目次
- ※1出典:一般社団法人 福山市医師会「【第20回 季節のお料理レシピ!】新玉ねぎとベーコンのレンジ蒸し」 https://www.fmed.jp/cnt/mag/kosodate/k_shien/mailmagazine/backnumber/127_d.html
- ※2出典:北海道医療大学「タマネギ」 http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~maruho/2a-07tamanegi.html
- ※3出典:農林水産省「 新たまねぎと普通のたまねぎとは品種が違うのですか。」 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2006/01.html
1. 新玉ねぎをレンジで調理するメリット

新玉ねぎはやわらかで甘みがあり、生のままサラダで食べるという人もいるだろう。また、蒸したり炒めたり煮込んだりして食べることも多いが、レンジで調理するメリットは何なのだろうか?
レンジ調理のメリット
新玉ねぎは加熱すると、より甘みが増して美味しくなるのがメリットだ。栄養面ではオリゴ糖が含まれているので、お腹の健康に一役かってくれる(※1)。また、新玉ねぎのみをレンジでやわらかくなるまで加熱すると、離乳食にも使えるのがメリットのひとつだ。
レンジで加熱する方法は、まず新玉ねぎの外の皮をむき、3~4cmくらいにカットする。あとは1個ずつラップに包み、600Wで5~8分ほど加熱すればよい。 加熱時間は、玉ねぎの大きさに合わせて調整しよう。
2. 新玉ねぎをレンジで調理するデメリット

次に、新玉ねぎをレンジで調理するデメリットについて紹介しよう。
熱に弱い成分
日本の玉ねぎの品種は、ほとんどが辛玉ねぎだ。鼻と目を刺激するにおいや辛みは、硫化アリルといってイオウ原子を含む揮発性が高い有機化合物である。新玉ねぎを加熱すると硫化アリルが変化し、糖質と反応するため先述したように甘みが出る。
この硫化アリルは、ねぎ類に共通の成分だ。特徴は血液の凝固を抑制する働きがあること。とくに生で使うと最も効果を発揮し、血栓予防や動脈硬化に対して効果が期待できる。また硫化アリルは、エネルギー代謝を助けるビタミンB1の吸収率を高める効果が期待できるため、慢性疲労の回復や筋肉疲労の解消に役立つ(※2)。
いろいろな健康効果が期待できる硫化アリルだが、水溶性で熱に弱いという特徴がある(※3)。身体に対する効能の面からみると、新玉ねぎは生で食べたほうがよさそうだ(※2)。
3. 新玉ねぎのレンジ料理

最後に、新玉ねぎのおすすめの食べ方を紹介しよう。
おすすめの食べ方
新玉ねぎのレンジ蒸し
新玉ねぎのおすすめの食べ方のひとつが、レンジ蒸しだ。新玉ねぎの上下を切り落とし、皮をむいて下部に切り込みを8つ入れる。次に耐熱皿に新玉ねぎをのせ、ラップをかけて6分ほど加熱する。最後にラップをはずして、しょうゆとマヨネーズをかけてかつおぶしを散らすだけだ。レンジで加熱してからスライスチーズをのせ、めんつゆをかけて食べても美味しい。10分足らずで作れるので、あと一品ほしいときにおすすめだ。
新玉ねぎのエビシュウマイ
新玉ねぎは細かく刻んでシュウマイにしても美味しい。エビのピンク色が色鮮やかな一品だ。刻んで片栗粉をまぶした新玉ねぎと粗みじんにしたエビ、豚ひき肉を混ぜ合わせ、酒、しょうゆなどの調味料とともに練る。一口大に形を整えて蒸せば完成だ。蒸すのがむずかしければ、ラップをかけてレンジで加熱してもよいだろう。新玉ねぎのシャキシャキとした食感とエビのプリプリ感が楽しくて食べ応えあり。皮なしで簡単に作れるのが嬉しいポイントだ。
新玉ねぎの南蛮ラーメン
新玉ねぎをたっぷり入れる南蛮ラーメンもおすすめの食べ方のひとつだ。酢を使うため、味にアクセントが付いて美味しい。薄切りにした新玉ねぎやにんじん、鶏むね肉を酢、めんつゆ、酒、砂糖とともにレンジで加熱する。鶏むね肉に火が通ったら、別に茹でておいたインスタントラーメンと合わせて完成だ。食事のメインとしてはもちろん、飲んだ後の〆にもピッタリ。
結論
新玉ねぎをレンジで加熱するメリットやデメリット、おすすめの食べ方を紹介した。復習になるが、新玉ねぎをレンジで加熱すると甘みが出るところがメリットである一方、さまざまな効果が期待できる硫化アリルはレンジなどの加熱に弱いのがデメリットだ。
(参考文献)