目次
- ※1~3出典:文部科学省「きのこ類/しいたけ/生しいたけ/原木栽培/生」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=8_08042_7
- ※4出典:農林水産省「特集1 きのこ(3)」 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1610/spe1_03.html
1. しいたけの大量消費で得られる栄養

最初にしいたけの大量消費で得られる栄養を紹介しよう。
栄養と効果について
生のしいたけと乾燥しいたけでは含まれる栄養成分の量に違いがあるのだろうか。2つに含まれる栄養成分をピックアップして比較してみよう。
生しいたけの可食部100gあたりに含まれる栄養成分(※1)
タンパク質:3.1g
炭水化物:7.6g
食物繊維:5.5g
ビタミンB1:0.13mg
ビタミンB2:0.22mg
ビタミンB6:0.19mg
ビタミンD:0.4μg
乾燥しいたけの可食部100gあたりに含まれる栄養成分(※2)
タンパク質:21.2g
炭水化物:9.9g
食物繊維:62.5g
ビタミンB1:0.48mg
ビタミンB2:1.74mg
ビタミンB6:0.49mg
ビタミンD:17.0μg
生しいたけと乾燥しいたけを比べると乾燥しいたけの方が栄養豊富だが、乾燥しいたけを茹でると炭水化物は9.9g、食物繊維は6.7g、ビタミンB1は0.05mg、ビタミンB2は0.26mg、ビタミンB6は0.07mg、ビタミンDは1.4μgと、それぞれ栄養成分の量が減る(※3)
2. しいたけを大量消費できる料理

しいたけの機能性成分のエリタデニンは、血中コレステロール値と血圧の低下作用といった健康に働きかける効果が期待されていると話題だ(※4)。そんなしいたけを大量消費できる料理を紹介しよう。
おかずになる料理
しいたけを大量消費できる料理のひとつが、しいたけの肉詰めだ。肉厚なしいたけが手に入ったら、ぜひ作ってもらいたい料理のひとつ。かさの表面に飾り切りを入れると見栄えがよく、お弁当のおかずにおすすめだ。ほかにも、しいたけを細かく刻んで餃子の具材にすると大量消費できるうえ、アルコールのおともにぴったりの美味しさだ。また乾燥しいたけを水で戻さず、そのまま炒めものにすると、ほかの調味料の水分を吸い、プリッとした食感を楽しめる。
作り置きできる料理
しいたけを大量消費したくても、その日のうちに食べきれないということもあるだろう。そんなときにおすすめなのが、作り置きできる料理だ。たとえば甘辛い味付けで、ごはんを食べすすめる手が止まらなくなる牛肉としいたけのしぐれ煮だ。また作り置きおかずの定番であるひじき煮は、フライパンひとつで簡単にできるのが嬉しいポイントだ。油揚げや大豆を加えるといろいろな食感を楽しめるだろう。
主食にできる料理
主食にできる炊き込みご飯もしいたけを大量消費できる料理のひとつだ。しいたけの旨みがたっぷりと詰まっており、にんじんや豚バラ肉、こんにゃく、ごぼうを入れると具だくさんで食べ応えばっちりだ。和風で食べても美味しいしいたけだが、中華風のおこわで食べるのもありだ。 オイスターソースと鶏ガラで中華風に味付ける山菜おこわは、いつもとは違うおこわを食べたいときにおすすめ。小さく握ってラップで包んでおけば、小腹が空いたときにパクッと食べるのにぴったり。
3. しいたけの大量消費料理で余ったら

最後にしいたけを大量消費しきれず、あまってしまったときの保存方法を紹介しよう。
保存のしかた
生しいたけは、1週間以内に食べきれそうなときは冷蔵保存が可能だ。保存するときは軸と石づきはつけたままで、かさの裏側を上にしておくこと。下にして保存すると、かさの裏側のひだに付いている胞子が落ちて傷みやすくなるからだ。具体的な方法は生しいたけを数個まとめて、かさの裏側が上になるようにペーパータオルに並べて包む。あとはビニール袋に入れて冷蔵庫へ。冷凍保存するときは石づきを切り落とし、ビニール袋にかさの裏側を上にして並べて冷凍室へ。解凍方法は冷凍室から出すだけで、すぐに使える。
結論
しいたけを大量消費できる料理を紹介した。焼きしいたけや鍋料理、ガーリック炒め、グラタン、茶碗蒸し、サラダ、八宝菜など、和風にも洋風にも中華にも使えるしいたけだが、大量消費したいときは、今回紹介した料理を作ってみてはいかがだろうか。
(参考文献)