目次
- 味噌大さじ1~2杯
- かつおぶし
- 市販の出汁
- 味噌、かつおぶし、市販の出汁などをよく混ぜる
- 1食分の量の味噌に好みの具材を加えて混ぜる
- 具を入れた味噌を丸めてラップで包む
- 冷蔵庫や冷凍庫に保管する
- ※1.厚生労働省「腸内細菌と健康」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html
- ※2.北陸農政局「今月の園芸特産作物:5月 たまねぎ」 https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/engei/tokusan201905.html
1. 基本の味噌玉の作り方

味噌玉とは、自家製のインスタント味噌汁のことである。味噌や調味料、具材を加えて小さく丸め、食べる段になったらお湯を注げば味噌汁ができあがるという時短料理である。味噌玉のメリットは、長期保存が可能なこと、1食分ずつ保存ができること、手軽さ、具材の選択が後半に及ぶなど多岐に及び、トライする価値は高い。まずは基本的な作り方を見てみよう。
味噌玉の材料
味噌玉の基本の材料は、こちらである。
これに、好みの具材を加えていくことになる。
出汁用の具材の選び方
味噌玉を作るにあたって、よりコクのある味噌汁にするには出汁にこだわってみよう。かつおぶしだけではなく、近年商品数が増えた粉末や顆粒の出汁を上手に使うことで、より美味しい味噌汁を作ることができる。
具の選び方
味噌玉は1食ずつ作ることができるため、具を選ぶにあたっては余ってしまった食材を使うことが可能である。かつおぶしやいりこはもちろん、乾燥わかめ、青のりや塩昆布、あおさなどの海の幸から、天かすや薬味のあまりなど、味噌汁の味わいを豊かにする具を率先して加えてみよう。また、漬け物を入れてもほどよいアクセントとなる。
味噌玉に向かない具材
味噌玉に加える具材には、注意が必要である。お湯を注ぐだけの味噌玉は、火が通っていない食材は向かない。また、味噌汁の定番である豆腐も保存に向かないため使用はNGである。ごぼうや大根などの根菜は、生で食べることができないため味噌玉には向かない。味噌玉に加える場合には、加熱したものが条件となる。
味噌玉の作り方
鍋を使った味噌汁が面倒くさいという人は、ぜひ気軽にできる味噌玉を試してほしい。その作り方を説明する。
味噌玉は小さいため、具材は小さめに刻んでおくと丸めやすい。また、日持ちがしない大葉などを刻んで加えると、無駄にすることなく活用できる。
味噌玉の保存期間
まとめて作っておくと便利な味噌玉は、どのくらい保存が可能なのだろうか。具材や衛生状態にもよるが、冷蔵ならばなるべく早い消費が望ましい。冷凍ならば1か月を目安に食べきるようにしよう。
2. 味噌玉の作り方の人気アレンジ

通常の味噌汁とは一味違った楽しみ方ができる味噌玉。アレンジ方法も非常に多い。用途や目的に応じたアレンジ方法のいくつかを紹介したい。
顆粒だしで簡単な味噌玉の作り方
味噌玉を作る場合、味噌だけ加えても具材の旨みでじゅうぶんに美味しく食べることが出来る。しかし、ほんだしをはじめとする市販の顆粒だしを加えることで、よりコクのある味噌汁を楽しめるのは自明の理である。顆粒だしの種類にもよるが、代表格であるほんだしを使用する場合は、味噌とほんだしの割合を6:1ほどにすると、ほんのりとだしの香りが漂う美味しい味噌玉となる。
腸活におすすめの味噌玉の作り方
近年よく耳にする腸活。腸内の細菌状態が良好に保たれていることは、健康の指針となる。(※1)味噌玉を作る際に、腸活に有効な食材を加えれば、美味しいだけではなく健康にも寄与してくれる。味噌、かつおぶしに加え、白ごま、サバ、余ったそば、豆乳など、良質な脂質や食物繊維を多く含む食材を率先して用いることで、腸活を可能にしてくれるのである。
ダイエット中におすすめの玉ねぎの味噌玉の作り方
テレビでも話題になった味噌玉のひとつに、ダイエットや疲労回復に有効なレシピもある。それが玉ねぎとリンゴ酢を使った味噌玉である。玉ねぎはカットするのではなくすりおろし、りんご酢をわずかに加えて味噌玉を作る。玉ねぎには血液をサラサラにする効能があるほか、代謝の促進にも有効である。(※2)ダイエットだけではなく、健康に大いに役立つ味噌玉なのである。
3. 冷凍用の味噌玉の作り方

味噌玉を長期保存するには冷凍するのが一番である。ラップでくるんで冷凍する方法のほか、製氷皿を使用する方法がある。とくにりんご酢などを加えて少し緩い味噌玉になった場合には、製氷皿は便利である。通常の製氷皿であれば、氷1個分の味噌玉がちょうど味噌汁1杯分に該当する。熱湯を加えれば、ぬるい味噌汁となる心配もなく、美味しい味噌汁を味わえる。
4. 味噌玉を使った味噌汁の作り方

味噌玉を味噌汁にするには、熱湯を注ぐだけで完成する。お湯の量は、味噌の種類や量にもよるため好みで調整する必要がある。冷凍した味噌玉は、熱湯を注ぐだけではぬるくなってしまうと懸念する人もいるかもしれない。その場合には、味噌玉を器に入れて、20秒弱レンジで温めてからお湯を注ぐと問題は解決する。また、冷凍した味噌玉はお弁当とともに持参しても、ランチのお供に便利である。
結論
便利で美味しく、さらに見た目もイケている味噌玉。普段食べている味噌汁とは異なる具材を加えて、美味しい味噌汁を味わえるのが嬉しい。時間があるときにまとめて味噌玉を作り冷凍しておけば、時短料理にもなる。味噌玉に加える具材には注意が必要だが、ダイエットや腸活にも即したレシピを大いに活用し、ヘルシーで美味しい味噌玉を作ってほしい。
(参考文献)