目次
- ジャム:砂糖、レモン汁とともに煮詰める。保存性が高く大量消費しやすい。
- コンポート:ジャムと製法は似ているがより食感が残りやすい。
- フェイジョア酒:氷砂糖、ホワイトリカーで漬け込めば果実酒ができる。
- スムージー:フェイジョアをミキサーにかけて作る。ヨーグルトを加えても美味しい。
- シャーベット:ミキサーにかけたフェイジョアを凍らせる。はちみつを加えてもよい。
- パウンドケーキ:生地に切ったフェイジョアを混ぜ込んで焼く。
- アポロ:品質、収量のよい大果系品種
- ゲミニイ:品質、収量のよい大果系品種
- マンモス:大果系の早生品種
- グレース:最も大きな品種で熟期は遅い
- トライアンフ:大果系で味がよい
- クーリッジ:比較的小さく不揃いの果実だが、味はよい
1. フェイジョアの実の味

フェイジョアの実は、外皮が緑色で卵型のため緑色の卵のように見える。クリーム色をした果肉を食べる果物だ。フェイジョアの味や食感、食べ方について見ていこう。
味や食感
フェイジョアの果肉は、洋梨や桃、りんご、バナナなどを合わせたような味と比喩されることが多い。形容しにくい味ともいわれ、酸味と甘み、濃厚さのある独特の味わいを楽しめる。
果肉の食感は梨のようで、熟すとまろやかになる。また、種付近の部分はゼリー質のため、ぷるぷるとした食感が特徴だ。同じ実のなかで2種類の食感を楽しめるのも、フェイジョアの魅力の一つである。
食べ方
最も簡単なのは、包丁で半分に切ってスプーンで果肉をすくう食べ方だ。数人で食べる場合は、皮を剥いてから食べやすい大きさに切るとよい。冷凍保存は不向きのため、生で食べるのがおすすめである。また、フェイジョアはヨーグルトとの相性もよい。
加工しても美味しい
フェイジョアの実を使って、下記のようなものを作るのもおすすめだ。
2. フェイジョアは花も味わえる

フェイジョアは、実だけでなく花も食べることができる。フェイジョアの花は外側が白く内側が赤い花びら、長く飛び出たおしべが特徴で可愛らしい。
味や食感
フェイジョアの花はほんのり甘い味で、酸味やえぐみがないため食べやすい。ただし、おしべの部分は苦いため花びらのみを食べよう。肉厚で柔らかい食感を楽しめる。
食べ方
そのまま食べてもよいが、華やかな花びらは料理の彩りに使える。ヨーグルトやゼリーに散らしたり、サラダのトッピングに使ったりするのもおすすめだ。
3. フェイジョアの味を楽しむためには?

フェイジョアの産地は主にニュージーランドだが、日本でも旬の時期に購入することができる。フェイジョアの旬や入手方法について見ていこう。
旬の時期
ニュージーランドで生産されるフェイジョアは、3?4月に収穫される。その後追熟を経て食べ頃となるため、輸入され日本の店頭に並ぶのは4?5月頃だ。一方、日本でもフェイジョアはわずかながら栽培されている。ニュージーランドとは季節が真逆のため、収穫時期は10?11月、食べ頃は11?12月だ。
このように、フェイジョアは輸入ものと国産のもので旬が異なる。年に2回旬が訪れるため入手しやすそうだが、国内でフェイジョアの果実を販売する店舗は通販含めほとんどない。しかし、苗木が販売されているため自分で栽培するという方法がある。
栽培する
フェイジョアの味を確かめたいなら、苗木を購入し栽培してみてはいかがだろう。自分で育てれば、花を食べることもできる。栽培は簡単だが、実を育てるには異品種を混植する必要がある。フェイジョアの代表的な品種は下記の通りだ。
フェイジョアは、水はけと水もちのよい土を用いて、日当たりのよい場所で育てるのがポイントだ。異品種を並べて植えれば結実しやすくなるが、人工授粉を行うとよい。
結論
フェイジョアの魅力は、まろやかな食感と濃厚で甘みと酸味のバランスがとれた独特の味にある。果実は日本でほとんど販売されていないが、苗木を育てるのは難しくないようだ。自家栽培に成功すれば花も実も味わうことができるため、フェイジョアを育ててみてはいかがだろう。