目次
1. 十勝こがねとはどんなじゃがいも?

十勝こがねとは、1986年に北海道にて品種改良によって生まれたじゃがいもである。どんな特徴があるのか、ここで紹介していこう。
品種の特徴
十勝こがねは、じゃがいもの中でも大粒で粒揃いのよい品種だ。形はきれいな楕円形で、皮をむくと淡い黄色をしていることから十勝こがねの名前が付けられた。最大の特徴は、芽が出にくく日持ちすることだ。貯蔵中の劣化もしにくいため、長期保存に向いている品種である。
また、十勝こがねは皮がむきやすく煮崩れしにくいという特徴があるため、調理に向いている。食感はホクホクとしていて、甘みと旨みがつまったじゃがいもなのだ。
2. 十勝こがねの美味しい食べ方

十勝こがねは、どのような料理に合うのか。ここでは美味しい食べ方を紹介するので、参考にしてみてほしい。
調理法や料理
・蒸し料理
ホクホクとした食感の十勝こがねは、蒸し料理に合う。シンプルに皮付きのまま蒸してもよし、ほかの野菜と一緒に蒸してもよいだろう。オリーブオイルやバターと合わせると、甘みと旨みがいっそう引き立つのでおすすめだ。
・煮物
十勝こがねは煮崩れしにくいので、煮物に最適のじゃがいもだ。和食の定番である肉じゃがやカレー、シチューなど、じっくりと煮込んでもホクホク感を楽しめるだろう。加熱すると鮮やかな黄色になるため、料理の見た目がグッとよくなる。
・揚げ物
じゃがいもの味をしっかり感じられる十勝こがねは油との相性がよく、揚げ物にも適している。ポテトチップスやフライドポテトにすれば、子どもでも食べやすいだろう。フライドポテトの場合は、大きめに切るとホクホクの食感を活かせるのでおすすめだ。揚げたてに塩をふりかけるもよし、ケチャップやマヨネーズ、マスタードを付けるもよしだ。少しアレンジをするなら、ハニーマスタード風味にしても美味しくいただける。
・マッシュポテト
十勝こがねは乳製品との相性もバツグンだ。マッシュポテトは牛乳やチーズと合わせるとクリーミーになり、いもの旨みとチーズのコクがマッチして濃厚な味わいになる。牛乳の代わりに生クリームを入れると、より濃厚になるので試してみてほしい。チーズを入れるときは、じゃがいもが冷めていると混ざりにくくなるので注意しよう。肉料理の付け合わせやカレーの付け合わせにもおすすめだ。牛乳や生クリームを多めに入れて、グラタンのベースにするのもよいだろう。
・サラダ
十勝こがねは冷めても美味しいので、サラダにも取り入れてみてほしい。じゃがいも本来の旨みが強いので、ドレッシングやマヨネーズなどお好みの味付けで試してみてはいかがだろうか。角切りにしてもマッシュにしても美味しく味わえる。
3. 十勝こがねの旬の時期

さまざまな料理に合う十勝こがねだが、旬の時期はいつなのか?主な産地とともに紹介していこう。
産地や旬の時期
十勝こがねの栽培は涼しい気候が適しており、名前にある通り北海道の十勝地方が主な産地である。そのほか、茨城県や岡山県など、全国各地でも栽培されている。
一般的なじゃがいもの旬は春と秋の2回だが、十勝こがねの収穫時期は6月頃だ。収穫後は貯蔵保管されてから出荷されている。十勝こがねはほかのじゃがいもより日持ちするため、2~3ヶ月ほどかけて貯蔵されるのだ。北海道では、雪を使った貯蔵庫で甘みを熟成させる方法もあり、この貯蔵によって甘みが増して熟成するのである。そのため、十勝こがねが美味しく食べられる旬の時期は、8月~9月頃、収穫してから2~3ヶ月ほど後だといえる。
結論
十勝こがねは生産量が少ないためあまり見かけないかもしれないが、ネット販売されていることがある。さまざまな料理に合うので、試してみてほしい。
また、通販などでも種芋の販売があるので、家庭菜園にチャレンジしてみるのもよいだろう。うまく収穫できたら風通しのよい冷暗所で保存して、甘みや旨みを熟成させよう。魅力がいっぱいの十勝こがね、一度味わってみてはいかがだろうか。