- ※1出典:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「低体温」 https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/rounensei/tei-taion.html
- ※2出典:医療法人高生会「白湯を飲んで健康になろう!」 https://i-kouseikai.com/knowledge/2016/kaigo476.html
1. 白湯はポットのお湯じゃダメって本当?
白湯を作るときは、ポットのお湯でもいいのだろうか。まずは、白湯とはどのようなものなのかを見ていこう。
そもそも白湯とは
白湯は、水をしばらく沸騰させ続けたものを指し、インドのアーユルヴェーダに由来する。世界最古の伝統医学であるアーユルヴェーダでは、さまざまな不調を改善して身体から不要なものを排出するために、白湯を用いていた。
白湯とお湯の違いは温度。お湯は40度以上に温めた水の総称である。白湯を作るときは、不純物や残留カルキを除去するために10分程度沸騰させることが必要だ。
白湯作りはポットでもいい
白湯は、ポットやケトルでも作ることが可能だ。ただし、前述のように、不純物や残留カルキをしっかりと除去するためには、10分以上沸騰させる必要がある。それらが残った白湯は、まずいと感じることも。そのため、白湯をポットで作るときは、浄水器を通して塩素を除去した水や、ミネラルウォーターを用いるのがおすすめだ。
2. ポットを使った白湯の作り方
白湯作りのときにポットを使うと、簡単に作れるためおすすめだ。白湯をポットで作る際は、塩素を含まない水やミネラルウォーターを沸騰させよう。水道水を使ってやかんから沸騰させる方法と比べ、白湯をポットで作るとすぐにできるため便利だ。
ポットやケトルは、T-fal(ティファール)をはじめさまざまなブランドのものがあるので、好みのものを選ぼう。
3. 白湯の保温には保温ポットが便利
白湯の保温には、保温機能のあるポットが便利でおすすめ。その理由を紹介しよう。
白湯の沸かし直しはNG
アーユルヴェーダの考え方では、白湯は火・水・風のバランスがパーフェクトであるとされており、沸かし直しはNG。火のパワーを再び入れることにより、バランスが崩れるということのようだ。
また、塩素が抜けた水は、雑菌が繁殖する可能性がある。そのため、1度冷めた白湯をポットなどで再び温めて再利用するのは、おすすめできない。白湯が冷めないように保存するためには、保温機能のついたポットを使うとよい。
保温しておけばいつでも飲める
白湯は1度に多く飲むのではなく、何度かに分けて飲むのがよい。おすすめのタイミングとしては、朝・食後・夜。理由は、以下のとおりだ。
朝起きたあとの白湯は、眠っている間に冷えた胃腸を温めてくれる。また、食後の白湯に期待できるのは、消化を促す効果だ。食後すぐは胃が落ち着かないため、30分ほど経ってから飲むようにしよう。夜は、リラックス効果が期待できるのだ。
これらのタイミングで毎回白湯を作るのは、手間がかかる。そのため、ポットで保温しておくのがおすすめだ。
4. 白湯の保温におすすめのポット3選
前述したように、1度作った白湯は保温しておくのがおすすめだ。ここでは、白湯の保温におすすめのポットをご紹介する。
T-fal「ジャスティン プラス コントロール 1.2L」
140mlのお湯が約79秒で沸騰できる、ハイパワーな電気ケトル。60分の保温が可能なので、あと少し飲みたいときにも便利だ。
アイリスオーヤマ「ジャーポット メカ式2.2L IMHD-122-W ホワイト」
保温機能つきのポット。スタイリッシュなデザインが特徴で、キッチンに置いてもおしゃれ。
TIGER「マイコン電動ポット PDN-A400」
4.0Lの大容量電気ポット。家族みんなで白湯を飲みたいときにもおすすめのポットだ。
5. ポットで作った白湯の効果
ポットで作った白湯には、冷え性を改善する効果が期待できる。冬場だけではなく、夏場も冷えやすいことをご存じだろうか。夏場に胃腸が冷える大きな原因は、冷たいものの摂り過ぎだ。また、室内外の寒暖差などのストレスによっても、自律神経が乱れて冷えを感じやすい。(※1)このときの胃腸の冷えは、手先・足先の血管収縮力が弱くなり、内臓に血液を集められなくなることにより起こる。冷えを感じるときは、白湯をポットで作って1杯飲むだけでも、身体が温まるので試してみてほしい。
ほかにも、血液の巡りをよくしてくれる白湯は、冷えが原因で引き起こされている肩こりや腰痛の緩和などにもおすすめだ。さらに、便秘解消や、ダイエット、美肌などにも効果が期待できる(※2)。これらの効果を得たい方は、ぜひ白湯をポットで簡単に作ってみよう。
結論
白湯には、さまざまな効果があるといわれている。白湯を毎回作るのは大変だが、ポットがあれば簡単に作ることが可能だ。冷めてからの再沸騰は、雑菌が繁殖する可能性もあるため、ポットで保温しておこう。おすすめの保温機能つきポットをご紹介したので、ぜひ参考にしてほしい。
(参考文献)