- ※1※2参照:文部科学省 https://fooddb.mext.go.jp/
- ※3参照:健康長寿ネット「食物繊維の働きと1日の摂取量」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/shokumotsu-seni.html
- ※4参照:国立大学法人 東京大学「玄米機能成分、γ-オリザノールによる脳機能改善」 https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/sip/sip1_topix_4-1-03.pdf
- ※5参照:筑波大学医学医療系「表面加工玄米のヒト介入試験による機能性評価」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/55/5/55_345/_pdf/-char/ja
1. 玄米は値段以上にメリットがある
玄米の値段について見る前に、まずは玄米のメリットについて見ていこう。
健康効果について
玄米には炊く前の状態で100gあたり3.0gの食物繊維が含まれている。(※1)精白米の場合には100gあたり0.5gなので、玄米の方が6倍もの食物繊維を含んでいるのが特徴だ。(※2)食物繊維には腸内環境を整える働きや、便秘を良くする効果に期待ができる。(※3)また、玄米に含まれている「γ-オリザノール」と呼ばれる成分に、脳機能改善効果があるとの研究結果も出ている。(※4)玄米は美味しいだけでなく、値段以上にさまざまな効果効能が得られるのだ。
2. 玄米の値段相場
次に、玄米の値段相場について見ていこう。1kgあたりの金額をベースにしながら、白米との値段を比較しているのでぜひ参考にしてみてほしい。
1kgあたりの相場
1kgあたりの玄米の価格相場は600円程度、精白米に関しては500円程度で精白米の方がやや安いものの差はほとんどない。玄米は精米しない分、手間がかからず安いと考えている方も多いだろう。しかし、実際には玄米の方がやや高い場合がほとんどなのだ。ただし、玄米と精白米の値段は販売している場所やスーパー、米屋などによって値段は異なる。また、品種によっても大きく値段が異なる場合もあるので、あくまでも相場として考えておこう。5kgや10kgなど容量が多くなると、1kgあたりの価格は下がっていく。
3. 玄米の値段が白米と変わらない理由
玄米や白米の価格相場が分かったところで、次はなぜ値段が変わらないのかを見ていこう。
手間がかかる
玄米は白米と違って精米をしないため、手間がかからないと考える人もいるはずだ。しかし、実際には収穫したものをそのまま出荷しているわけではない。食用の玄米として出荷するためには、未熟な米やもみ殻などをキレイに取り除く必要があるのだ。一方で白米の場合には、精米の際にキレイになるのでそれほど手間がかからない。意外ではあるが、実は玄米の方が出荷するのに手間がかかるのだ。
需要が少ない
厚生労働省の調査によると、玄米を購入している人の割合は全体の18%にとどまっている。(※5)玄米を好んで食べている人ももちろんいるが、実際のところは苦手意識を持っている人も多いのだ。そのため、玄米は需要が低く値段がやや高い傾向にある。
結論
玄米は香りや味が苦手だと感じている人も多いが、実はさまざまな効果効能が得られるのだ。また、値段はやや高いが白米とそれほど大きな違いはない。玄米を食べたことがない人や、なんとなく避けてしまっていた人はぜひ本記事を参考に玄米食にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)