目次
1. スモモ大石早生の特徴

大石早生とは日本で1番多く栽培されているスモモ(プラム)の品種だ。読み方は「オオイシワセ」で、収穫時は緑が多いが、完熟すると全面が赤くなる。
大石早生の見た目や味わい
大石早生の見た目の特徴は、ふっくらとした丸みのある桃のような形をしている。大きさは50~80g程度でスモモの品種の中では小さいほうだ。平均糖度は10~12%で果汁が多く、味は甘みと酸味がある。
大石早生の発祥や由来
大石早生は福島県伊達郡の大石俊雄氏が育成し、1952年(昭和27年)に登録した品種だ。大石早生という名前は、育成した大石氏に由来する。
大石早生の旬や産地
大石早生のおもな産地は、福島県・山梨県・和歌山県・長野県など。旬はハウス物が5月初旬頃からで、路地物は6月初旬くらいから7月中旬あたりまで続く。食べ頃の旬は梅雨時期と同じく、6月中旬から7月上旬にかけての時期だ。
2. 大石早生とソルダムの違い

皆さんはスモモの品種であるソルダムを知っているだろうか。ソルダムはスモモの中でもジューシーで甘く、人気の品種だ。大石早生は先述したように小ぶりで酸味と甘みのバランスがいい果実だ。ソルダムも大きさや形は似ているが、色と旬の時期が少し異なる。ソルダムは果肉が黄色の大石早生と違って赤く、旬は8月頃だ。見分け方のポイントは果肉の色で判断するとよい。
3. 大石早生の美味しい食べ方

ここでは大石早生の美味しく味わう方法を紹介しよう。
生のまま食べる
大石早生のようなスモモはもぎたては酸味が強く、購入後に3~7日ほど常温で酸味を抜いて食べるのがおすすめだ。ただし酸味抜きしたスモモを常温で長く置いておくと腐りやすくなるため、やわらかくなってきたら早めに食べること。表面に付いているうっすらと白いブルームは鮮度がいい証拠だが、気になる人は水で洗い流すとよい。そのまま生で食べるのはもちろん、ケーキやタルトにトッピングして食べるのもありだ。
シロップやジャムにする
大石早生のようなスモモは生食以外にシロップやジャムにアレンジしても美味しい。ジャムの作り方は大石早生の皮をむき、鍋に砂糖一緒に入れて、焦げないように沸騰させて煮るだけだ。途中でアクと種を取り除き、とろっとしてきたら完成だ。
4. 大石早生の選び方や保存方法

ここでは、大石早生の選び方や保存方法を紹介しよう。
大石早生の選び方
大石早生の選び方のポイントは、ふっくらと丸みがあるものがよい。また果皮に張りやみずみずしさがあって傷がないものを選ぶこと。さらになるべく全体が赤く染まっており、色ムラが少ない大石早生を選ぶのがおすすめだ。
保存や追熟方法
先述したように熟していない大石早生は、常温で保存して追熟させる。完熟したら新聞紙で包むか紙袋に入れ、冷蔵庫で保存する。ただし完熟しているものは日持ちしないため、なるべく早く3~5日以内に食べること。
結論
大石早生の特徴や発祥、名前の由来、旬、産地、ソルダムとの違い、美味しい食べ方、保存方法を紹介した。今回初めて大石早生というスモモの名前を知った人もいるのでは?もし大石早生を食べる機会があれば、紹介した情報を参考にしてもらいたい。