目次
- 可食部100gあたり:30kcal
- ミニトマト:30kcal(※1)
- トマト:20kcal(※2)
- ミニトマト:960μg(※1)
- トマト:540μg(※2)
- ミニトマト:32mg(※1)
- トマト:15mg(※2)
- ミニトマト:290mg(※1)
- トマト:210mg(※2)
1. ミニトマトのカロリー量

ミニトマトを食べるとどのくらいのカロリーを摂取することになるのだろうか。「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(※1)によると、ミニトマトのカロリーは下記の通りである。
100gあたりのカロリー量
ミニトマト1個あたりの目安重量は15gのため、6~7個で約30kcalである。1個では約5kcalしかないため、ダイエット中でも比較的食べやすい食品といえるだろう。
2. ミニトマトとトマトのカロリー量を比較

ミニトマトのカロリーは100gあたり30kcal、1個あたり約5kcalと低い。では、一般的なトマトと比較してみよう。
トマトのほうが低い
可食部100gあたりのミニトマトとトマトのカロリーを比較すると、下記のようにトマトのほうが低い。
単純にカロリーだけで比較すると、ミニトマトより低カロリーなトマトを選んだほうが太るリスクは低そうだ。しかし、ミニトマトとトマトは栄養素の含有量も大きく異なるため、どちらが優れているとは一概にいえない(※1、2)。
3. ミニトマトのカロリー以外の栄養素

ミニトマトとトマトに含まれる主な栄養素は共通している。可食部100gあたりの含有量を比較しながら、期待できる効果効能を見ていこう。
主な栄養素と効果効能
ミニトマトとトマトの健康効果が期待できる代表的な栄養素は、β‐カロテン、リコピン、ビタミンC、カリウムである。
β‐カロテン(※3、4)
カロテノイドの一種で、抗酸化作用をもつ。過酸化脂質の発生を抑制する働きがあることから、動脈硬化の予防に役立つ。また、β‐カロテンは体内でビタミンAに変わり、目や皮膚の健康を維持する。
含有量を比較すると、下記のようにミニトマトにはトマトの約2倍のβ‐カロテンが含まれている。
リコピン(※5)
β‐カロテンと同様にカロテノイドの一種である。抗酸化作用があり、熱に強いため調理しても作用が低下しにくい。さらに、血中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる働きもある。
ビタミンC(※6)
コラーゲン生成に欠かせない栄養素で、皮膚や毛細血管、歯、軟骨などの健康を維持する働きがある。日焼けや貧血の予防にも役立つほか、ストレスや風邪への抵抗力も高める。また、抗酸化作用ももつ。
ミニトマトのビタミンC含有量は、下記のようにトマトの約2倍である。
カリウム(※7)
ミネラルの一種で、細胞の浸透圧の維持や水分の保持が主な働きである。ナトリウムと相互作用し、腎臓においてナトリウムの再吸収を抑制する。余剰なナトリウムの排泄を促す作用があることから、血圧を下げる効果が期待できる。
カリウムの含有量に関しても、下記のようにミニトマトのほうがトマトより多い。
結論
ミニトマトのカロリーは100g(6~7個)あたり30kcalと低い。トマトよりはやや高カロリーだが、β‐カロテンやビタミンCがトマトの約2倍量含まれる。抗酸化作用をはじめ健康効果が期待できる点も嬉しい。ほかの食材と組み合わせながら、ミニトマトを毎日の食事に取り入れよう。
(参考文献)
※1※2出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
※3出典:厚生労働省e-ヘルスネット カロテノイド
※4※7出典:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット