目次
- トマト:夏が旬のナス科の緑黄色野菜で、リコピンが含まれる(※1)
- 人参:β‐カロテンの含有量が多い根菜で、とくに金時人参は赤みが強い(※4)
- 赤ピーマン:緑色のピーマンを完熟させたもので、苦みが少ない
- 赤パプリカ:赤ピーマンと同様にビタミンCが多い緑黄色野菜で、肉厚で甘い(※4)
- 唐辛子:香辛料として使われ、β‐カロテンをはじめビタミン、ミネラルが豊富(※4)
- ビーツ:砂糖の原料である甜菜の仲間で、ボルシチやサラダなどに使わる
- ラディッシュ:小さくて丸い形のダイコン属の野菜で、生食もできる
- 紅芯大根:皮の内側が鮮やかな赤色の大根。甘酢漬けにすると全体が色鮮やかになる
- 赤玉ねぎ:赤紫色の玉ねぎで、一般的な玉ねぎより甘みが強く食感がよい
- いちご:春が旬の食べやすいフルーツで、甘酸っぱさやみずみずしさが特徴
- りんご:品種により食感や風味が異なる。赤い色素が含まれる皮ごと食べるとよい
- スイカ:夏が旬のフルーツで水分が多く、さわやかな味わいが特徴
- ラズベリー:酸味の強い木苺で、日本では冷凍食品が主流
- アセロラ:南国で栽培され、甘酸っぱさが特徴。ビタミンCの含有量が多い(※5)
- さくらんぼ:夏のフルーツで甘酸っぱく、国産のものは贈答品にも用いられる
- 赤ぶどう:代表品種はデラウェアなど。赤い色素の含まれる皮ごと食べるとよい
- ザクロ:プチプチとした食感が特徴で、カルシウムや鉄が含まれる(※1)
- ルビーグレープフルーツ:一般的なグレープフルーツよりも苦みが少ない
- ドラゴンフルーツ:独特の見た目だが淡泊な味わいの南国フルーツ
- (いちご、スイカは園芸学では野菜に分類されるが、果物として流通するため果実類とした)
- 牛肉:赤みが強く、鉄が多い(※6)。ステーキやすき焼きで食べられることが多い
- 豚肉:ビタミンB1が豊富(※6)。手頃な価格で使いやすくさまざまな料理に用いられる
- 羊肉:独特の風味があり、栄養が豊富(※7)。主な料理はジンギスカンやラムチョップ
- レバー:牛、豚、鶏の肝臓で、鉄やビタミンAが豊富(※6)
- 海老:茹でると赤い色になり、長寿の象徴とされる
- 鯛:赤い色で「めでたい」という語呂合わせがある
- チョロギ:細長い渦巻貝のような形状をしたシソ科の植物。梅酢漬けで赤く染める
- 紅白かまぼこ:日の出を表すおせち料理の定番
- いくら:子孫繁栄の意味が込められている
- 梅干し:長寿の願いが込められ、結婚式の引き出物としても用いられる
- 紅茶:「幸茶」という表記により、結婚式の引き出物に用いられる
- ※1出典:国立研究開発法人 科学技術振興機構「赤色の食べ物、免疫力アップに効果」 https://spc.jst.go.jp/news/121003/topic_5_03.html
- ※2出典:厚生労働省e-ヘルスネット「カロテノイド」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html
- ※3出典:一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所「栄養素の説明 - タンパク質」 https://www.orthomolecular.jp/nutrition/protein/
- ※4出典:独立行政法人農畜産業振興機構 栄養成分別野菜ランキング https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00040.html
- ※5出典:一般財団法人日本educe食育総合研究所 キレイを応援する☆「アセロラ」に注目! https://www.educe-shokuiku.jp/news/food/acerola/
- ※6出典:一般社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会 食肉の栄養成分 http://nhha.lin.gr.jp/hh/health/meat.html
- ※7出典:公益社団法人畜産技術協会 羊肉の知識 http://jlta.lin.gr.jp/sheepandgoat/sheep/leaf/h11_27.html
1. 赤い食べ物の栄養面での特徴

赤い食べ物は、主に野菜や果物、肉に分けられる。野菜や果物の赤色は、リコピンやアントシアニン、ポリフェノールなどの天然色素(カロテノイド)によるものだ。これらの色素が含まれるほか、鉄やビタミン類も豊富な食べ物が多い。赤身の肉はタンパク質も豊富である。(※1、2、3)
免疫力のアップ
赤い食べ物に含まれるカロテノイドには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果や疾病予防効果が期待できる(※2)。また、身体をつくる栄養素であるタンパク質にも、免疫力を上げる働きがある(※3)。
赤い食べ物には身体を温める効果のあるものも多く、耐寒能力を高めるほか滋養強壮にも役立つといわれる(※1)。視覚的に食欲を促すだけでなく、健康維持にもさまざまな効果が期待できるのだ。
2. 赤い食べ物一覧

赤い食べ物といえば、どのようなものが思い浮かぶだろうか。野菜類、果実類、肉類の3つに分けて、代表的な食べ物を一覧で紹介する。
野菜類
果実類
肉類
3. 赤い食べ物は縁起物として使われる

古くから、赤色には高貴で邪気を払う効果があるといわれてきた。そのため、赤い食べ物は現在も縁起物としてお正月やお食い初め、還暦祝い、披露宴などのお祝いの席に用いられる。料理では赤飯などが代表的だが、縁起がよいとされる赤い食材を紹介しよう。
縁起物の食材
結論
野菜や果物の赤い色は、抗酸化作用のあるカロテノイドによるものだ。赤身の肉やレバーはタンパク質や鉄が多い。また、赤い食べ物には身体を温める効果のあるものも多い。栄養素や効果は食べ物によって異なるが、彩りだけでなく健康にも役立つのは嬉しい。縁起物としても活躍する赤い食べ物を、ぜひ食卓に取り入れよう。
(参考文献)
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