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ノビル

ノビルは食べ過ぎ危険?毒性の有無や採取の見分け方を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木 倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2022年5月13日

皆さんはノビルという山菜を知っているだろうか。ノビルとは身近な場所にたくさん生えており、 ピリッとした辛みやネギ属特有の風味が特徴のひとつだ。見ためは葉が細い半月型で、鱗茎(リンケイ)は白色で1cmほどの球形である。食べ過ぎると危険というが、それはなぜなのだろうか。

  

1. ノビルは食べ過ぎると危険?

ノビルとは漢字で野蒜と書く山菜で、公園の木陰や野原、道ばたのような身近な場所に普通に生える多年草だ。花が咲く時期は5~6月で、色は薄い紫色だ。最初にノビルの特徴を紹介しよう。

ノビルはネギやニラに似た野草

古来ノビルはニンニク・ネギ・ニラ・ラッキョウと並び、五葷(ごくん)として扱われていた。諸説あるが、五葷とは仏教のような宗教哲学に基づいて、食べることを禁じられた5つの野菜を指す。

ノビルに毒性はない

ノビルは野草だが毒性はない。しかしヒガンバナやスイセン、 タマスダレのような強い毒をもつ球根植物が野生化し、ノビルに混じって生えることがあるため、 混入による中毒事故が後を絶たないという。中毒事故を避けるポイントは 採集後にしっかりと確認し、 自信がなければ口にしないことだ(※1)。

ノビルは栄養が豊富

ノビルは栄養が豊富だといわれているが、具体的にどういった栄養成分が含まれているのだろうか。おもな栄養をピックアップして紹介しよう。

ノビルに含まれるおもな栄養成分(※2)

  • ビタミンC
  • カリウム
  • カルシウム
  • 食物繊維
  • β-カロテン
  • ビタミンB2
  • 葉酸
それぞれの働きを解説するとビタミンCはコラーゲンを作ったり免疫力を高めたりメラニン色素をストップする(※3)。カリウムはナトリウムとともにブラザーイオンと呼ばれており、お互いに協力し合って働く(※4)。カルシウムは人の骨格を形成して運動の支柱となる(※5)。食物繊維は糖の吸収を緩やかにして食後血糖値の急な上昇を防ぐ働きがある(※6)。β-カロテンは体内で発ガン物質が作られるのを阻止する(※7)。ビタミンB2は脂質をエネルギーに変えたり、脳と肝臓の働きに関与したり、成長促進に関与する(※8)。葉酸はビタミンB12と共に赤血球の生産を助ける(※9)。鉄は酵素の一部としてエネルギー作りや、薬の代謝に関係する(※10)。

2. ノビルの食べ過ぎはアリシンに注意

ノビルにはニンニクと同様の成分であるアリシンを含んでいる。そのアリシンはエネルギー代謝を促進したり、ビタミンB1の吸収を助けたりする(※11)。またアリシンは強い抗酸化作用や抗菌作用を持っているといわれており、滋養強壮、疲労回復の効果が期待できる。ただし刺激が強すぎるため、胃腸の調子が悪くなることがあるようなので、ノビルの食べ過ぎには注意が必要だ(※12)。

3. 食べ過ぎ注意!ノビルの美味しい食べ方

ここではノビルを食べるのにおすすめの料理を紹介しよう。ノビルの生の葉は特有の辛みを持っているが、茹でると甘みに変化する。生をネギのように刻んで薬味に使うか、若い葉を茹でて汁の身や和え物として食べるのにおすすめだ。

ノビルの下処理

掘り取ってきたノビルは土を洗い落として表面の薄皮をはぐ。次に白い部分と青い部分に切り分ける。鍋にお湯を沸騰させ、先に白い部分を入れて30秒ほど茹でたら、青い部分を入れてしんなりしたらお湯から引き上げる。

ノビルの食べ方

ノビルのおすすめの食べ方は酢味噌和えをはじめ、天ぷらや甘酢漬、しょうゆ漬、薬味、味噌汁の具だ。

4. ノビルの採取には注意が必要

最後にノビルに似ている草花を紹介しよう。

ノビルに似ていて毒がある野草がある

ノビルによく似ている草花のひとつが、スイセンだ。とくに葉っぱの部分がよく似ている。スイセンには、リコリン・ガランタミン・シュウ酸カルシウム・タゼチンが含まれているのが特徴だ。30分以内の潜伏期間ののち、悪心・嘔吐・下痢・発汗・頭痛・昏睡・低体温といった中毒症状を起こすことがある。有毒成分は植物全体にあるが、とくに鱗茎に多く含まれている(※13)。

ノビルの見分け方

ノビルとスイセンの見分け方のポイントは香りを確認することだ。スイセンにはノビルのような香りはない。また切断面を比べると、ノビルは平べったい楕円形で、スイセンはブーメランのような形だ。

結論

先述したようにノビルを食べ過ぎると、アリシンの影響で胃腸の調子が悪くなることがあるようだ。各地の野原や田んぼの畦、河川の土手に自生しており、さまざまな栄養成分が含まれているノビルだが、食べ過ぎには注意が必要である。
(参考文献)
  • 更新日:

    2022年5月13日

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