目次
- ※1.文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂) 野菜類/(もやし類)/りょくとうもやし/生」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06291_7
- ※2.小学館日本大百科全書「ビタミン」
1. 茹でるより簡単!もやしを電子レンジで加熱する方法

生で食べることができないもやしは、加熱する必要がある。もやしにはビタミンB群など水溶性の栄養素も含まれるため(※1、2)、レンジで加熱することでこれらの栄養が保持できるというメリットがあるのだ。とはいえ、温度や加熱時間によってはもやし独特の食感が失われてしまう可能性もある。もやしの電子レンジによる加熱方法を見ていこう。
もやしはラップなしでレンジ加熱
もやしをレンジで加熱する方法は簡単である。もやしを耐熱容器に入れて、レンジで加熱するだけだ。ラップをして加熱する人も多いが、もやしは水分が豊富であるためラップをかける必要もない。
加熱時間は何分?
火が通りやすい食材であるもやし、気になるのはその加熱時間である。どのようなもやしの食感を好むかによって、加熱時間もわずかに異なる。以下を参考にしてほしい。
シャキシャキにしたい場合
もやしの食感をシャキシャキに残したい場合には、レンジでの加熱時間を短くしよう。500Wのレンジならば2分、600Wのレンジならば1分40秒ほどで火が通る。いずれも、200gほどが通常のもやし1袋を調理する場合の目安である。ラーメンの具材や中華風のスープの場合には、シャキシャキとしたもやしで味わいたい。
しんなりさせたい場合
和え物などにするため、もやしをしんなりさせたい場合はどうだろうか。この場合は、500Wで3分、600Wで2分40秒ほど加熱し様子を見よう。調味料とも絡めやすいしんなりとしたもやし、食卓での活躍頻度も高くなる。
もやしを洗う必要はある?
ほかの野菜と同様、もやしは調理前に洗うべきなのだろうか。通常もやしは、洗浄してパッキングされているため、本来は洗う必要がないとされている。しかし、もやしの臭いが気になる場合は洗って使うことも問題ない。水気はしっかりと切って、レンジで加熱するのがコツである。ザルにもやしを入れて洗ったり、もやしの袋に水を入れて揺すって洗う方法もある。
2. もやしを袋ごと電子レンジで加熱する場合

もやしを袋ごとレンジに入れて加熱する方法が、話題になることもある。その可否は、商品次第である。通常のもやしの場合は、袋のままレンジに入れて加熱することは、安全を考慮してしないほうがよい。
しかし企業によっては、袋ごとレンジで加熱できることに特化した商品を販売している。もやしのパッケージに「袋ごとレンジで加熱できる」旨が記されていれば、記載されている手順に従って調理することは可能なのである。パッケージの記載に注目して、安全にもやしを食べるようにしよう。
3. 電子レンジ調理したもやしの美味しい食べ方

電子レンジで加熱したもやしは、活用方法も多い。味付けも、和風や中華風など合わせやすいのが長所である。レンジを使ったもやしの料理にはどんなものがあるだろうか。いくつかの例を紹介する。
もやしのナムル
しんなりと仕上がったもやしは、ナムルで美味しく食べることができる。ニンニクとごま油をきかせた調味液に和えれば、シンプルながらパンチのきいた一品となる。大人だけの食卓ならば、ラー油などで辛味を付けて楽しみたい。
豚肉ともやしの重ね蒸し
豚バラ肉ともやしがあれば、電子レンジだけで満足度の高いおかずを作ることができる。もやしの上に豚肉を重ねて、レンジで加熱する。ポン酢や好みのドレッシングをかけて食べるこの料理、豆腐を加えてボリュームアップすることも可能だ。
もやしのベーコン巻き
お弁当のおかずにもおつまみにも最適の一品が、もやしのベーコン巻きである。もやしをベーコンに巻いてからレンジで加熱するシンプルさだが、ほどよい塩気が好ましい一品である。
もやしのスープ
夜半に小腹が空いたときには、もやしのスープを作ってみよう。適量のもやしを水に入れ、市販のスープを加えてレンジで加熱すれば完成する。インスタントの感覚で堪能できるもやし料理である。
もやし入りの焼きそば
レンジを使ってもやし入りの焼きそばを作ることも可能である。蒸し麺をほぐして耐熱容器に入れ、その上にもやしを乗せてラップをしたあと加熱する。ニラや肉を加えて具沢山にするのもよい。塩こしょうだけであっさりと食べられる、美味しい焼きそばである。
結論
もやしはレンジで加熱することで、調理の手間が省けるだけではなく栄養面でもメリットがある。調理法もごくシンプルなうえ、商品によっては袋ごと加熱できるタイプがあるのが便利である。レンジを使ったもやしの料理は、おかずやおつまみとして大いに活躍してくれるだろう。ぜひ今日からでも、レンジを使ったもやしの料理を実践してみてほしい。
(参考文献)