目次
- ※1参照:文部科学省食品データベース「野菜類/(ピーマン類)/青ピーマン/果実/生」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06245_7
1. ピーマンの種も食べる?

ピーマンを食べる際に必ずといっていいほどに捨てられてしまう種だが、実は食べられるのを知っている人は少ないだろう。ここでは、ピーマンの種の食べ方について解説していこう。
種もわたも食べられる
ピーマンがヨーロッパから日本に伝わったのは明治時代といわれており、ヨーロッパではピーマンは種やわたなどもすべて食べている。丸ごと食べることは日本には定着しなかったようだが種やわたは新鮮であれば食べても大丈夫だ。また、ピーマンにはアルカロイドと呼ばれる毒素が含まれているが、虫から実を守るための毒なので人間が食べても影響はない。アルカロイドは熱に弱いので、心配な方はしっかりと加熱するのがよういだろう
2. ピーマンの種が変色していたら

ピーマンの種やワタが食べれることが分かったところで、今度は種が変色していた場合は食べても大丈夫なのか解説していこう。
傷んでいなければ食べられる
ピーマンにぬめりや水分が出ているといったように、傷んできたときに見られるものがないにもかかわらず、種が茶色や黒に変色している場合がある。これは、腐っているのではなく熟す過程で変色しているのである。ピーマンはトウガラシの仲間なので、実が赤や黄色に変色することがあるのだ。また、種が変色していなくてもカビが生えている場合は必ず取り除くようにしよう。
3. ピーマンの種を食べるメリット

ここでは、ピーマンの種を食べるメリットについて見ていこう。
栄養を逃さない
ピーマンの種やわたには、ビタミンC・βーカロテン・ビタミンB6などの栄養が豊富に含まれている。種やわたも食べることでこのような栄養を逃すことなく摂取できる。(※1)
食品ロスを減らせる
ピーマンの種やわたは本来は食べられるものだ。それらを捨てるということは昨今問題になっている「食品ロス」に繋がるのだ。日本では食品ロスの量が、年間約570万t(令和元年度推計値)になっている。ピーマンの種やわたを食べることで少しでも食品ロスを減らせるのであれば食べるメリットといえるのではないだろうか。
結論
調理の際捨ててしまっていた、ピーマンの種やわたは食べられる。腐っているわけではないのに種が変色している場合は、熟す過程で変色をしているので腐っていると判断して捨てないようにしよう。また、食品ロスを減らせるメリットもあるためなるべくならピーマンの種やわたを捨てずに食べるようにしてもらえれば幸いだ。
(参考文献)