目次
- わらび餅
- ミルク餅
- さつまいも餅
- クッキー
- たまごボーロ
- プリン
- ドーナツ
- チーズケーキ
- バナナケーキ
- ※1参照:農畜産業振興機構「でん粉の適材適所」 https://www.alic.go.jp/starch/japan/arekore/201001-01.html
1. 片栗粉でもお菓子を作れる

お菓子作りに使う粉類と言えば小麦粉や米粉などを思い浮かべる人は多いが、実は片栗粉もお菓子の材料として使える。ここでは、片栗粉の調理特性について見ていこう。
調理特性について
片栗粉はばれいしょと呼ばれる芋類から作られたでん粉で、料理のとろみ付けに多く使われている。数あるでん粉の中でも糊化する温度が55~66℃と低く、仕上げにサッと加えるだけで簡単にあんかけが作れるのだ。また、から揚げがサクサクに仕上がるのは、糊化の粘度が高いためだとされている。
一方、とうもろこしから作られているコーンスターチは粘度が低く、糊化する温度は65~76℃とやや高め。冷えても粘度が変化しないため、プリンをはじめとする冷菓に多く使われている。くず粉は粒子が細かいため滑らかな食感を作りやすく、和菓子に多く使われているでん粉だ。糊化後が透明で美しく、粘度も高いため和菓子に向いている。タピオカでん粉は主にタピオカパールに使われており、粘度と糊化後の透明度が高いのが特徴。(※1)同じでん粉でも種類によって特性が異なるため、上手く使い分けながらお菓子作りに活用してみよう。
2. 片栗粉で簡単に作れるお菓子

でん粉類の特性がわかったところで、次は片栗粉で簡単に作れるお菓子を紹介しよう。手軽に片栗粉のお菓子を楽しみたい人は、参考にしてみてほしい。
おすすめの和菓子
片栗粉を使って簡単に作れる和菓子には、以下のようなものがある。
わらび餅はわらび粉を使って作るのが一般的だが、実は片栗粉での代用も可能だ。片栗粉と砂糖をお湯で溶かしながら混ぜ、レンジで加熱して粘りが出るまで混ぜるだけで完成。抹茶を加えたり豆乳を加えたりして、さまざまなアレンジもできるのでおすすめだ。
ミルク餅は片栗粉と砂糖、牛乳を混ぜて電子レンジで加熱するだけで作れる。さつまいも餅はふかしたさつまいもに片栗粉や砂糖を加えて丸く整形し、焼いたもので優しい甘さを楽しめる。どれも少ない材料で簡単に作れるので、ぜひ試してみてはいかがだろうか。
3. 片栗粉で作る人気のお菓子

次に、片栗粉で作る人気のお菓子を紹介しよう。洋菓子を中心に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてほしい。
手軽に作れるスイーツ
片栗粉を使って手軽に作れるスイーツや洋菓子には、以下のようなものがある。
片栗粉を使った人気のお菓子には、ケーキやクッキーなどの焼き菓子が多くある。片栗粉の焼き菓子は、小麦粉とはまた違った食感を楽しめるのが特徴だ。プリンは卵・牛乳・砂糖・片栗粉などを混ぜてレンジで加熱し、冷やすだけで簡単に作れる。バナナや片栗粉を混ぜてフライパンで薄く焼くバナナケーキは、オーブンを使わずに作れる手軽なケーキとしておすすめだ。クッキーやドーナツなど定番のお菓子も作れるので、ぜひ試してみて欲しい。
結論
片栗粉は料理に使うイメージがあるが、実はお菓子作りにも活用できる。加熱すると糊化してとろみが出たり、透明になったりする特性を活かせば美味しいお菓子がたくさん作れるのだ。片栗粉を使ったお菓子を作ってみたい方は、ぜひ本記事を参考にしながらチャレンジしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)