目次
- ※1 ※2文部科学省 https://fooddb.mext.go.jp/
- ※3〜※6 公益社団法人長寿科学振興財団 https://www.tyojyu.or.jp/
- ※7厚生労働省
- 果物 | e-ヘルスネット(厚生労働省) https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-01-003.html
- ※8 FACTBOOK 果実と健康 iyfv-53.pdf https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/attach/pdf/iyfv-53.pdf
1. イチジクのカロリーはどれくらい?

イチジクはどのくらいのカロリーがあるのだろうか?生のイチジクとドライイチジクのカロリーをチェックしてみよう。
カロリーの量
イチジクは、生の状態と乾燥させた状態では、カロリーが異なる。生のイチジクは100gあたり57kcalと低カロリーだが(※1)、乾燥させたドライイチジクは、100gあたり272kcalと、生の状態よりも5倍近くカロリーが高くなる。(※2)これは、イチジクを乾燥させることで、水分量が少なくなることが関係しているのだ。
2. イチジクは高ミネラル食品

イチジクは、ミネラルが豊富な食品でもある。とくにドライイチジクは生のイチジクよりもミネラルを多く含んでいるのだ。イチジクの持っている栄養素や効能について詳しく紹介しよう。
栄養素と効能
・食物繊維(ペクチン)
イチジクは、果実や野菜に含まれている水溶性食物繊維であるペクチンを豊富に含んでいる。食物繊維は、低カロリーでダイエット効果が期待できるとともに、糖尿病や脂質異常症、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があるといわれている。(※3)
・カリウム
イチジクに多く含まれているカリウムは、神経刺激の伝達や心臓・筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などさまざまな働きを担う栄養素だ。カリウムはナトリウムの吸収を抑制して、余分なナトリウムを尿中へ排出し、血圧を下げる効果が期待できる。(※4)
・カルシウム
歯や骨を丈夫にする栄養素として知られているカルシウムもイチジクは豊富に含んでいる。カルシウムは、骨や歯を作るだけではなく、細胞の分裂や筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などの働きがある。(※5)
・鉄
日本人が不足しやすい栄養素だといわれている鉄もイチジクは豊富に含んでいる。鉄は、不足してしまうと貧血を起こしたり、疲れやすくなったりしてしまう。鉄はたんぱく質やアミノ酸などと一緒に摂取すると、吸収率が高まる。(※6)
3. イチジクを摂る際の注意点

不老不死の果実と呼ばれ、豊富な栄養素を含むイチジクは、食べる際に注意が必要な果物でもある。イチジクを食べる際に覚えておきたいポイントや、適量について見てみよう。
熟したものを食べる
イチジクを食べる際は、必ず熟しており鮮度がいいものを食べることが大切だ。熟したイチジクは、ふっくらとして丸みがあり、果皮に張りや弾力があり、色づきや香りがいい。熟していないイチジクを食べてしまうと、胃を傷めることがあるので注意しよう。熟していないイチジクの場合は、日数を置いてしっかりと熟してから口にするようにすることが大切だ。イチジクは劣化が早い果物でもあるので、熟したイチジクはできるだけ早く食べきるようにしたい。
食べる量に注意
果実であるイチジクは、甘く美味しいのでついつい食べ過ぎてしまうが、食べる量には注意が必要だ。イチジクなどの果物に含まれている糖質である果糖を過剰に摂取してしまうと、中性脂肪を増大させ太る原因にも繋がる。(※7)イチジクなどの果実を食べる際は、生の状態のものなら1日200?300gを目安にするといいといわれているのだ。(※8)
結論
イチジクは豊富な栄養素を含んでいる果実で、生よりもドライイチジクの方がカロリーが高くなる。イチジクはミネラルを豊富に含んでおり、さまざまな効果効能が期待できる果物だ。しかしイチジクを食べる際は、必ず熟したものを食べるようにし、食べ過ぎに注意する必要がある。イチジクの食べ方や正しい摂取量を守り、豊富な栄養素を上手に取り入れてみよう。
(参考文献)