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じゃがいも

じゃがいもが黒い状態になる原因!食べられない状態を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

鉛筆アイコン 2022年8月14日

じゃがいもを調理しようとした際、黒い変色が気になった経験はないだろうか。そこで今回は、じゃがいもが黒い状態になる原因を紹介したい。調理前に黒い場合と、調理後に黒くなる場合をそれぞれ解説する。また、もともと黒いじゃがいもの品種についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてほしい。

  

1. じゃがいもの黒い変色の原因

じゃがいも
まずは、じゃがいもの黒い変色の原因を紹介しよう。状態ごとにそれぞれ詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてほしい。

調理後に黒くなる

じゃがいもを調理した後に黒く鳴る場合は、水煮黒変が考えられる。水煮黒変とはじゃがいもの中に含まれる鉄分とジフェノールの含有量が多い場合、それぞれが結合してジフェノール化合物が作られることで起こる。ジフェノール化合物は暗褐色をしており、それが黒っぽく見えてしまうのだ。水煮黒変したじゃがいもには害がなく、食べても特に問題はない。(※1)また、水煮黒変は男爵いもに特に多く見られる。(※2)

中心部に黒い空洞がある

じゃがいもの真ん中に空洞があるのは、黒色心腐れ病が考えられる。黒色心腐れ病はじゃがいもが酸素不足になったり、多湿な条件で保存されたりする場合に起こる。25度以上の高温や換気されていない場所で保管すると起こりやすいため、保存場所には注意しよう。(※3)

黒い斑点がある

黒い斑点や線、茶色っぽい輪っかがあるのは、褐色心腐れ病が原因とされている。褐色心腐れ病は、いもの中心が褐色や黒色に変色する現象で、栽培中の乾燥や水分不足によって起こる。高温乾燥な場所で起こりやすく、肥料の与えすぎで急激に肥大した際にも起こりやすいとされている。(※3)

切った後に黒くなる

切った後に黒くなるのは、じゃがいもに含まれているポリフェノールが酸化したためだと考えられる。ポリフェノールは空気中の酸素と結合すると酸化を起こし、褐色の物質であるメラニンに変化するのだ。(※4)

2. じゃがいもが黒い状態で食べられない場合

じゃがいも
ここでは、じゃがいもが黒い状態で食べられない場合を見ていこう。

カビや腐敗

じゃがいもが黒い状態で食べられない場合には、以下のようなものがある。
  • 黒いカビが生えている
  • 茶色や黒い汁が出ている
  • 異臭がする
  • 柔らかくなってきている
  • 芽が出ている
  • えぐみを感じる
黒い変色とともに、上記のような特徴が現れた場合には食べない方が良いだろう。酸っぱい臭いがしたら腐っている可能性が高いので、見た目だけでなく臭いや手触りもしっかり確かめておこう。

3. じゃがいもには黒い品種もある

黒くなったじゃがいも
じゃがいもが黒い場合の状態がわかったところで、次は黒い品種について見ていこう

黒じゃが

じゃがいもの中には、皮が真っ黒の黒じゃがと呼ばれる品種がある。中は通常のじゃがいもと同じようなクリーム色をしており、ホクホクとした味わいが楽しめる品種だ。山形県三川町では、黒じゃがと呼ばれる品種が栽培されている。シンプルなポテトサラダはもちろん、スープにしても美味しく食べられる。興味がある人は、ぜひ一度食べてみてほしい。

結論

じゃがいもは黒い変色が見られたからといって、必ずしも食べられないわけではないとわかった。黒い変色が見られた場合には、臭いや手触りなどをチェックしながら食べられるかどうか確かめてみよう。変色したじゃがいもが食べられるかどうか迷った際は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2022年8月14日

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