目次
- 縦に裂くと根元に紫色~黒っぽいシミが現れる
- ヒダ(傘の裏部分)が発光している
- 汚れや落ち葉を落とすために、塩水に1日くらいつけておく
- 水を切り、洗い流したら、表面の皮を剥く
- たっぷりのお湯で茹でる
- ザルにあげて冷ます
- ムキタケの重量に対して30%程度の塩と水、清潔な瓶を用意する
- 下処理をしたヒラタケを清潔な瓶に入れる
- 瓶に入るくらいの水と塩を鍋に入れて沸騰させて冷ましておく
- ②③を瓶に入れる
1. ムキタケの特徴とは

ムキタケと聞いてもピンとこない、そんな人も多いことであろう。ムキタケはしめじやエリンギのように広く出回るタイプのキノコではない。一方で天然キノコ好きな人、天然キノコ狩りを楽しんでいる人にとっては比較的馴染みのあるキノコともいえる。ここではまず、ムキタケが一体どんなキノコなのかを解説していきたい。
見た目の特徴
扇形のカサが3~15cm程度のムキタケは、薄い黄褐色をしたキノコである。表面に毛が密生していて、それが剥けやすいこと、さらに食べるときには食感が悪いので剥くことから、ムキタケの名がついたといわれている。内側はゼラチン層になっていて、これが食べたときにフカヒレのように感じられることから、山のフカヒレと呼ばれているのだ。
生態と旬の時期
ムキタケは、ブナやミズナラ林をはじめとする広葉樹の枯れた幹や倒木などに重なり合うように群生するのが特徴だ。旬は10月中旬から下旬で、数あるキノコのなかでも旬の時期が遅いキノコといえるだろう。
味や食感について
前述の通り、ムキタケはゼラチン質が特徴である。歯応えのある食感は確かに、フカヒレのようにも感じられる。口の中でほどけるところがホタテに似ていると感じる人もいるそうだ。香りはあまりなく、食べやすいところも特徴で、保存食として塩漬けにする風習もある。
2. ムキタケに似ているツキヨタケに注意

ムキタケは天然キノコのなかでも、クセがなく、美味しいとされているキノコだ。ただ、毒キノコであるツキヨタケとその見た目が似ていることから、中毒になる危険性も秘めている。ここでは、ツキヨタケとの見分け方を解説していこう。
見分け方のポイント
ツキヨタケはムキタケのみならず、ヒラタケやシイタケとも似ていることから、キノコ狩りのなかでも特別注意が必要なキノコである。ムキタケが最盛期を迎える頃には、ツキヨタケの旬はすぎていることが多いが、天候不順などにより共存していることもあるので、安心はできない。
この2点に当てはまる場合は、ツキヨタケである可能性が高い。ムキタケは裂いても中は真っ白、またヒダ部分も美しい白色をしている。心配な場合は、プロに確認してもらうか、収穫しないという判断をするのが懸命である。
3. ムキタケの美味しい食べ方

ムキタケはクセがないので、どんな料理とも相性がいい。ここではとくにおすすめの料理や食べ方をご紹介していこう。
調理法とおすすめ料理
ムキタケは天然のキノコである場合が多いので、然るべき下処理をする必要がある。
味噌汁をはじめとした汁物はもちろん、鍋の具材、煮物や炒め物にしても旨い。和食はもちろん中華風の炒め物や洋風のキノコソテーやパスタの具材にするのもおすすめ。
4. ムキタケを保存する方法

ムキタケを茹でて食べることができるのは新鮮なうちだけ。すぐに食べきれない場合は、塩漬けにすると長期保存が可能になる。ここではその方法について言及していこう。
長期保存は塩漬け
長期保存する場合は、塩漬けが安心だ。
ふたを閉めた後に瓶をもう一度、煮沸しておくとより長期保存ができるようになる。食べるときは塩抜きをして食べるといい。
結論
ムキタケはとても美味しい天然キノコの一種である。皮の下にゼラチン質があり、これがフカヒレにような食感をもたらし、山のフカヒレと呼ばれることもある。クセがないのでどんな料理にも合わせやすく、一度食べるとヤミツキになるという人も多い。見かけたら、ぜひ一度食べてみて欲しいキノコだ。