目次
- 冷涼地3月中頃~5月下旬頃
- 中間地2月上旬~4月下旬頃
- 暖地1月中旬~4月上旬頃
- 冷涼地7~9月頃
- 中間地6~9月頃
- 暖地5~8月頃
- 縦と横に半分になるように切る
- タネとワタを取り除く
- 料理にあわせた形に切る
1. かぼちゃのロロンとはどんな品種?

かぼちゃとひと言でいっても、日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ・ペポかぼちゃのように種類がある。ロロンとは形がラグビーボールのようにユニークで、とにかく美味しいと評判のかぼちゃだ。ここではロロンの見た目や味の特徴、旬の時期、産地を紹介しよう。
見た目や味の特徴
ロロンはユニークな形が目をひく、個性的なかぼちゃだ。ラグビーボール形の果実は、2kgほどの大玉になり、果皮は濃緑でちらし斑が入っている。食べると、とにかく美味しいと評判だ。具体的には上品な甘さや、なめらかな舌ざわりで、とくに食味が優れている。名前の由来は育成者のロマンが込められてあり、食感がマロンのように甘くておいしいため、ロロンかぼちゃと名付けられた。
旬の時期と産地
ロロンのまきどきと収穫時期を紹介しよう。ロロンは日本全国が産地だが、まきどきは場所によって異なる。
ロロンのまきどき
ロロンの収穫時期
発芽するまでは25~30℃の地温をしっかりと確保することが大切だ。まず9cmポットに3粒まいて、子葉が完全に展開したら1本立ちにする。栽培中はこまめに水を与え、がっしりとした苗に仕上げること。あとは本葉3枚ほどの若苗を定植し、老化苗にならないよう注意する。ちなみにロロンはタキイ種苗が2009年に開発・販売した品種で、1964年に誕生した作りやすい品種の「えびす」の特徴を受け継いでおり、栽培しやすいのが特徴だ。
2. ロロンかぼちゃを食べる方法

ここではロロンの切り方と食べ方を紹介しよう。
調理方法と料理
ロロンの切り方
最初に縦と横に半分に切り、タネとワタを取りやすくする。ロロンは楕円形で果皮がかたいため、切るときは注意すること。あとは料理に合わせてかぼちゃの煮物なら角切りに、天ぷらにするときは端からスライスする。
ロロンのおすすめの料理のひとつが、ホクホクした食感を楽しめるコロッケだ。食べると甘さ控えめで味を主張せず、かぼちゃの風味を感じられて美味しい。かぼちゃ料理の定番である煮物もおすすめの料理のひとつだ。冷めても美味しくお弁当のおかずにおすすめ。粉質できめが細かいため加工しやすく、ペースト状にしてプリンのようなスイーツで食べるのもおすすめだ。
3. ロロンかぼちゃを保存する方法

ロロンのようなかぼちゃは1度切ると傷みやすいのが特徴だ。切ったらタネとわたを取り除くこと。すぐに使わないときは冷凍保存しておくと安心だ。ここではロロンの鮮度を保つ保存方法を紹介しよう。
丸ごと保存する方法
ロロンを丸ごと保存するなら、まず新聞紙で包む。あとは風通しがよい乾燥した場所に置けばよい。
切ったロロンの保存方法
では切ったロロンは、どう保存すればいいのだろうか。スーパーの店頭に並んでいるカットされたかぼちゃは、丸ごとを4~6等分ほどにカットしてタネとわた付きでラップに包まれているものが多い。その状態で冷蔵庫に入れる人もいるようだが、傷みはじめるのは水分を多く含むタネとわたの部分からだ。正しい保存方法は切ったロロンのタネとわたを取り除き、ペーパータオルで水気をしっかりとふき取る。次に料理の用途にあわせて切る。あとは1回分ずつの量を小分けにしてラップで包む。このときなるべく空気を抜き、ラップを密着させること。あとは冷凍用の密閉保存袋に入れて冷凍室へ。保存期間の目安は2週間ほどだ。
結論
かぼちゃのロロンの形の特徴や旬の時期、食べ方、保存方法を紹介した。一般的なかぼちゃと比べると生産量の少ないかぼちゃだが、1度見ると個性的なラグビーボールのような形に目を奪われるだろう。見た目のみならず食べると味の美味しさに、忘れられなくなるはずだ。