目次
- 葉の色が濃く、ハリとツヤがある
- 表面の溝が深い
- ずっしりと重い
- 果実の色が黄色やオレンジ色
- 下の方が膨れている
- 底が硬く、カビが生えていない
- パイナップルの上の部分(葉の方)と底を切り落とす
- 縦に4等分する
- 芯を切り落とす(白っぽく硬い部分を1cmくらい)
- 左右から包丁を入れ、皮を切り離す
- 食べやすい大きさに切り分ける
- ※1出典:厚生労働省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)|1-0207 果実類(正誤表2反映0113) https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf
- ※2※3※4出典:江崎グリコ https://jp.glico.com/
- ※5出典:酵素の働きと健康効果 | 健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/koso-kenko.html
- ※6出典:厚生労働省eJIM | ブロメライン | ハーブ | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/50.html
1. パイナップルの旬の時期は夏!

パイナップルはトロピカルフルーツの一種で、「パインアップル」とも呼ばれる果物だ。果実が「松かさ(パイン)」に似ていて、味は「リンゴ(アップル)」のように甘いというのが由来といわれている。
熱帯や亜熱帯地域で育つため、日本で出回っているパイナップルは輸入されたものがほとんどだ。日本では年間を通して安定して輸入されるため、いつでも旬のパイナップルが食べられる。
しかし、国産を選ぶなら夏頃が旬である。国産のパイナップルは沖縄や鹿児島で生産されていて、そのほとんどが沖縄県産だ。国産の旬のパイナップルは、輸入ものと比べると、果実が小ぶりで芯まで柔らかい特徴がある。
2. 産地別のパイナップルの旬の時期

産地によって旬の時期は違うのだろうか?ここでは、パイナップルの品種なども一緒に見てみよう。
沖縄本島のパイナップルの旬
国産パイナップルの生産量は、海外産のものと比べるととても少ない。主な生産地である沖縄は、水はけのよい土壌や気候がパイナップルの栽培に適している土地だ。沖縄本島では5~8月頃が旬の時期とされる。主な品種は、果実が大きく糖度が高い「スムースカイエン」、手でちぎって食べられる「ボゴール(スナックパイン)」、桃のような香りで果肉がジューシーな「ソフトタッチ(ピーチパイン、ミルクパイン)」などだ。
石垣島のパイナップルの旬
沖縄県の石垣島もパイナップルの産地である。石垣島では4~7月頃が旬の時期とされ、「スムースカイエン」は石垣島でも定番のパイナップルだ。ほかにも、3年かけて作られる「ゴールドバレル」、果肉が黄色く酸味の少ない「サマーゴールド」などのさまざまな品種が栽培されている。「ジュリオスター」という品種は、高い糖度とジューシーな果汁が特徴の希少なパイナップルだ。
フィリピンのパイナップルの旬
海外から輸入されるパイナップルのうち、最も多いのがフィリピン産だ。フィリピン産のパイナップルは年中安定して出回っているため、いつでも旬なのである。日本に輸入されているのは、甘い香りが特徴の「ゴールデンパイン」や、酸味が少ない「スウィーティオ」という種類のパイナップルだ。
台湾のパイナップルの旬
台湾もパイナップルの生産が多く行われていて、旬の時期は4~7月頃である。主な品種は、「台湾産完熟パイン(台農17号)」で、甘みが強く、芯まで甘いのが特徴だ。生食用の生産量が9割を超えるが、台湾のお菓子「パイナップルケーキ」の人気に伴い、加工に向いた品種の栽培も増加している。
タイのパイナップルの旬
タイ産のパイナップルは、缶詰やジュースとして多く輸入されている。タイでの旬の時期は4~7月頃と11~1月頃だ。芯まで美味しく食べられる品種も多く、実が大きくジューシーな「パタビア種」や、繊維が少なく甘みの強い「サウィー種」、「プーケット種」などがある。
3. 旬のパイナップルの選び方

旬のパイナップルを選ぶときは、以下のポイントに気をつけながら選んでみてほしい。
また、パイナップルは収穫時に旬であり、追熟しない果物だ。あまり日持ちしないため、買った後は保存方法にも気をつけ、早めに食べるようにしよう。
【まるごと保存する場合】
葉の部分を1cmくらい残してカットし、新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめだ。野菜室に入らない場合は風通しのよい冷暗所で保存しよう。また、パイナップルの底に溜まった甘みが全体に行き渡るように、葉の方を下に向けて置くとよいだろう。
【カットして保存する場合】
カットした場合は断面から傷みやすいため、ラップに包み、冷蔵庫で保存するのがおすすめだ。1ヶ月くらい保存したい場合は、冷凍保存もよいだろう。ただし、パイナップルの状態や保存状態によっては、早めに傷んでしまうこともある。せっかくの旬の時期を逃してしまうことになるので注意しよう。
4. 旬のパイナップルの栄養

旬のパイナップル(※1)にはビタミンB1が豊富で、皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれる。(※2)ビタミンCも多く含まれていて、抗酸化作用や鉄の吸収をよくする効果が期待できるだろう。(※3)また、カリウムや食物繊維も豊富で、むくみや便秘の予防にも役立つとされている。(※4)
さらに、旬のパイナップルには、ブロメラインというタンパク質分解酵素が含まれている。(※5)ブロメラインは、消化器系の疾患によいといわれていて、(※6)料理では肉を柔らかくしてくれる酵素なのだ。
このように、旬の時期のパイナップルには栄養が豊富に含まれている。新鮮なパイナップルを食べて、豊富な栄養を摂取しよう。
5. 旬のパイナップルの美味しい食べ方

旬のパイナップルを美味しく食べる方法を紹介する。旬の美味しさを無駄にしないよう、カットの仕方を見ていこう。
パイナップルの皮は硬いので、包丁を入れるときはケガをしないように気をつけよう。
旬のパイナップルはそのまま食べても美味しいのだが、アレンジしても美味しく食べられる。スムージーにすれば、新鮮な果肉をダイレクトに味わえるのでおすすめだ。香りと甘さを味わうならジャムにするのもよいだろう。肉を柔らかくする作用があるので、肉料理のソースとしても相性がよい。このように、さまざまな食べ方をしてみるのもおすすめだ。
結論
パイナップルは、産地や品種によって旬の時期も少し違う。日本で一般的に売られているパイナップルのほとんどは輸入された外国産だが、もし機会があるなら国産のものも味わってみてほしい。栄養が豊富に含まれ、料理にも活用できるパイナップル、ぜひ旬のものを選んで食卓に並べてみてはいかがだろうか。
(参考文献)