オレンジ)、茘枝(ライチ)、甜瓜(メロン)などは難易度が高い果物漢字だ。小さい子どもだけでなく高齢者も楽しめるため、ぜひクイズ形式にして出してみてはどうだろうか。

・甘蕉

「甘」という漢字はバナナが甘いことから由来していることは分かりやすい。では、「蕉」という漢字にはどのような意味があるのかというと、実はバナナに似た実が成る「芭蕉」が関係しているといわれている。ちなみに、芭蕉の実は食べることができない。

・火龍果

中国では「火竜果」と書かれるが、日本では龍の文字が使われているのが特徴だ。見た目が赤いことから「火」、鱗のようにゴツゴツしていることから「龍」の文字が使われているとされる。ちなみに、ドラゴンフルーツという名前は「火龍果」という漢字を英語風に直訳したドラゴンフルーツという名前が一般的だが、海外では「ピタヤ」という名前でも親しまれている。

・檬果・菴羅

マンゴーの表記は2通りあるが、どちらを使ってもよい。檬果という漢字はそのまま読むと「もうか」となる。この音がマンゴーの響きに似ていることから、この字が当てられるようになったといわれている。

・鳳梨

果肉の色鮮やかさや葉の部分が、伝説上の鳳凰の羽に似ていることから「鳳」の文字が使われている。ちなみに、パイナップルは「pine」と「apple」に分けることができ、pineは松を表す。つまり、松ぼっくりに似たような形をしたことからパイナップルという名前がついたとされているのだ。同じ形でも国によって捉え方が異なるのが面白い。

・甘橙

なじみ深いオレンジも漢字で書くと、まったく違う果物のように感じる。「橙」という漢字は柑橘類をイメージさせる。オレンジは数ある柑橘類のなかでもとくに甘みが強いことから、「甘」という漢字をつけたとされている。

・茘枝

茘枝という漢字はそのまま中国表記が由来となっている。和名だと「れいし」となるが、中国音の「リーチー」がライチという音に変化し、この名前が親しまれるようになったといわれている。

・甜瓜

メロンもウリ科の植物なので、「瓜」という漢字が使われている。また、「甜」という漢字には甘いという意味があり、甘い瓜ということでこの漢字が使われるようになったとされる。

結論

普段は気にならない果物の漢字だが、調べてみると意外な漢字表記もあり面白い。ドラゴンフルーツやパイナップルのように、カタカナでしか表記できないと思っていた果物も漢字表記できるものが多いため、気になる人はぜひチェックしてみよう。家族で漢字クイズをしながら果物について勉強するのもおすすめだ。
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  • 更新日:

    2022年3月16日

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