目次
- ※1※3出典:農林水産省 https://www.maff.go.jp/
- ※2出典:独立行政法人農畜産業振興機構「これからが旬、新たまねぎ!」 https://www.alic.go.jp/koho/kikaku03_000788.html
1. 新玉ねぎとは

最初に新玉ねぎの特徴を紹介しよう。
早穫りの玉ねぎ
玉ねぎには皮の色と大きさによって、小玉ねぎ・白玉ねぎ・黄玉ねぎ・赤玉ねぎのように種類がある。 新玉ねぎは白玉ねぎや黄玉ねぎを早穫りして、すぐに出荷した玉ねぎだ。通常は玉ねぎの日持ちをよくするため、収穫後に1か月ほど風にあてて乾燥させるが、新玉ねぎはすぐに出荷するので皮が薄く、実の水分が多めでやわらかだ。
新玉ねぎの栄養
新玉ねぎには辛みの元である硫化アリルが豊富に含まれている。硫化アリルは消化液の分泌を促し、新陳代謝を盛んにして血液をサラサラにする効果が期待できるという。硫化アリルは水溶性で熱に弱いため、新玉ねぎを生食すると硫化アリルを効率よく摂取できる(※1)。
また、玉ねぎにはフラボノイド色素の一種であるケルセチンも含まれているので、抗酸化作用があり、発ガンの抑制と動脈硬化を予防する働きがあるという(※2)。
2. 新玉ねぎの旬はいつ?

つぎに、新玉ねぎの主な産地と旬について紹介しよう。
主な産地と旬の時期
新玉ねぎの主な産地は静岡県産が国内で最も早く出まわり、1月上旬から出荷が始まる。ほかに熊本県や愛知県、佐賀県、千葉県、香川県などから出荷され、6月下旬くらいまで続く。
3. 新玉ねぎの選び方と保存方法

続いて、新玉ねぎの選び方のポイントと保存方法を紹介しよう。
選び方のポイント
新玉ねぎは表面にツヤがあって、ずっしりと重いものを選ぶことが大切だ。ちなみに通年出まわっている玉ねぎは、新玉ねぎを選ぶポイントに加えて、表面がしっかりと乾燥しているものを選ぶのがおすすめである。
保存の仕方
新玉ねぎの保存方法のコツを紹介する。新玉ねぎの茶色の皮は水分を保つために必要なので、むかずに保存すること。また、低温で保存する方が長持ちするため、野菜室より冷蔵室がおすすめだ。水分が多くて傷みやすいので、1個ずつキッチンペーパーで包んで、ポリ袋に入れて冷蔵室へ。保存期間の目安は1週間ほどだ。
また、新玉ねぎは冷凍保存するのもありだ。方法は新玉ねぎの皮をむき、適当な大きさにカットして水気をふきとる。あとは冷凍用の保存袋に平らに並べて入れ、なるべく空気を抜いて冷凍室へ。保存期間の目安は3~4週間ほどだ。サラダで食べるなら自然解凍して水気を絞ること。炒め物や汁物には、凍ったまま使ってOKだ。
4. 新玉ねぎの美味しい食べ方

最後に、新玉ねぎの美味しい食べ方を見ていこう。
おすすめの食べ方
サラダ
先述したように新玉ねぎを生食すると硫化アリルを効率よく摂取できるので、サラダで食べるのがおすすめだ。スライスしたトマトの上に薄切りにした新玉ねぎをのせ、ドレッシングをかけるだけの簡単レシピで、あと一品ほしいときにおすすめ。
また、新玉ねぎと豚肉のサラダもおすすめの食べ方のひとつだ。豚肉は疲労回復に効果が期待できるビタミンB1を多く含んでいる。そして、新玉ねぎに含まれる硫化アリルは体内でビタミンB1の吸収率を上げるのだ。硫化アリルをより摂取できるよう、新玉ねぎはみじん切りにして水にさらさないことがポイントだ(※3)。
スープ
おすすめの食べ方のひとつが、切らずにまるごと使う新玉ねぎのスープだ。ベーコンやパセリを使うと色合いが美しく、特別な日の食事におすすめ。コンソメの素を使うと簡単に作れるのが嬉しいポイントだ。
新玉ねぎのあべかわ風
新玉ねぎは臭みや辛みが少ないため、加熱するとビックリするくらい甘くなる。スイーツのあべかわ風にすると意外な美味しさだ。小さめのものを1つずつラップに包み、電子レンジで加熱した後、冷蔵庫で冷やそう。黒蜜やきなこをかければ完成だ。
結論
新玉ねぎの特徴や旬の時期、選び方のポイント、正しい保存方法、美味しい食べ方を紹介した。先述したように新玉ねぎを生食すると硫化アリルを効率よく摂取できる。料理として食べるならサラダに調理するのがおすすめだ。
(参考文献)