目次
- 味:みずみずしく、アクが少なくさっぱりとしている
- 食感:シャキシャキしている
- 美味しい食べ方:生食(細切り)、浅漬けなど
- 味:旨みや甘み、コクが強い
- 食感:ねばりが強い
- 美味しい食べ方:とろろ、天ぷらなど
- 表皮:肌色でハリツヤがありなめらかなもの
- ひげ根:少ないもの(取れずに残っている状態)
- 形状:ふっくらと太く、まっすぐなもの
- 重み:手にもつとずっしりと重いもの
- 切り口:白くみずみずしいもの
- 形状:なるべく太いもの
1. 長芋の旬はいつ?

長芋は、ヤマノイモのなかでも一般的な食材で、スーパーなどでもよく見かけられる。旬の時期以外も低温貯蔵庫での保管などにより、通年に渡り流通しているのだ。
主な産地
長芋の代表的な産地は北海道と青森県である。長野県や岩手県などでも栽培されるが、市場に流通する国産長芋のほとんどは北海道産と青森県産のものだ。いずれの産地も、寒冷な気候が共通している。北海道産や青森県産の長芋は、国内消費のほか台湾やアメリカなどに輸出もされている。
年2回の収穫
長芋が収穫できる季節は、一般的に秋と春の年2回とされている。いずれも春に植えるが、11月初旬~12月にかけて収穫するもの(秋掘り)と、土のなかで越冬させ3~4月頃に収穫するもの(春掘り)に分けているのだ。
ただし、冬の寒さが厳しすぎる地域では土が凍ってしまい、長芋を越冬させることができない。そのため、春掘りは土のなかで休眠できる程度の地温を保てる地域に限られる。
以前は寒冷地でも比較的地温が下がらない地域(青森県南部など)のみで春掘りが行われていたが、最近は凍らない工夫により北海道などでも越冬可能となり、春に長芋が収穫されている。
2. 長芋の旬の時期による違い

秋掘りの長芋と春掘りの長芋は、植え付け時期は同じだが、収穫時期が異なる。秋に収穫される長芋と異なり、春掘りのものは土の中で休眠しながら熟成が進むため、秋のものとは味や食感にも下記のように異なる特徴が出る。
時期による特徴
秋掘り
春掘り
春掘りの長芋は熟成された濃厚な味、秋掘りの長芋は新物らしい味を楽しめる。どちらの季節のものにもそれぞれの美味しさがあるため、食べ比べてみるのもよいだろう。
3. 旬の時期の長芋を上手に選ぶ方法

旬の長芋はとくに味がよいといわれるが、より美味しく食べるには鮮度のよいものを選ぶことも重要である。そこで、長芋の選び方についてもおさえておこう。
選び方のポイント
スーパーや八百屋などで販売される長芋には、まるごとの状態のものと、カットされたものとがある。状態によっても選び方のポイントは異なるため、別々で紹介する。
まるごとの長芋
ひげ根が残っているもののほうが新鮮だが、多いものはアクの強い傾向がある。形状が細いものもアクが強い場合が多い。また、表面に傷や黒っぽいシミ、斑点が見られるものは避けたほうがよい。
カットされた長芋
表皮、ひげ根、重みのポイントに関しては、まるごとの長芋の選び方と同様である。切り口に変色が見られるものは、鮮度が悪いため避けよう。また、首に近い部分はアクの強い傾向があるため、気になる場合は中央部分を選ぶとよいだろう。
結論
長芋は春に植えられ、秋に収穫される秋掘りのものと、越冬させ春に収穫される秋掘りのものに分けられる。そのため、旬が年2回となっている。秋掘りの長芋には新物らしくみずみずしい美味しさ、春掘りの長芋には濃厚でねばりの強い美味しさが楽しめる。鮮度のよい旬の長芋を選んで、異なる2つの美味しさを確かめてみてはいかがだろう。