目次
- むかごを水洗いする
- ザルに入れ、押し付けるようにしながら軽くこするように洗う
- 余分な皮が剥がれ土っぽいにおいが弱くなったら、再度水洗いする
- 汚れをさっと流したら、水気をきる
- むかごご飯:塩茹でしたむかごをご飯に混ぜ込むだけの定番料理
- むかごの炊き込みご飯:米とむかご、調味料を一緒に炊く。炊飯器の場合は水量を正確にはかるために、むかごを最後に入れるのがポイント
- むかごの素揚げ:むかごを揚げ焼きにして塩をふる。もっちりとした食感を楽しめる
- むかごの甘辛揚げ:揚げ焼きにしたむかごに、醤油とみりんで作ったタレを絡める
- むかごのかき揚げ:ほかの食材(野菜や桜えびなど)と一緒に揚げると美味しい
- 下処理済みのむかご、または茹でて冷ましたむかごを冷凍用保存袋に入れる
- むかごが重ならないようなるべく平らにし、空気を抜いて密閉する
- 金属製のトレーにのせ、急速冷凍する
1. むかごとはどんな食材?

むかごは、ヤマノイモ(長芋や自然薯など)の肉芽(球芽)である。昔から山の幸として親しまれてきた食材だが、一般的にはあまり出回っていない。むかごの特徴と役割について見ていこう。
特徴と役割
むかごは指の先ほどの小さなサイズで、皮ごと食べられる。土中で芋ができるのと同様に、茎の一部が肥大することでむかごになる。そのため、芋によく似た味でほっくりとした食感が特徴だ。むかごはヤマノイモの葉の付け根にでき、地面に落ちると翌春に芽を出しヤマノイモとして育つ。実や種ではないが、種と同様に子孫を増やす役割をもっているのである。
旬の時期
むかごがヤマノイモの蔓に付き始めるのは9月頃である。9月下旬~11月初旬頃にかけて収穫され、10~11月が食べ頃の旬となる。北海道や青森が主な産地だ。
2. むかごの下処理

むかごは簡単な下処理だけで、すぐに調理できる。基本的には、こすり洗いにより余分な皮を落とすだけでOKだ。手順は下記の通りである。
下処理の方法
むかごは皮ごと食べるため、下処理を行い余分な皮とともに土臭さを取り除いておくとよい。ただし、洗い過ぎると風味がなくなってしまう。とくに最後の水洗いは、汚れを流す程度に留めておこう。
3. むかごの食べ方

むかごは、シンプルに塩茹でにすると美味しい。下処理したむかごを塩を加えた熱湯で4分ほど茹でて食べよう。好みで青のりやカレー粉、粉チーズなどをまぶしたり、マヨネーズや甘味噌で和えたりしてもよい。また、下記のような食べ方もおすすめだ。
おすすめの料理
4. むかごの保存方法

むかごは低温を好み、乾燥が苦手な食材である。そのため、常温保存する場合はおがくずやもみ殻などに埋めた状態で冷暗所に置いておく方法がよい。もしくは、冷蔵保存や冷凍保存がおすすめだ。むかごの保存方法について詳しく見ていこう。
保存の仕方
2週間程度で食べきる場合は冷蔵保存、それ以上日持ちさせたい場合は冷凍保存を選ぶとよいだろう。
冷蔵保存
乾燥を防ぐために、湿らせたキッチンペーパーでむかごを包み、袋かふた付き容器に入れて冷蔵庫で保存しよう。
冷凍保存
生のまま冷凍する方法と塩茹でしてから冷凍する方法がある。生のむかごは下処理後によく水気を拭き、茹でたむかごは冷ましておこう。いずれの場合も、保存の手順は下記の通りだ。
生のむかごは約3週間、茹でたむかごは約1ヵ月が冷凍保存期間の目安となる。生のむかごは凍ったまま加熱調理しよう。茹でたむかごは、電子レンジで加熱するだけでも食べられる。
結論
むかごはヤマノイモの肉芽(球芽)で、子孫を増やす種芋のような役割をもつ。塩茹でやむかごご飯にすれば、ホクホクとした食感を楽しめる。また、油との相性もよいため揚げ物にも向く。下処理が簡単で扱いやすいが、保存の際は乾燥しないように工夫が必要だ。冷凍すれば長期保存もできる。10~11月の旬の時期には比較的入手しやすいため、ぜひ味わってみよう。