目次
- ダルマ系:全長、白根ともに短く、葉身が太い。葉長は揃い、葉先が丸い。耐病性に欠ける。
- 西野牧系:葉も白根も長く、葉は細め。肉質はダルマ系よりやや劣る。耐病性が強い。
- 利根太系:葉も白根も長く、全体的に太い。根深ねぎらしさが強く、下仁田ねぎとしての特質に欠ける。
- 丸焼き:グリルでそのまま焼き、焦げた外皮を剥いて醤油やマヨネーズで食べる
- ホイル焼き:ホイルで包んで蒸し焼きにすると、ジューシーさを楽しめる
- すき焼き:下仁田ねぎの甘みが牛肉とよく合い、絶品に仕上がる
- 鍋もの:すき焼きのほか、水炊きなどさまざまな鍋料理に向く
- フライ:大きく斜め切りにした下仁田ねぎのフライは、食感もよく絶品
- かき揚げ:葉の部分も一緒に刻むとよい。小エビなどを加えても美味しい
- 箱や袋から出して、泥付きのまま天日にさらし乾かす
- 日陰の風通しのよい場所に立てかけて置いておく
- 白根の切り口をラップで覆う
- 全体を新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室に入れる
1. 下仁田ねぎとはどんな野菜?

下仁田ねぎの「下仁田」は、産地の名称である。どのようなねぎなのか、詳しく見ていこう。
産地と特徴
下仁田ねぎは、群馬県甘楽郡下仁田町(周辺地含む)で栽培される、枝分かれの少ない一本ねぎである。根深の夏型ねぎで、一般的な品種よりも太いのが最大の特徴だ。白根(軟白部)の部分は短く15~20cmほどしかないが、太さは直径4~5cmほどにもなる。さらに太い個体では、6cmを超えるものもあるという。また葉の部分も太く、濃緑色をしている。太くて短い白根部分は甘さや柔らかさを兼ね備え非常に美味しく、貴重なねぎとされている。
下仁田でしか栽培できない貴重なねぎ
下仁田ねぎは礫を多少含む粘質土壌で栽培することにより、肉質のよいものが育つ。また、栽培に15ヵ月ほどかかり、気象条件の変化にも左右される。そのため、下仁田地域以外で同様の品質のねぎを生産することは難しい。
ほかの地域でも栽培できるよう、品種改良が重ねられ新品種も開発された。しかし、在来種と同様の品質には及ばないことが多く、生粋の下仁田ねぎとは区別されている。
また、下仁田ねぎは生産量が少ないうえ、旬が11月末~12月の年一回のみだ。待ち望む人も多く、お歳暮の時期とも重なり贈答品にもなるため、ほとんどが地元で消費されてしまうという。産地から遠い場合は、通販で入手するとよいだろう。
3種類の形
下仁田ねぎには、下記のように異なる特徴をもつ3種類のタイプがある。
2. 下仁田ねぎの食べ方

下仁田ねぎの魅力は、白根部分の甘さと柔らかさだ。しかし、生の状態では辛味が非常に強いため、生食には向かない。下仁田ねぎを美味しく食べるには、加熱調理が必須である。また、一般的には葉(青い部分)を取り除くことが多いが、こちらも加熱すれば美味しく食べられる。いずれも、ねぎがメインとなるような食べ方がおすすめだ。
おすすめの食べ方
3. 下仁田ねぎの保存方法

貴重な下仁田ねぎを入手したら、最後まで美味しく食べきりたい。日持ちさせるための適切な保存方法をおさえておこう。
日持ちさせる保存方法
下仁田ねぎには、泥付きのものと泥が取り除かれたものがある。長期保存したい場合は、より日持ちのする泥付きねぎを選ぶとよい。それぞれ保存方法は下記の通りだ。
泥付きの場合
乾燥が進み過ぎないよう、天日で乾かしたらすぐに日陰に移動させることが大切だ。また、湿気が多く気温が低すぎると傷むため、0℃以下にならない風通しのよい場所を選ぼう。保存期間は約1~2ヵ月が目安となる。
泥なしの場合
泥が取り除かれた下仁田ねぎは、保存期間の目安が約1~2週間と短い。傷まないうちに、早めに食べきろう。
結論
下仁田ねぎは、群馬県の下仁田町で育てられる名産品である。見た目も品質も一般的なねぎとは異なる特徴をもち、加熱するととろけるような柔らかさと甘みを楽しめる。下仁田ねぎを味わうには、焼きねぎなどのシンプルな料理がおすすめだ。泥付きの状態なら1~2ヵ月ほど保存できるため、取り寄せてみてはいかがだろう。