目次
- ※1参照:厚生労働省「ナトリウム」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-024.html
- ※2参照:マルコメ「おみそ汁と健康|おみそ汁(味噌汁)の作り方」 https://www.marukome.co.jp/recipe/misosoup/health/
- ※3参照:農林水産省「みんなの食育」 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics2_03.html
- ※4参照:健康長寿ネット「サポニンと効果と摂取量」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/saponin.html
- ※5参照:北海道中央労災病院治療就労両立支援センター「ゆっくり食べてみませんか」 https://www.johas.go.jp/Portals/0/data0/kinrosyashien/pdf/H28-1.pdf
1. 味噌汁で太る原因

ダイエット中に味噌汁を食べると、太ると感じる人もいるだろう。ここでは、なぜ味噌汁で太ると感じてしまうのかを紹介したい。
飲みすぎや食べすぎ
味噌汁は味噌を多く使用しており、塩分過多になる可能性がある。日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、成人男性の場合は1日の塩分摂取量が7.5g未満、成人女性の場合は6.5g未満が推奨されている。味噌汁1杯あたりの塩分量は1.2gとされているため、これだけで1日の塩分摂取目安量の1/6程度を摂ることとなる。味噌汁を多く飲んで塩分を摂りすぎるとむくみの原因になってしまい、太ったように感じる場合があるのだ。(※1,2)
また、具材によってはカロリーが高いものもあるので注意が必要だ。特にじゃがいもやさつまいもなどの芋類、油揚げなど脂っこいものはカロリーが高いので食べすぎないようにしよう。
遅い時間の食事
農林水産省によると、夜遅くに食事をすると肥満に繋がるとされている。遺伝子レベルの研究でも遅い時間の食事は太るとの結果が出ているため、夜遅くや寝る前などに食事を摂るのは避けたほうがよい。(※3)低カロリーかつ低脂質な具材の味噌汁のみならそこまで問題はないが、一緒にこってりとした食事を摂ると太りやすくなるので注意しよう。
2. 味噌汁は太るより痩せる効果がある

味噌汁を飲むと太ると感じる人もいるが、実はダイエットに効果的な面もあるのだ。ここでは、ダイエット中の人向けの味噌汁の効果を紹介しよう。
満腹感を感じる
味噌汁は水分が多いので、ゆっくりと味わいながら飲むことで満腹感を得やすくなる。食べ応えのある具材を使用して作れば、たくさん噛んで食べるためより満腹感を得られるだろう。また、味噌汁で満腹感を得てごはんやおかずの食べ過ぎを防ぐと、食事量が少なくなるためダイエットに繋がる。
脂肪燃焼効果
味噌の原料である大豆に含まれている大豆サポニンには、脂肪の燃焼を促進させる効果が期待できる。なお、大豆サポニンは大豆製品のなかでもとくに高野豆腐に豊富である。高野豆腐を味噌汁の具材にするのもおすすめだ。(※4)
抗酸化作用
大豆サポニンには、抗酸化作用もあるとされている。活性酸素を除去することで脂肪が酸化するのを防ぎ、LDLコレステロールの蓄積を抑えてくれるのだ。また、動脈硬化や心筋梗塞の予防効果も期待できる。(※4)
3. 味噌汁で太らない食べ方

味噌汁が太るとされている原因や得られる効果がわかったところで、次は味噌汁の太らない食べ方を詳しく見ていこう。
ゆっくりと食べる
ダイエット中に味噌汁を食べるなら、しっかりと咀嚼をしてゆっくり食べるのがおすすめだ。脳が満腹を感じ始めるまでは、食事を始めてから約20分後かかるとされている。そのため、早食いをすると肥満に繋がってしまうのだ。ゆっくりよく噛んで食べると少量でも満腹を感じやすくなり、ダイエットに繋がる。(※5)
また、寝る直前は避けて早めの時間に飲むのがおすすめだ。ダイエット中に味噌汁を飲む場合は、飲み方やタイミングに注意するだけでなく、入れる具材にも注目しよう。こんにゃくのように噛み応えのあるものを上手く使って作るとよい。
結論
ダイエット中に味噌汁を食べると太ると考えている人もいるが、実際にはさまざまな効果が得られるとわかった。ただし、塩分量の多い味噌汁は飲みすぎると塩分過多やむくみに繋がってしまう。ダイエットをしているなら寝る前に飲むのは避け、できるだけ低カロリーな具材を選んで入れるようにしよう。
(参考文献)