目次
- 長野県 約5万2千t
- 新潟県 約2万3千t
- 福岡県 約1万5千t
- 茨城県 約3700t
- 静岡県 約3200t
- ※1.政府統計の総合窓口「特用林産物生産統計調査 ぶなしめじの集荷販売実績」 https://www.e-stat.go.jp/
1. しめじの旬の時期

しめじは担子菌類シメジ科に属するきのこである。これは本しめじと呼ばれ、旬は秋となっている。ただし、自生するこのタイプのしめじは人工栽培が普及していない。じつは、一般に流通しているしめじは「本しめじ」ではなく、「ぶなしめじ」と呼ばれるものである。われわれがよく口にするぶなしめじには旬があるのか、まずはそこから見ていこう。
旬の時期
季節を問わずにスーパーで購入できるしめじ。一般的に流通しているぶなしめじのほとんどは人工栽培であるため、旬がないといえる。しかし、天然物のぶなしめじや本しめじには旬があり、9~11月だとされている。
ちなみに近年、非常にわずかな生産量ではあるが、本しめじの人工栽培の成功例がある。大黒本しめじといわれるこのきのこも、旬は秋となっている。
2. しめじの主な産地
日本の食卓に欠かせないきのこのなかでも、しめじは最も愛されているもののひとつである。しめじの生産量が多いのはどの県だろうか。意外と知られていないしめじの生産量に注目してみよう。
主な産地と生産量
政府の統計総合窓口を参考に、ここではぶなしめじの主な生産地と生産量をリストアップする。(※1)2020年度の調査では、ぶなしめじの生産量は全国で12万トン超となっている。
ぶなしめじは、長野県の生産量が突出していることがわかる。
3. しめじが安くなる時期は?

比較的手軽に購入できるしめじであるが、しめじには値段の安い時期や高い時期があるのだろうか。ここでは、ぶなしめじの安い時期について、その理由を説明する。
価格が下がる季節
一般的に、ぶなしめじは夏に価格が下がるとされている。年によってその価格は変化するものの、ここ数年を見ると、ぶなしめじの価格が下がるのは6~8月であるといえる。その理由は多々あるものの、一般的にしめじの需要があがるのが冬であるためという説が有力である。鍋物などでしめじの登場率が高くなるため、必然的に価格も上がるというわけである。ぶなしめじは安くなっている可能性が高い、夏に買うのがお買い得である。
結論
しめじには、自然のなかで育つ本しめじと人工栽培によるぶなしめじがあり、よく見かけるのはぶなしめじだ。年間およそ12万tも生産されるぶなしめじのうち、5万t強が長野産である。スーパーで手軽に購入できるぶなしめじ、実は夏に価格が下がる傾向がある。そのメリットを活用して、夏にも大いにしめじを食べてほしい。
(参考文献)