目次
- ※1参照:文部科学省食品データベース「豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/凍り豆腐/乾」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04042_7
- ※2参照:文部科学省食品データベース「豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/凍り豆腐/水煮」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04087_7
- ※3参照:文部科学省食品データベース「豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/木綿豆腐」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04032_7
- ※4参照:健康長寿ネット「サポニンと効果と摂取量」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/saponin.html
- ※5参照:厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」 https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0202-1a.html#q03
- ※6参照:健康長寿ネット「レシチン・コリンの効果と摂取量公開日」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/lecithin.html
- ※7参照:J-Stage「レジスタントプロテイン」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/66/10/66_387/_pdf/-char/ja
- ※8参照:健康長寿ネット「食物繊維の働きと1日の摂取量」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/shokumotsu-seni.html
1. 高野豆腐とはどんな豆腐?

ここでは、高野豆腐の基本的なことを見ていこう。
凍結と乾燥をさせた豆腐
高野豆腐とは、豆腐を凍らせて乾燥させたもので、「凍り豆腐」や「凍み豆腐」とも呼ばれている。乾燥させてあるので日持ちがするため、使い勝手がよく便利である。また、水分を抜いてあるので栄養が凝縮されている。
2. 高野豆腐の栄養素

ここでは、栄養が豊富で健康やダイエットによいとされている、高野豆腐の栄養を木綿豆腐などと比較して見ていこう。
栄養成分について
乾燥している状態の高野豆腐100gあたりのカロリーは496kcal、糖質1.7g、タンパク質50.5gである。一見するとカロリーが高そうに見えるが、水煮などにして水分を含んだ場合のカロリーは100gあたり104kcal、糖質が0.6g、タンパク質が10.7gである。このことから、高タンパクで低カロリー、低糖質なことが分かる。木綿豆腐の100gあたりのカロリーは73kcal、糖質が0.4g、タンパク質が7gなので、同量の水煮の方が木綿豆腐よりもタンパク質を多く摂取することができるのだ。(※1)(※2)(※3)
3. 高野豆腐の栄養と期待できる効果

ここでは、高野豆腐に含まれる栄養素の効果効能について解説していこう。
大豆サポニン
サポニンはマメ科の植物に多く含まれており、苦みがあるのが特徴。免疫力向上、肥満予防、抗酸化作用など健康やダイエットに有益な働きがある。(※4)
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは大豆や大豆胚芽に多く含まれている栄養素。分子構造が女性ホルモンであるエストロゲンに似ており、月経周期の調整などエストロゲンと似た働きをするとされる。(※5)
大豆レシチンとコリン
レシチンは約13%のコリンが含まれており、細胞膜などを作るリン脂質の1種だ。乳化作用や保水作用などがある。また、コリンはビタミンではないが、ビタミンのような働きやビタミンを助ける効果がある。身体の中に入るとレシチンを作る材料になる。(※6)
レジスタントプロテイン
レジスタントプロテインは食物繊維と似た働きをするタンパク質のことで、大豆・酒粕・そばなどに含まれている。また、脂肪合成を低下させ、エネルギー燃焼を促進させるなどの効果に期待ができる。(※7)
食物繊維
食物繊維は人間の消化酵素では分解できないものの総称と定義されており、水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維の2種類に大別されている。食物繊維は消化はされないが、コレステロールを吸着して体外に排出したり、栄養素の吸収を緩やかにし血糖値の上昇を抑えたりする効果がある。(※8)
結論
高野豆腐とは、豆腐を凍らせて乾燥させたものである。高タンパクで低カロリー、低糖質な食材なので、ダイエットや身体作りなどをしている人におすすめである。また、大豆イソフラボンや食物繊維といった、健康維持に欠かせない栄養も豊富に含まれている。高野豆腐を食べる際の参考にしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)