大根の栄養素と効能とは！効果を逃さない食べ方のヒントを紹介

最初に大根に含まれる栄養素をピックアップして含有量とともに紹介しよう。

タンパク質：0.4g

炭水化物：4.5g

ナトリウム：14mg

カリウム：210mg

カルシウム：24mg

ビタミンC：9mg

食物繊維：1.6g

糖質：2.9g

タンパク質：2.2g

炭水化物：5.4g

ナトリウム：28mg

カリウム：180mg

カルシウム：220mg

ビタミンC：22mg

食物繊維：3.6g

糖質：1.8g

タンパク質：1.9g

炭水化物：4.1g

ナトリウム：4mg

カリウム：62mg

カルシウム：60mg

ビタミンC：0mg

食物繊維：3.7g

糖質：0.4g

茹でた切干大根にはビタミンCが含まれていないことがわかるだろう。

次に大根の栄養と効果効能を紹介しよう。

大根の根に含まれる栄養素のひとつが、ビタミンCだ（※1）。ビタミンCは別名アスコルビン酸といわれ、骨と腱の結合タンパク質であるコラーゲンを生成するのに必須の化合物だ。摂取することで期待できる効果効能は毛細血管や歯、軟骨を正常に保つことだ。ほかに皮膚のメラニン色素の生成を抑えたり日焼けを防いだり、ストレスや風邪のような病気に対して抵抗力を強める。不足するとコラーゲンが合成されず、血管がもろくなって出血を起こす（※4）。

大根にはデンプン分解酵素であるジアスターゼが含まれている。ジアスターゼは食べ物の消化を促したり、胸やけや胃もたれを防いだり、二日酔いの緩和に効果が期待できる（※5）。

大根の辛みのもとであるイソチオシアネートは、切るかすりおろしたときに細胞が破壊されて生成される。イソチオシアネートの効果効能は血栓予防や殺菌作用が期待できる（※5）。

大根の葉に含まれる栄養素のひとつがビタミンAだ（※2）。ビタミンAを摂取することで期待できる効果効能は皮膚や骨の作りかえに役立ち、肝臓機能を正常化し視力のもとになる（※6）。

大根の葉にはビタミンKという栄養素が含まれている （※2）。効果効能は血を止めたり、骨を丈夫にしたり、動脈の石灰化を防止する（※7）。

最後に大根の栄養を逃さない食べ方を紹介しよう。せっかく食べるなら栄養を逃さず食べたいものだ。

大根の根には水に溶ける水溶性の食物繊維が含まれているが、先述したようにンプン分解酵素のジアスターゼが豊富だ。ジアスターゼの働きは食物の消化を助ける。また食物繊維の整腸作用で便秘の人や胃の弱い人に効果的だが、熱に弱いため加熱すると壊れてしまう（※1、8）。栄養を摂るには大根おろしや茹で汁ごと食べるのがおすすめだ。

ビタミンは多くの種類があるが、大きく分類すると水溶性と脂溶性に分けられる。大根の葉に含まれる脂溶性のビタミンA・ビタミンE・ビタミンKは、油脂に溶けやすい性質だ。炒めて油と一緒に摂取すると吸収率がアップする。ただし天ぷらやフライのような揚げ物は高カロリーになりがちなので要注意だ。ポイントは少量の油を使用して効率よく栄養を摂取すること（※2、9）。

大根に含まれる栄養素と食べて期待できる効果効能、栄養を逃さない食べ方を紹介した。これまで大根を食べるときに、とくに栄養について意識していなかったという人もいるだろう。これからは紹介したように、効率よく栄養を摂取できる食べ方で味わってみてはいかがだろうか。

（参考文献）