目次
1. 米1合の炊飯に必要な水の量は何cc?

ごはんはひと手間加えるだけで、ぐっと美味しく炊くことができる。美味しく炊くポイントのひとつが米と水のバランスだ。ここでは白米の場合、米1合の炊飯に対して水が何cc必要なのかを解説する。
米1合に水は200cc
基本的に米1合に対して水200ccが目安量だ。米と水の量の割合を紹介する。
基本の水の量
米1合(150g):200cc
米2合(300g):400cc
米3合(450g):600cc
水の量の割合は米の重さの1.3~1.4倍ほど、米の体積に対して約1.1~1.2倍だ。基本の水の量を紹介したが、人によってはやわらかめに炊きたいときや、かためのごはんが好みの人もいるだろう。やわらかめと、かための場合の水の量を解説する。
やわらかめの水の量
米1合:230cc
米2合:465cc
米3合:700cc
かための水の量
米1合:180cc
米2合:360cc
米3合:540cc
やわらかめとかためでは米1合で、水の量が50ccも違いがある。
無洗米の水加減は少し多め
米1合に対する水の量は種類によって変わる。無洗米の場合は基本の量より多めにするとよい。通常は米を研ぐときに水を吸うが、無洗米は米を研ぐ必要がなく、水を最初に吸うこともない。無洗米は白米より多めの1合で230ccを目安に、好みのかたさに炊けるよう調整するとよい。
新米の水加減は少なめにする
新米は収穫してからあまり時間が経過していないので水分が多めだ。水加減は少なめにするのが、美味しく炊くポイントだ。目安は米1合あたりで180ccだが、好みのかたさに炊けるよう調整してOK。
水を吸った米の水加減は米と同量
洗ってザルで水を切った米の場合は、洗った米と同量が目安だ。
2. 米1合を目分量で水加減する方法

計量カップなしで目分量で米1合を水加減する方法を紹介する。炊飯器の目盛りや計量カップを利用しないときは、紙コップを使うのがおすすめだ。普通サイズの紙コップは約200ccに設定されており、米1合分の水の量と一緒だ。マグカップでも容量がわかっていれば、目測で代用OK。米1合にこだわらければ、紙コップやマグカップで、すりきり1杯の米に対し、1杯と1~2割ほどの水を注ぐのもありだ。
3. 白米以外の米1合の水の量

次に白米以外の米1合の水の量を紹介しよう。まずはもち米1合の水の量を紹介する。
もち米1合の水の量
もち米1合は180ccで必要な水の量は、もち米の容量と同量の約180ccだ。ただし水加減は好みで調節して構わない。ポイントは水に浸さないことだ。もち米は吸水率がよく、水に浸すと炊くときに炊き水がない状態になってしまう。
おかゆ1合の水の量
おかゆは水の量により、全粥・7分粥・5分粥・3分粥と種類がある。
おかゆの種類と水の量
全粥は米1:水5
7分粥は米1:水7
5分粥は米1:水10
3分粥は米1:水20
米一合あたりの水の量
全粥:水900cc
7分粥:水1,260cc
5分粥:水1,800cc
3分粥:水3,600cc
玄米1合の水の量
玄米1合は180ccで必要な水の量は、玄米に対して1.6~1.7倍の約300ccだ。玄米をこするように軽く研ぐと、まわりにキズがついて水分を吸収しやすくなり、よりやわらかに炊ける。
4. 炊飯器と鍋炊飯の米1合の水の量の違い

炊飯器より鍋や土鍋炊飯のほうが、芯までふっくらと美味しく炊ける傾向がある。鍋や土鍋炊飯で米1合を炊くときの水の量は基本と同じ200ccでOK。やわらかめに炊きたいときは、20~30ccほど増やしてもよい。ポイントは直径15cmくらいの厚手の小さい鍋を使用すること。炊き方は鍋に米と水を入れ、ふたをして中火にかける。フツフツと音がしはじめてフチが泡立ち、沸騰しだしたら火を弱める。15分ほど弱火で加熱して火を止める。後は10分ほど蒸らし、上下を返すようにしゃもじでかき混ぜ、余分な水分を飛ばす。そうすることで、ふっくらとしたごはんに炊きあがる。美味しく炊くコツは、沸騰しているかを確認するため、鍋のふたを途中で開けないことだ。透明のふたなら中身を確認できるのでおすすめ。ふたを開けて中を確認したときは鍋内の温度が下がるので、再びふたをして30秒ほど追加で加熱するとよい。
結論
米1合に必要な水の量を紹介した。先述したように基本的に米1合に対して水200ccが目安量だ。米を炊くときに炊飯器に米を入れ、目盛りまで水を入れているという人もいるだろう。もし鍋で米1合を炊くときは普通サイズの紙コップ1杯の水を加えるとよい。