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カブ

カブはどんな野菜?旬の時期などの特徴や豊富な栄養を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2022年6月10日

カブは日本人にもなじみのある野菜の一つだ。一般的に食べられている野菜だが、歴史は長く種類も豊富である。本記事では、カブについて詳しく解説していく。旬の時期や栄養成分についてもおさえながら、カブの知識を深めよう。

  

1. カブはどんな野菜?

カブ
カブはアフガニスタン付近~南ヨーロッパ原産とされる野菜で、ヨーロッパでは紀元前より栽培されていたという。日本に伝わったのは弥生時代といわれ、現在は一般的に食卓にあがる野菜の一つとなっている。

名称について

カブは漢字で蕪と書くが、さまざまな名称が存在する。一般的なカブのほか、「かぶら」「かぶな」などと呼ばれることもある。また、春の七草の一つ「すずな」としても知られる野菜だ。英語ではturnip、フランス語ではnavetと呼ばれる。

2. カブという野菜の種類

カブ、スウェード、ビートルートなどのさまざまな根野菜
カブには、国内で栽培されるだけでも80種ほどの品種がある。地域特有の在来品種が豊富なことも、カブの特徴の一つだ。

品種と特徴

さまざまな種類があるカブのうち、国内で生産される代表的な品種を紹介しよう。

白カブ

  • 小かぶ:純白の根は柔らかく、秋~冬の旬のものが美味しい。原産地は東京都金町付近で、最も一般的に消費されるカブ
  • 天王寺かぶ:白い扁球形の中型カブで、西日本で栽培される。原産地は大阪市天王寺付近
  • 聖護院かぶ:1個5kgになるものもある大型カブで、柔らかく甘みがある
  • 博多据りかぶ:中型カブだが大きめで、水炊きなどに向く。福岡市箱崎で品種改良された
  • すぐき菜:すぐきという漬物専用のカブで、小さな大根のような形状をしている。京都市の上賀茂地区で作られる京の伝統野菜としても知られる

赤カブ

  • 万木かぶ:漬物に適した品種で、原産地は滋賀県西万木
  • 温海かぶ:全体的に濃赤紫色をした、肉質のきめ細かいカブで漬物に向く。山形県の山間地帯にある温海町で400年前から栽培される
  • 長崎赤かぶ:赤紫色で、根の先が少し白い。長崎県の伝統野菜として知られる
  • 津田かぶ:牛の角のような形状から「牛角」とも呼ばれる漬物用の品種。上半分は赤紫色、下半分(地中部分)は白い。島根県松江の津田町で古くから栽培される
  • 日野菜かぶ:根の部分が25~30cmと細長く、上部は紫紅色だが地中部分は白い。葉付きのまま漬物に加工される。滋賀県の特産品である
  • 片平あかね:外見は細い赤大根のようで日野菜に似ている。奈良県により大和の伝統野菜に指定された。甘みとコリコリとした食感があり、生食に向く

野沢菜

主に信越地方で栽培される野沢菜も、カブの仲間だ。寒さの厳しい地域で育ったため葉だけが伸びたという説や、信州と関西のかぶから自然交雑により生まれたという説がある

かぶらラインとは

国内で栽培されるさまざまなカブの品種分布から、東西では系統の異なるものが栽培されていることが発見された。そして、発見者である中尾佐助氏により、カブの品種分布の境界線(愛知県、岐阜県、福井県を結ぶ線)が「かぶらライン」と命名された。かぶらラインで分けられた東西の品種分布の特徴は、下記の通りである。
  • 東日本:ヨーロッパ経由で渡来した西洋型の系統。耐寒性がある品種や赤カブ系統が多い
  • 西日本:中国経由で渡来した日本型の系統

3. カブの主な産地と旬の時期

カブ栽培
国内での主要なカブの産地と旬の時期について見ていこう。

主な産地

カブの主な産地は千葉県で、生産量も最も多い。また、埼玉県、青森県も代表的な産地である。品種により産地も異なるため、ほかにも全国各地でさまざまなカブが栽培されている。

旬の時期

カブには夏が旬の品種と冬が旬の品種があるため、通年出荷される。生育適温は15~20℃とされるが、冬もトンネルなどを利用し栽培される。収穫時期は品種により異なるが、一般的に甘みが増して最も美味しい時期とされるのは11~1月頃である。出荷量もこの時期が最も多い。

4. カブの葉は緑黄色野菜

白いカブ
カブは美味しいだけでなく、さまざまな栄養素を含む(※1、2)。そのため、健康維持にも効果が期待できる野菜だ。とくに、カブの葉には100gあたり2800μgのβ‐カロテンが含まれる(※2)。厚生労働省では、可食部100gあたりに600μg以上のカロテンを含む野菜を緑黄色野菜としている(※3)。カブの葉はこの基準を大幅に上回る、立派な緑黄色野菜なのだ。根の部分も含め、ほかにはどのような栄養素が摂れるのだろうか。

栄養が豊富

カブの根には、主にカリウムや葉酸、ビタミンC、食物繊維などが含まれる(※1)。一方、葉の部分には根と同様の栄養素がより多く含まれるほか、カルシウムや鉄、ビタミンK、ビタミンE、ビタミンB群なども豊富に含まれている(※2)。そのため、栄養摂取を目的にカブを食べる場合は、葉も含めて食べることが望ましい。主要な栄養成分の働きについて紹介する。
  • β‐カロテン、ビタミンC:抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に効果が期待できる(※4)
  • カルシウム:骨や歯の強化に役立ち、骨粗しょう症を予防する(※4)
  • カリウム:細胞内液の浸透圧を調整し、ナトリウムの排泄を促す働きがある(※5)
  • 鉄:主に赤血球のヘモグロビンに存在するミネラルで、貧血予防に役立つ(※6)
  • 食物繊維:便通を整え不要な物質を排出する作用があり、便秘や肥満などの予防に役立つ(※7)
  • アミラーゼ:根の部分に含まれる分解酵素で、整腸作用がある(※4)

結論

春の七草すずなとしても知られるカブは、地域により異なる品種が栽培され、多様な特徴をもつ。冬が旬の野菜だが、代表的な小かぶを中心に通年食べることができる。また、カブはとくに葉の部分に栄養が多く含まれているため、ぜひスープや炒め物などに使って食べよう。
(参考文献)
  • 更新日:

    2022年6月10日

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