目次
1. 島かぼちゃとはどんな野菜?

島かぼちゃと聞いて、知っている!と即答できる人は、沖縄にゆかりのある人であろう。というのも島かぼちゃは沖縄の在来品種で、全国に広く出回ることが少ないから。まずは島かぼちゃがどんなかぼちゃなのかを解説していこう。
沖縄のかぼちゃ
島かぼちゃは沖縄の在来品種である。沖縄ではチンクァーまたはナンクワーと呼ばれている。日本に流通しているかぼちゃは、西洋かぼちゃと日本かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類が主で、島かぼちゃは日本かぼちゃの一種である。ちなみにほくほくと甘い一般的にかぼちゃと呼ばれているものは西洋かぼちゃであり、ペポかぼちゃにはズッキーニなどがある。
島かぼちゃは沖縄の在来品種だけあり、湿度や気温の高さにも負けない品種で、非常に栽培がしやすいとされている。このため、家庭菜園で育てられることも多いそうだ。
特徴と食感
島かぼちゃの見た目は、ひょうたん型や丸型が多い。皮は一般的なかぼちゃにみられる緑以外に黄色や黄土色のものもあり、表面に凹凸が少なくつるんとしている。果肉はオレンジ色で水分が多く、ねっとりとしている。甘みは少なく、さっぱりとした味わいだ。
2. 島かぼちゃの旬の時期

島かぼちゃは日本かぼちゃの一種で、広く出回っている西洋かぼちゃとは異なる味わいであることがわかった。ここではそんな島かぼちゃの旬の時期について解説をしていこう。
旬の時期と産地
島かぼちゃは、高温地、高湿地向きの品種で、丸型だと45日、ひょうたん型だと40日前後で収穫ができる。収穫期は5~11月と非常に長い。なかでも6~8月がもっとも市場に出回る季節=旬である。
主な生産地として知られるのは、糸満市や本島の南部だ。皮の色が濃く、持ったときにずっしりとしたものを選ぶといい。カットしなければ、冷暗所で長期保存が可能だ。
3. 島かぼちゃのおすすめ料理

沖縄生まれの島かぼちゃ、一般的なかぼちゃよりもあっさりとした味わいは、どんな料理に向いているのだろう?ここではおすすめの食べ方をご紹介していこう。
肉質を生かした料理
島かぼちゃは、水分が多く、ねっとりとしており、甘みも西洋かぼちゃに比べると少ない。この味わいを生かすように調理するのがおすすめである。
島かぼちゃのスープ
たっぷりと含まれる水分を生かして、スープにするのがおすすめ。西洋かぼちゃのスープのような濃厚さとは一味違う、あっさりとした旨みを味わうことができる。豆乳や牛乳を合わせてポタージュにするとより濃厚な味わいを楽しむことができる。
島かぼちゃの炒め物
炒め物=チャンプルーにするのもおすすめだ。スパムなどを合わせるとより沖縄らしい味わいになる。
島かぼちゃのサラダ
蒸す、または茹でた島かぼちゃをマッシュしてハムやツナ、きゅうりや玉ねぎと合わせてかぼちゃサラダにするのもおすすめだ。みずみずしい味わいでくどくない。
結論
島かぼちゃは、沖縄の在来種で日本かぼちゃに分類される。あっさりとした味わいと水分たっぷりの食感が特徴で、普通のかぼちゃよりもあっさりと食べることができる。カロテンや食物繊維も豊富なので、身体にも嬉しい。見かけたら、ぜひ一度試してみてほしい野菜のひとつといえそうだ。