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イチジク

いちじくの味は何に似てる?品種別の特徴と味がない時の食べ方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2022年7月15日

いちじくはどのような味がするのだろうか。いちじくにはさまざまな品種があり、それぞれ味の特徴も異なる。また、生のいちじくだけでなく、加工品のいちじくやいちじく料理の味も気になるところだ。本記事では、いちじくの味について探っていく。

  

1. いちじくの味ってどんな味?

新鮮な熟したイチジク
いちじくはあまりメジャーな果物ではないため、食べたことがない人も少なくない。どのような味わいなのだろうか。

いちじくの味の特徴

生の完熟いちじくは、酸味や苦みなどが少なく甘みが強い。しかし、後味はさっぱりとしているのが特徴だ。食感は柔らかくとろみがあり、種の部分はプチプチとしている。芳醇でありながら上品な香りも楽しめる。完熟前のいちじくは酸味が強く甘みもあまりないため、追熟させてから食べるとよい。

いちじくの味は何に似てる?

いちじくの味は、バナナやいちごジャム、洋梨のようだと表現されることがある。とろみのある甘さがバナナにたとえられ、芳醇さや後味の軽さは洋梨に似ている。また、種のプチプチとした食感はいちごジャムを思わせる。いちじくは、さまざまな果物に似た特徴をあわせ持った複雑な味わいなのだ。

2. 品種別のいちじくの味

イチジクの果実
いちじくはアラビア半島原産の果物だが、日本でも多く生産されている。日本で育てられているいちじくだけでも100種類以上といわれ、品種はかなり豊富だ。代表的ないちじくの味を比較してみよう。

ロードスの味

ギリシャから渡来した品種で、熟すときれいな赤色になる。宝石にたとえられる見た目が特徴だ。緻密な果肉は酸味が少なく、濃厚でむっちりとした食感と甘みが楽しめる。そのまま食べてもいちごジャムのように非常に甘く、上品な味わいが特徴の品種だ。

ザ・キングの味

アメリカ原産で、夏果専用の大玉品種である。薄い黄緑色の果皮をもち、皮ごと食べられる。なめらかできめ細かい肉質が特徴で、味はやや淡泊だが芳醇な甘みを楽しめる。

ホワイトゼノアの味

寒さに強いいちじくで、夏と秋に実がなる。小ぶりだが糖度が非常に高く、30度ほどのものもある。皮ごと食べられる品種で、しっかりとした食感と濃厚な味わいが特徴だ。生食のほか、ジャムやドライいちじくにも加工しやすい。

セレストの味

1つ15~23gほどの小さないちじくで、寒さに強い。赤黒く熟した皮ごと食べられる。甘みが強く酸味が少ない濃厚な味わいで、食感はねっとりとしている。一口サイズのため食べやすく、ドライいちじくや製菓材料にも加工しやすい。

サルタンの味

40~60gほどの大きさのチュニジア原産の品種で、果皮は濃い赤紫色をしている。糖度が22度前後と高く、ジャムのような濃密な甘さが特徴だ。こってりとした果肉で、酸味はほとんど感じられない。

白いちじくの味

日本で栽培されるいちじくは、90%以上が皮の赤い品種といわれる。白いちじくは、フランス原産種などを育てたもので、熟しても皮が赤くならず黄緑色のままである。濃厚な味わいの多い赤い品種と比較すると、上品な風味や優しい甘みをもつ品種が多い。
しかし、代表的な品種であるカドタやバナーネなどは糖度が高く、ねっとりとした食感や濃厚な甘みを楽しめる。白いちじくも品種により味に違いがあるため、食べ比べてみるとよいだろう。

3. いちじくの加工品やいちじく料理の味

干しイチジク
いちじくは生の状態のほか、ドライフルーツに加工して販売されていることも多い。また、すっきりとした後味からスイーツだけでなく料理に使われることもある。ドライいちじくやいちじく料理の味についても見ていこう。

ドライいちじくの味

ジューシーな生のいちじくと比較して、水分の抜けたドライいちじくは歯ごたえがある。ねっとりとした噛みごたえとともに、種のプチプチとした食感を楽しめる。味わいは、生のいちじくよりもさらに濃厚で、凝縮した強い甘みが特徴だ。また、生のいちじくと同様に、ドライの場合も品種によって味に違いが出る。

いちじくの天ぷらの味

いちじくは、生ハムやクリームチーズと相性がよく、おつまみに用いられることも多い。また、サラダなどにも使いやすい。意外にも美味しいのが天ぷらである。衣の付いた外側はカリッとした食感で、中は果肉がとろけ、ナスの天ぷらに似ている。フルーティーな香りと甘みが感じられるが、天つゆとも合いおかずとしても食べられる味わいだ。

4. 味がないハズレいちじくの食べ方

いちじくジャム
旬以外の時期に穫れたいちじくや未熟ないちじくは、味が薄く甘みもなく、美味しくない場合がある。そのようなハズレいちじくに当たった場合は、下記のような食べ方がおすすめだ。
  • いちじくのコンポート:シロップで煮るため甘みが加わる。ワインを加えてもよい
  • いちじくジャム:甘みが加わり、保存性も高まる
  • 焼きいちじく:いちじくに砂糖とバターをのせて焼くと、スイーツのようになる
  • いちじくのごま味噌ダレ:ごまと味噌を和えたタレで、おかずとして食べる
  • いちじくサラダ:ベビーリーフや生ハムと一緒に食べる
  • いちじくソテー:鶏肉やナスと一緒に炒めて、おかずとして食べる

結論

いちじくは甘みが強く、芳醇な香りやねっとりとした食感が特徴だが、濃厚な味のわりに後味がさわやかである。品種により糖度や味の特徴は異なるが、旬の完熟いちじくは基本的に生で美味しく食べられる。甘くないいちじくは、砂糖で煮たり料理に使ったりするのがおすすめだ。いちじくの味をぜひ確かめてみてほしい。
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  • 更新日:

    2022年7月15日

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